Microsoft Officeのインストールをカスタマイズする方法 – 必要なアプリだけを導入するチュートリアル
2016年、私はMicrosoft Office 2016 Pro Plusを購入しました。当時は特に必要としていなかったため、インストーラーは約3年間、棚に眠ったままデジタルの埃をかぶっていました。そしてついにOfficeが必要になったとき、インストーラーを実行しました。Word、Excel、PowerPointの3つの主要アプリだけが欲しかったので、当然カスタマイズオプションが表示されるものと期待していたのです。
ところがどっこい、インストーラーは何ひとつ尋ねることなく処理を完了し、スイート全体のアプリがすべてインストールされてしまいました。これは困りました。そこで、この余計なインストールを取り消し、3つのアプリだけを再セットアップする方法を探すことに時間を費やした結果が、このチュートリアルです。Officeのカスタムインストールには、実はかなり面倒な手順が必要になります。その方法を順を追ってご紹介しましょう。
Office Deployment Tool(ODT)を使う
実は、Click-to-Run版のOfficeに移行して以降、GUIウィザードからインストールをカスタマイズすることはできなくなっています。代わりに「Office Deployment Tool(ODT)」と呼ばれるツールを使用する必要があります。これはコマンドラインユーティリティで、XML設定ファイルを読み込み、Officeスイートの特定コンポーネントを除外できるようにするものです。もう一度お読みください。シンプルで親しみやすいクリック操作のウィザードから、コマンドライン+設定ファイルの時代へ。私にはとても進化とは思えません。
まずツールをダウンロードします。実行するとファイルが展開され、setup.exeとconfiguration.xmlの2つのファイルが現れます。カスタムインストールを行いたい場合は、このXMLファイルを編集します。私の設定例を見せたあと、詳細を解説していきます。
<Configuration>
<Add SourcePath="K:\Downloads\" OfficeClientEdition="64" >
<Product ID="ProPlusRetail">
<Language ID="en-us" />
<ExcludeApp ID="Access" />
<ExcludeApp ID="Groove" />
<ExcludeApp ID="InfoPath" />
<ExcludeApp ID="Lync" />
<ExcludeApp ID="OneNote" />
<ExcludeApp ID="Outlook" />
<ExcludeApp ID="Project" />
<ExcludeApp ID="Publisher" />
<ExcludeApp ID="SharePointDesigner" />
<ExcludeApp ID="Visio" />
</Product>
</Add>
</Configuration>
XMLファイルの内容を解説
XMLファイルの各行を簡単に見ていきましょう。
- SourcePath:Officeのインストールファイルのダウンロード先を指定します。setup.exeは実際に2回実行する必要があります。1回目でインストールファイルをダウンロードし、2回目でソフトウェアを実際にインストールします。
- OfficeClientEdition:32ビット版か64ビット版のどちらを導入するかを指定します。
- Product ID:Officeのバージョンを識別するIDです。あまり直感的ではありません。例えば「ProPlusRetail」はOffice 2016 Pro Plusを指し、「ProPlusRetail2019」は最新のOffice 2019を意味します。MicrosoftがOffice 365クラウド版に注力しているせいか、各バージョンを網羅した簡潔で公式な一覧表は存在しないようです。
- Language:言語の指定です。説明は不要でしょう。
- ExcludeApp ID:スイートから除外したい製品を1つ以上指定します。
以上です。これで、3つの主要アプリ以外をすべて除外する設定が完成しました。
セットアップファイルのダウンロード
コマンドラインを起動し、setup.exeが置かれているディレクトリに移動して、以下のコマンドを実行します。
setup.exe /download \path\to\configuration.xml
setup.exeとconfiguration.xmlが同じフォルダにある場合は、次のように実行できます。
setup.exe /download configuration.xml
このコマンドにより、Webからファイルがダウンロードされ、「Office」というフォルダにインストールデータとして保存されます。
Officeのインストール
これでスイートを実際にインストールできます。以下のコマンドを実行するだけです。
setup.exe /configure configuration.xml
インストール画面のアニメーションが表示され、選択したコンポーネントのアイコンのみが表示されるはずです。インストールが完了したら、プログラムを起動し、ライセンス条項(EULA)に同意してプロダクトキーを入力します。完全に自動化したい場合は、これらの情報をconfiguration.xmlファイルにあらかじめ記述しておくことも可能です。
まとめ
新しいバージョンのOfficeに、ここまでぎこちなく不親切なインストール方式が採用されているのは、本当に驚きであり、呆れてしまうほどです。唯一合理的な動機があるとすれば、すべてのアプリをユーザーのPCに入れておき、普段使わないアプリにも何らかの用途を見出してもらうことを期待しているのかもしれません。あるいは、クラウドによる完全支配へ向けた緩やかで不可避な侵食の一歩なのかもしれません。もしそうなれば、いつかインターネットを断って山に籠もり、ヤギでも飼うしかありません。
ともあれ、必要なソフトウェアだけを含むスリムな環境を作るためにOfficeスイートのセットアップをカスタマイズしたいなら、このチュートリアルがその手順を示しています。決して簡単ではありませんし、コマンドラインにある程度慣れている必要がありますが、実行可能です。というわけで、無駄な障害をまた1つ乗り越えました。残りはまだ10億個といったところでしょうか。
それでは、また。
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