GoogleスプレッドシートのSUMIF関数の使い方|文字列・数値・日付の条件付き合計を徹底解説
Googleスプレッドシートを日常的に使っていると、特定のセルの条件に基づいて値を合計したい場面が必ず出てきます。そんなときに役立つのがSUMIF(サムイフ)関数です。
この関数は、2つの値だけを足すといった単純なものではありません。セル範囲全体を合計できるうえに、「合計するかどうか」の判定条件にも複数のセルを指定できます。
GoogleスプレッドシートにおけるSUMIF関数の仕組み
SUMIFはシンプルな表計算関数ですが、柔軟性が高く、工夫次第でさまざまな計算に応用できます。
関数は次のように記述します。
=SUMIF(範囲, 条件, [合計範囲])
各引数の意味は以下の通りです。
- 範囲:値を合計するかどうかを判定するために使うセル範囲
- 条件:判定対象となるセルの条件(検索語句など)
- 合計範囲:実際に合計したい値が入ったセル範囲(省略可能)。省略した場合は「範囲」自体が合計されます
一見シンプルですが、複数セルの範囲を合計・比較できる点が大きな強みで、思っている以上に幅広い用途に使えます。
文字列を使ったSUMIFの基本例
SUMIFを使い始めるなら、まずは2つの列を用意するのがおすすめです。1つ目の列は比較用、2つ目の列は合計したい値用です。

上記のサンプルシートは、ある期間の購入履歴を管理している店舗オーナーのものです。A列の商品名ごとに、B列の購入金額を合計する列を追加したいと考えています。
この場合、比較対象の範囲はA2:A15です。

条件には、合計したい商品を探すための検索語句を指定します。たとえば「ポストホール掘り機(Post Digger)」の購入額をすべて合計したいなら、条件は「Post Digger」というテキストになります。

合計範囲は、合計したい値が入ったセル範囲です。ここではB2:B15を指定します。

Enterキーを押すと、A列が指定した条件と一致する行のB列の値だけが合計され、結果が表示されます。

これがSUMIFの基本的な使い方です。1列目に並ぶ項目をもとに、2列目から該当する値を取り出して合計できます。
ポイント:条件をダブルクォーテーションで囲んで直接入力しなくても、あらかじめシート内のセルに値を入力しておき、そのセル参照を式に指定することもできます。
文字列検索でSUMIFの演算子を使う方法
先ほどの例は完全一致の検索でしたが、演算子を使えばテキストの一部だけを一致させることも可能です。条件を工夫すれば、完全一致しないデータでも目的の答えを得られます。
先ほどの例で「電動ドリル(Electric Drill)以外」の購入額を合計したい場合は、<>演算子を使って次のように入力します。
=SUMIF(A2:A15,"<>Electric Drill",B2:B15)
<>演算子は「Electric Drill」を除外し、B2:B15範囲内のそれ以外のすべての項目を合計するようSUMIFに指示します。

下の結果を見ると、SUMIFが正しく機能していることがわかります。

テキスト検索で使える主なワイルドカードは次の通りです。
- ?(半角):「?」を置いた位置に任意の1文字が入る語句を検索します。たとえば「S?ovel」なら、「S」で始まり「ovel」で終わる、間にどんな1文字が入っても一致します。
- *(半角):前後の文字列パターンに一致する語句を検索します。たとえば「*Watch」なら、ブランドを問わずあらゆる種類の腕時計がすべて合計対象になります。
注意点:「?」や「*」という文字そのものを検索したい場合(特殊文字としてではなく)、それらの前にチルダ(~)を付けます。たとえば「~?」と書けば、検索語句の中に「?」という文字が含まれます。
また、SUMIF関数は大文字と小文字を区別しません。そのため、同じ単語でも大文字・小文字の違いがあれば一致として認識され、値の列が正しく合計されます。入力揺れがあるデータでも安心して使えるのは嬉しいポイントですね。
数値検索でSUMIFの演算子を使う方法
SUMIFはテキスト検索だけでなく、特定の条件を満たす数値の範囲を合計することもできます。
数値の条件判定には、次の比較演算子を使用します。
- >:より大きい
- <:より小さい
- >=:以上
- <=:以下
たとえば、数値のリストから3000を超える値だけを合計したい場合は、次のような式になります。
=SUMIF(B2:B15, ">3000")
テキスト条件の場合と同様に、「3000」という数字を式に直接入力する必要はありません。セルに数値を入れておき、そのセル参照を代わりに使うこともできます。
たとえば次のようにです。
=SUMIF(B2:B15, ">"&C2)
最後にひとつ補足すると、比較演算子を一切使わなければ、範囲内の「特定の数値と等しい値」だけを合計することもできます。
数値を使ったSUMIFの実践例
ここでは、比較演算子と数値を組み合わせてSUMIFを使う具体例を見てみましょう。
この例では、あなたがこれまで登った山々を記録しているハイカーだと想像してください。

セルD2に、標高3000フィートを超える山の標高の合計を表示したいとします。
その場合は、前のセクションで紹介した式を使います。

式を入力してEnterキーを押すと、そのセルに結果が表示されます。

ご覧の通り、SUMIF関数はB列の標高データのうち、3000フィートを超える山の標高だけを合計しました。それ未満の値はすべて無視されています。
他の比較演算子(<、>=、<=、=)を使えば、「〜未満」「〜以上」「〜以下」「〜と等しい」といった条件でも同じ要領で計算できます。
日付検索でSUMIFの演算子を使う方法
SUMIF関数は日付に対しても使えます。比較演算子は数値の場合と同じものがそのまま使えるので、新しく覚える必要はありません。
ただし、関数が正しく動作するためには、日付がGoogleスプレッドシートで正しい形式で入力されている必要があります。
日付は式に直接入力しても、セルに入力して参照させてもどちらでも構いません。基本的な形式は次の通りです。
=SUMIF(B2:B15, ">10/4/2019", C2:C15)
この式の動作は以下の通りです。
- SUMIFがB2:B15の範囲から、2019年10月4日より後の日付を探します。
- 条件に一致した行について、C2:C15の同じ行にあるセルの値を合計します。
- 合計結果が、式を入力したセルに表示されます。
年・月・日が別々のセル(D2、D3、D4など)に入力されている場合は、DATE関数を使って日付を正しい形式に変換できます。
たとえば次のように記述します。
=SUMIF(B2:B15, ">"&DATE(D2, D3, D4), C2:C15)
また、最新の購入履歴がシートの上部にあるような表なら、TODAY関数を組み合わせて「今日の日付の購入分だけ」を合計することもできます。
=SUMIF(B2:B15, TODAY())
まとめ:シンプルでありながら万能なSUMIF関数
このように、GoogleスプレッドシートのSUMIF関数は習得に時間がかかりません。しかし、その使い方は非常に多彩で、汎用性の高い関数です。
他のセルのテキストや数値の条件に基づいて値を合計する作業が多い方は、ぜひSUMIF関数を使いこなせるようになっておきましょう。日々の集計業務がぐっと効率化されるはずです。
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