Microsoft Officeのリボンを自由にカスタマイズする方法|タブの追加・削除からカスタム設定まで
MicrosoftがOfficeスイートにリボンインターフェースを初めて導入したとき、生産性ソフトを一日中使いこなすユーザーの間で大きな議論を巻き起こしました。リボンを気に入った人もいれば、GUIそのものと同じくらい歴史のある従来型のクラシックメニュー方式を好む人もいたのです。
結局、この争いはリボンの勝利に終わり、現在では定着した存在となっています。しかし幸いなことに、リボンが苦手なユーザーでも、自分のワークフローやニーズに合わせてMicrosoft Officeのリボンをカスタマイズできるのです。
対象となるOfficeのバージョンについて
本記事の手順は、Microsoft 365に含まれるOffice 365、つまり執筆時点で最新のバージョンを基準としています。現在のOfficeは各バージョンがほぼ統一されているため、リボンのカスタマイズ方法に違いはほとんど(あるいは全く)ないはずです。
ただし、ひとつ重要な例外があります。ブラウザ上で動作する「Office for the web(旧Office Live)」では、リボンのカスタマイズ機能自体が提供されておらず、そもそもデスクトップ版のようなリボンが存在しません。GoogleのDocsやSheets、Slidesと同様に、Web版Officeはデスクトップアプリを大幅に簡略化したものだからです。したがって、以下の説明は現行のデスクトップ版Microsoft Officeのみに適用されます。
リボンの仕組みを理解しよう
リボンは、ソフトウェアの機能を種類ごとに整理することを目的として設計されています。一緒に使われることの多い機能は、同じリボンタブにまとめられています。たとえばMicrosoft Wordでは、「デザイン」「レイアウト」「参考資料」など、用途別のリボンタブが並んでいます。
デフォルト状態でも、Microsoftは多くのユーザーを満足させられるリボン構成を用意しています。基本的な表計算やたまにレポートを書く程度であれば、わざわざ手を加える必要はないでしょう。
しかし、毎日同じ特定の作業を繰り返しているなら、どのリボンを手元に置くかを細かく調整することで、作業効率を大幅に向上できます。
さらに、リボンは関連するコマンドの集まりである「グループ」に細分化されています。例えば「ホーム」タブには「フォント」というグループがあり、文字書式に関するコマンドが一箇所にまとめられています。
つまり、Microsoft Officeリボンのカスタマイズには主に2つの方法があります。
- リボンタブ全体を追加・削除する
- 個々のタブに表示されるグループやコマンドをカスタマイズする
ここからは、両方の方法を順番に解説していきます。まずはリボンタブ全体の追加・削除から始めましょう。
リボンタブ全体を追加・削除する方法
実は、デフォルトの画面には表示されていないリボンタブがOfficeアプリには数多く存在します。知らないだけで、あと数クリックで使えるようになるタブがあるかもしれません。
リボンのカスタマイズ画面を開くには、リボンの余白部分を右クリックし、「リボンのユーザー設定」を選択します。すると次のようなウィンドウが表示されます。
このウィンドウには左右2つの列があります。左側には、リボンのタブやグループに追加できるコマンドの一覧が表示されています。
今はまだ左側は関係ないので、右側の「リボンのユーザー設定」欄に注目しましょう。
列見出しの下にあるドロップダウンでは、「すべてのタブ」「主なタブ」「ツール タブ」の表示を切り替えられます。ここでは「主なタブ」のままにしておきましょう。使用中のOfficeアプリのメイン画面に表示されるタブが、それぞれエントリーとして並んでいるのが確認できます。
ここではWordを例に挙げます。「レビュー」タブの左側にあるチェックボックスをオフにして「OK」をクリックすると、Wordのメインウィンドウからレビューリボンが消えます。
あとは、必要なタブにチェックを入れ、不要なタブのチェックを外してください。「OK」をクリックすれば、本当に必要なタブだけが表示されるすっきりとした画面になります。
個別のリボンタブの中身をカスタマイズする方法
タブの表示・非表示の方法がわかったところで、次は各タブの中身を掘り下げてみましょう。まず、リボンの余白を右クリックして「リボンのユーザー設定」を選択します。
今回は例として「ホーム」タブをカスタマイズしてみます。ホームの左側にある小さな「+」(プラス記号)をクリックすると、そのタブに含まれるグループの一覧が展開表示されます。
次にグループを選択します。ここでは「クリップボード」を選んでみましょう。選択したら、2つの列の間にある「削除」ボタンをクリックします。これでクリップボードグループがホームタブから取り除かれます。
逆に、タブへグループを追加することも可能です。まず左側の「コマンドの選択」ドロップダウンを「主なタブ」に設定しておくと、どのグループやコマンドがどこに属するのか把握しやすくなります(必須ではありません)。
左側の列で「描画」タブを展開し、「描画ツール」を選択して「追加」をクリックします。
これで描画ツールグループがホームタブに追加されました。
個別のコマンド単位での追加も可能ですが、既存のグループには直接追加できず、カスタムグループを作成する必要があります。次はそのカスタムタブとカスタムグループの作り方を見ていきましょう。
カスタムタブとカスタムグループを作成する
最後に紹介する基本操作は、オリジナルのタブとグループの新規作成です。再び「リボンのユーザー設定」ウィンドウを開いてください。
「新しいタブ」ボタンをクリックすると、新しいタブと、その配下に1つの新しいグループが作成されます。
「名前の変更」ボタンを使えば、タブやグループに好きな名前を付けることができます。
あとは前述の手順と同じ要領で、このカスタムタブにグループを追加していきます。もちろん、既存のタブにカスタムグループを追加することもできますし、左側のコマンド一覧から個別のコマンドをカスタムグループに放り込むことも可能です。
こうして、自分専用に最適化された完全オリジナルのインターフェースを、お好みのOfficeアプリ上に構築できるのです。
リボンのカスタマイズ設定をインポート・エクスポートする
長時間かけて完璧に仕上げたリボン設定を、うっかり失ってしまうのは避けたいものです。ハードディスクの故障、複数PCの利用、新しいパソコンへの買い替えなど、どんな状況でも、カスタマイズ内容は簡単に書き出したり読み込んだりできます。
「リボンのユーザー設定」ウィンドウで「インポート/エクスポート」ドロップダウンを選択し、現在の設定をファイルに保存するか、以前保存しておいた設定ファイルを読み込みます。
操作はこれだけです。
カスタマイズを初期状態に戻す方法
Officeリボンのほぼすべての要素を変更できるのは素晴らしいことですが、その分、設定をめちゃくちゃにしてしまうのも簡単です。幸い、デフォルトの状態に戻すのはとても簡単です。事前に設定を保存していれば、そのファイルを読み込むだけで元通りになります。
一方、最初から入っていた工場出荷時の状態に戻したい場合は、カスタマイズウィンドウ内の「リセット」ドロップダウンを選択します。そこから「選択したタブのみリセットする」か「すべてのタブをリセットする」かを選べます。
以上で、Microsoft Officeリボンのカスタマイズに関する基本をすべて習得しました。さっそく自分好みのリボンを作り上げて、日々の作業を快適にしていきましょう。
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