Google Chrome 90登場──37件の脆弱性を修正し、より高速かつ安全なブラウジングを実現
Googleはデスクトップ版「Google Chrome」の大型アップデートを公開しました。新バージョン「Chrome 90」では、合計37件のセキュリティ脆弱性が修正されたほか、ブラウザ全体の動作速度が大幅に向上しています。さらに、ビデオ会議サービスへの対応強化も図られ、日常使いの快適さが一段と高まりました。

最大の変更点:HTTPS接続がデフォルトに
今回のアップデートで最も注目すべきは、Webサイトへの接続時に使われる暗号化方式の変更です。これまでのChromeでは、アドレスバーに「example.com」と入力すると、まずHTTPでサイトを探し、見つからなければHTTPSへ切り替えるという手順を踏んでいました。しかし現在、大多数のWebサイトはすでにHTTPSへ移行しているため、この手順では無駄な待ち時間が発生していました。
そこでGoogleは、接続先の確認をHTTPSから行うようプロセスを見直しました。その結果、ページの読み込み時間が短縮され、Chromeは以前よりも速く、そして安全になったのです。
HTTPSとHTTPの違いとは?
HTTPS(Hypertext Transfer Protocol Secure)はポート443を使用しトランスポート層で動作する一方、HTTPはポート80を使用しアプリケーション層で動作します。HTTPSはデータ送信前に必ず暗号化を行うため、通信内容の盗聴や改ざんを防げる点が大きな特徴です。
従来の仕組みでは、まずHTTPでサイトを読み込み、その後HTTPSへリダイレクトする形が一般的でした。しかし、現在では全Webサイトの約90%がHTTPSへ移行済みであるため、最初から安全な接続を試みる方が合理的といえます。
Chromeを最新バージョンにアップデートする方法
Chrome 90.0.4430.72は、WindowsおよびmacOS向けに無料で提供されています。以下の手順でアップデートしましょう。
ステップ1:Chrome画面右上にある縦3点のメニューアイコンをクリックします。
ステップ2:ドロップダウンメニューから「ヘルプ」にカーソルを合わせます。
ステップ3:表示されるサブメニューから「Google Chromeについて」をクリックします。
ステップ4:新しいタブが開き、画面中央にアップデートの状態が表示されます。
ステップ5:「Google Chromeは最新です」と表示されるか、アップデート中であることが通知されます。完了にはブラウザの再起動が必要となる場合があります。

より高速な動画再生を実現する新コーデック「AV1」
近年、Apple、Microsoft、Google、Facebook(現Meta)、Amazonといったテック大手の協業により、新しい動画フォーマット「AV1」が登場しました。このフォーマットは、従来のエンコード方式と異なり、ロイヤリティやライセンス制約がないのが大きな特徴です。
AV1は少ないデータ量で高品質な映像を実現できるため、画面共有やビデオ会議がより滑らかに行えます。回線速度が遅い環境のユーザーでも快適に利用できる点も魅力です。
アップデート内容の詳細については、Googleの公式ブログをご確認ください。
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