Microsoft ExcelでVBAマクロの作成を始める方法【初心者向けガイド】
Excelを頻繁に使用しているなら、マクロについて調べて書き方を習得するのは賢い選択です。Excel VBAマクロを活用すれば、スプレッドシート上の多くの作業プロセスを大幅に短縮でき、日々の業務がぐっと楽になります。
VBAでマクロを作成するメリットは、自分の好みに合わせて処理を細かく指定できる点です。さらに、通常では使えない多くの機能や能力にもアクセスできるようになります。この記事では、ExcelでVBAマクロを記述するための基本をわかりやすく解説します。
Excel VBAマクロとは?
簡単に言うと、マクロとはExcel上のタスクを自動化するための小さなプログラムコードのことです。もう少し噛み砕いて説明すると、マクロはExcelでの定型操作を記録し、必要なときにワンクリックで再生できるようにする仕組みです。
一方、VBAは「Visual Basic for Applications」の略称です。Excelはこの言語を使って、ユーザーが環境の中で行った日常的な操作を記録しています。
「プログラミングの専門家でなければ無理」と思われがちですが、実はそうではありません。VBAマクロの恩恵を受けるために、必ずしもプログラミングのプロである必要はないのです。Excelには特定の機能を使ってコードを自動生成できる仕組みが備わっており、誰でも手軽にマクロを活用できます。本記事ではその方法を最大限に引き出すポイントをご紹介します。
Excel VBAマクロが重要な理由
例として、水道会社で会計係として働いている場面を想定してみましょう。一部の顧客は銀行窓口で支払いを行うことを希望しており、そのデータを受け取り、自社の業務要件に合った形式へ変換するのがあなたの仕事だとします。
たとえば、銀行から「1日に一定額の水道料金を支払う顧客は何人か知りたい」という依頼があった場合、これはExcelなら簡単に集計できます。しかし問題は、この作業を毎日繰り返すことになったらどう感じるか?という点です。そうです、退屈になり、単調な作業にストレスを感じてしまうでしょう。
ここでマクロの出番です。マクロをプログラミングしておけば、ボタン1つでこれらの作業を完了できます。具体的には、マクロによって次のような処理を自動化できます。
- データの取り込み(インポート)
- 自社の業務基準に合わせたデータの整形(フォーマット)
マクロを使用する際の注意点
マクロには多くの利点がある一方で、いくつかの注意点もあります。たとえば、悪意ある攻撃者がマクロを経由してシステムに侵入するケースがあります。マクロを実行するには、Excelウィンドウでマクロの使用を有効にする必要がありますが、その際は信頼できるソースからのマクロのみを実行するようにしてください。
また、マクロを保存するときは、ブックを「*.xlsm」形式(マクロ有効ブック)で保存する必要があります。さらに、マクロ名にスペースを含めないよう注意しましょう。
マクロを作成する際には、必ず説明欄に入力しておくこともおすすめします。そうすることで、自分自身だけでなく、ファイルにアクセスする他の人にとっても、そのマクロが何をするものなのかを正確に把握できるようになります。
ExcelでVBAマクロを書く方法
繰り返しになりますが、マクロ作成は思っているほど難しくありません。マクロを使えば、複数のExcelシートの結合や重複データの抽出なども可能です。ここでは、「銀行入金データの重複値をハイライト表示する」マクロを例に、マクロの書き方を順を追って解説します。
ステップ1:開発タブを有効にする
まず最初に行うべきは、デフォルトで非表示になっている「開発」タブの有効化です。以下の手順に従えば、開発タブを有効にして、Excelのリボンに表示できます。
1. 「ファイル」をクリックし、「オプション」を選択します。

2. 新しいウィンドウが開くので、「リボンのユーザー設定」をクリックします。

3. 「開発」オプションにチェックを入れます。

4. 「OK」をクリックして設定を完了します。
これで、Excelのリボンに「開発」タブが表示されるようになります。
ステップ2:マクロの作成準備
開発タブが使えるようになったら、スプレッドシート上でプログラムを実行するためのコマンドを作成できます。以下の手順で進めましょう。
1. Cドライブを開き、「Bank Receipts(銀行入金)」という名前のフォルダを作成します。
2. 新しいExcelブックを開き、「receipts.csv」という名前で保存します。
続いて「開発」タブをクリックすると、さまざまなオプションが表示されます。その中から「マクロの記録」をクリックしてください。すると、ダイアログボックスが開きます。
ステップ3:マクロの記録
ファイルを作成し、「マクロの記録」を選択したら、次の手順に従います。
1. 開いたポップアップボックスに、マクロの名前を入力します。

2. 今後新しく作成するドキュメントでもこのマクロを使いたい場合は、「マクロの保存先」が「個人用マクロブック」になっていることを確認してください。
3. マクロにショートカットキーを割り当てるかどうかを選択します。既存のショートカットと競合して置き換わってしまうのを防ぐため、基本的にはショートカット欄は空欄のままにしておくのがおすすめです。ただし、今回は例としてHキーを設定します。
4. マクロの説明を入力します。今回は「銀行入金データの重複値をハイライト表示」と入力し、「OK」を選択します。

5. ここからマクロの記録が開始されるので、重複値をハイライト表示するために必要な操作をすべて実行します。
- 対象となるデータ範囲を選択します。
- 「ホーム」タブの「条件付き書式」に移動します。
- 「セルの強調表示ルール」をクリックし、「重複する値」を選択します。
- 重複値のハイライト表示方法を選び、「OK」をクリックします。
6. ブックの左下にある「記録終了」をクリックします。
7. マクロが正しく記録されているか確認するには、新しいブックを開いてショートカットCtrl+Hを実行してみましょう。

まとめ
Excelで何を実現したいのかが明確になっていれば、VBAマクロの作成は決して難しい作業ではありません。スキルを磨きたい方は、LinkedIn LearningやUdemyなどで提供されているマクロ・VBA関連のオンライン講座を試してみるのも良いでしょう。まずは今回紹介した基本の手順から、ぜひ実際に試してみてください。
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