ExcelのCONCATENATE関数の使い方!複数セルの文字列を簡単に結合する方法
ExcelのCONCATENATE(コンカティネート)関数は、文字列が入った複数のセルを1つのセルにまとめたいときに便利な機能です。Excelには数値計算のための関数が数多く用意されていますが、この関数は「テキスト」を扱うためのもの。氏名や住所など、どんな文字列でも、元のセルの中身を変更することなく自由に結合できます。
CONCATENATE関数を使う前に知っておきたいルール
ほとんどのExcel関数と同様に、CONCATENATE関数にもいくつかのルールや制限があります。事前に把握しておくと、思わぬエラーを防げます。
1. Excelのバージョンによる関数名の違い
まずは関数名について。Excel 2016以降では「CONCATENATE」と「CONCAT」のどちらも使用できます。CONCATの方が短く入力しやすいのでおすすめですが、両者はまったく同じ働きをするため、どちらを選んでも問題ありません。一方、Excel 2016より前のバージョンでは「CONCATENATE」のみが使えます。
2. 結合できる文字数には上限がある
1つのセルに結合できるデータ量には上限があります。1つのCONCATENATE関数で指定できる項目は最大255個、文字数にして最大8,192文字までです。とはいえ、よほどヘビーユーザーでない限り、この上限に達することはまずないでしょう。
3. セル範囲(配列)は指定できない
多くのExcel関数では配列(セル範囲)を指定できますが、CONCATENATE関数ではそれができません。すべてのセルを個別に参照する必要があります。たとえば「B3~B9」を結合したい場合でも、「B3:B9」とまとめて書くことはできず、各セルをひとつずつ関数内に記述しなければなりません。
4. 数値は文字列として扱われる
結合するセルに番地などの数字が含まれている場合、その数字はテキストとして扱われます。そのため、結合後のセルは文字列形式になる点に注意しましょう。
5. 特殊文字はダブルクォーテーションで囲む
文字列に特殊文字が含まれる場合、関数はそれを文字列の一部ではなく、関数の構文の一部として解釈しようとします。特殊文字を使いたいときは、必ずダブルクォーテーション(")で囲みましょう。結合後のセルで単語同士をカンマやハイフンなどで区切りたい場合も同様です。
CONCATENATE関数の基本的な使い方
基本の構文はとてもシンプルです。もちろん、用途に応じて複雑な指定も可能です。
最も基本的な形は次のとおりです(セル番地はご自身のシートに合わせて変更してください)。
=CONCATENATE(A1, B1, C1, D1)
または
=CONCAT(A1, B1, C1, D1)
これでA1・B1・C1・D1の4つのセルが結合されます。この例では、4つのセルすべてが特殊文字や日付などを含まないシンプルなテキストであることを想定しています。
セルの間にスペースを入れる
上記の方法で結合すると、セル同士が隙間なくくっついてしまい、読みにくい文章になってしまいます。そこで、セルの間に半角スペースを挿入してみましょう。
=CONCATENATE(A1, " ", B1, " ", C1, " ", D1)
ダブルクォーテーションで囲んだ半角スペースを挟むだけで、ぐっと読みやすい結果になります。
区切り文字や追加の言葉を入れる
スペース以外にも、カンマや「and」といった言葉を自由に挿入できます。たとえば、リストのように自然に読める文章を作りたい場合は、次のように記述します。
=CONCATENATE(A1, " ", B1, ", ", C1, ", and ", D1)
こうすると、結合後のセルが文章として意味の通るものになります。ただし、結合する内容によっては、ここまで装飾する必要はない場合もあります。
日付を含むセルを結合する方法
日付など特別な書式が設定された数値を含むセルを結合する場合、基本のCONCATENATE関数だけでは思いどおりの結果になりません。たとえば、次のような式を入力したとします。
=CONCAT(A10, " ", B10)
すると、結果は下の画像のようになります。
これは、対象のセルが実はテキストではなく「日付」という書式を持つ数値だからです。正しい結果を得るには、TEXT関数を組み合わせて、セルをテキストとして認識させる必要があります。
=CONCATENATE(A10," ",TEXT(B10,"YYYY/MM/DD"))
TEXTは、指定したセルを特定の書式のテキストとして扱うよう関数に指示します。TEXT関数は「(値, "書式")」という形式で記述します。この例では、値がセルB10、書式が日付形式(YYYY/MM/DD)です。Microsoftの公式サイトには、CONCATENATE関数と組み合わせて使えるさまざまなTEXT関数の書式一覧が掲載されているので、必要に応じて参考にしてください。
また、他のExcel関数と同じく、数式を入力したセルの右下にあるフィルハンドルをつかんで下方向にドラッグすれば、数式をコピーして一括適用できます。たとえば、縦に並ぶ氏名と番号のリストをまとめて結合したい場合などに非常に便利です。
CONCATENATE関数はセルを結合する方法のひとつですが、目的によっては「&」(アンパサンド)演算子やTEXTJOIN関数の方が手軽な場合もあります。逆に、結合したセルを分割する方法も合わせて覚えておくと、Excelでの作業の幅がさらに広がります。
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