スパムメールが止まらないのはなぜ?今すぐやめるべき4つのNG行動と対策
送信されるメールの70%以上がスパムだと言われています。匿名で大量送信される未承諾メッセージは、受信トレイを蝕む厄介な存在であり、なかなか逃れることができません。究極の解決策は世間から離れて隠遁生活を送るか、新しいメールアドレスを作り直すこと……ですが、そう焦る必要はありません。
当サイトではこれまで、米国司法省が定義する「未承諾の商用電子メール」について解説したり、メールアドレスを隠して保護する方法や、スパムに対処する簡単なテクニックをご紹介してきました。
しかし、そんな注意を払っていても、スパムはしつこく受信トレイに侵入してきて、メール過多の状況を少しも改善してはくれません。そこで今回は、知らず知らずのうちにスパムを招いている原因をいくつかご紹介します。
1. 「配信解除」ボタンをクリックしている
メールマガジンやスパムメールの下部にある小さな「配信解除(unsubscribe)」ボタンを、反射的にクリックしたくなりますよね。しかし現在、それが果たす役割は、迷惑なスパム業者に「このメールアドレスは使用中だ」と教えてしまうことだけです。成功を喜んだスパム業者は、仲間のスパム業者たちにもあなたのアドレスを広めます。
NBCのリサ・パーカー氏はこの状況を「…さあ、受信トレイのおしまいだ」と表現しています。同記事の中でパーカー氏は、元ハッカーのマーク・マイフレット氏に、配信解除をクリックすると何が起こるのかを尋ねています。
「実際には、それは通常、相手側があなたに送るメールの量を増やす合図になります。配信解除をクリックするとウェブサイトへ誘導され、そのサイトが実際にあなたのコンピュータへの攻撃を仕掛けてくるケースすら見られます」
教訓: 誰が送ったのか分からないメールの場合は、配信解除を押さないこと。
代わりにこうする: メールを削除するか、明らかにスパムであればそのように報告しましょう(Gmailでは「スパムを報告」、Yahoo!メールでは「スパム」)。そうすればメールクライアントが、今後そのアドレスからのメールを自動的にフィルタリングしてくれます。
2. スパム業者に返信している
スパム業者に「勘弁してくれ」と返信すると、受信トレイをメール地獄へ突き落としかねない、2つの危険な行為をしてしまうことになります。
第一に―― スパム業者のメールアドレスをホワイトリストに登録してしまうのです。返信をすることで、メールプロバイダーは「あなたはこの差出人を知っている」と判断し、今後届くメールを問題視しなくなります。
第二に―― 使用中のメールアドレスであることを、スパム業者のシステムに知らせてしまうのです。その結果、あなた宛てのスパムの量は自動的に増加していきます。
代わりにこうする: メールを削除するか、スパムとして報告しましょう。何をするにしても、スパムメッセージとは一切関わらないこと。配信解除を求めず、本文中のリンクをクリックせず、添付ファイルを開かず、そして返信もしないことです。
3. 友人や同僚がCCであなたを追加している
友人や同僚がCCであなたをメッセージに追加すると、グループ内の他のすべての受信者にあなたのメールアドレスが見えてしまいます。もし彼らのメールアカウントのいずれかがハッキングされれば、あなたのアドレスが発見・収集され、スパムの標的になりやすくなります。
代わりにこうする: 多数の人にメールを送るときは、CC欄ではなくBCC欄にアドレスを入力しましょう。友人や同僚にも同じ習慣を促しましょう。全員が確実にメールを受け取れる一方で、互いのメールアドレスを見ることはできなくなります。
4. 利用規約の細かい文字を読んでいない
登録した悪質なサイト(またはそのサイトの不誠実な従業員)は、あなたのメールアドレスを他の企業やスパム業者に違法に売却することがあります。残念ながら、これを完全に防ぐのは難しく、信頼できるサイトにのみ登録するくらいしか自衛策はありません。
評判の良いサイトであれば、違法にアドレスを売れば評判の失墜や訴追のリスクを負うため、そこまではしません。しかし、登録プロセスの中で「興味のあるお得情報をお届けする他社に、あなたの情報を提供されたくない場合は、このボックスにチェックを入れてください」のような項目を設けていることがあります。さらに利用規約の細部には、「関連性のある」他社との情報交換や、収益向上のための購読者リストの貸し出しなど、個人情報の扱いに関する記述が潜んでいる場合もあります。
ジャーナリストのアダム・タナー氏が、米国自由人権協会(ACLU)がどうやって自分の情報を入手したのかを調査したところ、次のような説明を受けたそうです。
「…ACLUは自団体の支援者リストを他の団体に、1,000件あたり約75ドルで貸し出しています。年間では10万ドルの収入になりますが、ほぼ損益分岐のビジネスです。ACLU自身も、独自の資金調達のために1,000件あたり60~125ドルを支払っています。可能な場合は、他の組織と無償でリストを交換することもあります」
代わりにこうする: この種の慣行は広く蔓延しています。ウェブサイトへの登録やオンライン購入の際は、サイトが信頼できるものであるかを確認し、利用規約を必ずチェックし、選択肢がある場合は必ず第三者との情報共有をオフにしましょう。
おまけ:誰があなたのメールアドレスを共有しているのか調べる方法
どのサイトがあなたのメールアドレスを流出させているのか監視したい場合は、「プラスアドレッシング」と呼ばれるテクニックが役立ちます。海外メディアHowToGeekは次のように説明しています。
「要するに、プラスアドレッシングとは、メールアドレスがdonotspamme@gmail.comであれば、donotspamme+citibank@gmail.com宛てのメールも受信できるという仕組みです。やり方はこうです。オンラインアカウントごとに(一部のサービスでは『+』記号が使えない点には注意)、メールアドレスをdonotspamme+アカウント名@gmail.comに変更します。ここでdonotspammeは実際のメールユーザー名、アカウント名はログイン先のサービス名です」
こうしておけば、スパムを受信した際に、どのプラスアドレス宛てに送られてきたのかを正確に特定でき、スパム業者がどこであなたの情報を入手したのかが一目瞭然になります。
あるいは、オンラインでの購読や購入専用に別のメールアドレスを作っておくのも有効です。仮にスパムが届き始めても、少なくともメインのメールアカウントまで侵食されることはありません。
残念ながら、スパムを完全に避けることは現実的には不可能ですが、この記事のアドバイスを実践すれば、受信トレイをより長く、整理された安全な状態に保つことができるはずです。
あなたは受信トレイを清潔に保つために、どんな工夫をしていますか?ぜひあなたのアンチスパム対策をコメントで教えてください。
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