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セキュアDNS(DNS over HTTPS)とは?Google Chromeで有効化する方法を徹底解説

スパイウェアやサイバー犯罪が年々増加する昨今、個人のプライバシーを守ることはかつてないほど重要になっています。その対策として効果的なのが、Google Chromeで「セキュアDNS」を有効にすることです。

セキュアDNSは、技術的には「DNS over HTTPS(DoH)」と呼ばれる機能で、ブラウザの通信のプライバシーとセキュリティを高めるためのものです。しかし、そもそもセキュアDNSとは何なのでしょうか?どのような仕組みで動作し、Google Chromeではどうやって有効化すればいいのでしょうか?本記事では、これらの疑問にすべてお答えします。

セキュアDNS(DNS over HTTPS)とは?Google Chromeで有効化する方法を徹底解説

DNSとは何か?

私たちは普段、英数字で構成されたWebアドレスを使ってインターネットにアクセスしています。ブラウザのアドレスバーに「www.google.com」のような文字列を入力すれば、目的のサイトへ移動できますよね。

ところが実は、これらのアドレスは本来存在しないものです。コンピュータは原則として数値しか扱えず、ネットワーク上の各マシンはIPアドレスという数字のみの識別子で管理されています。では、なぜ私たちは文字だけでWebサイトを閲覧できるのでしょうか?

セキュアDNS(DNS over HTTPS)とは?Google Chromeで有効化する方法を徹底解説

その答えが「ドメインネームシステム(DNS)」です。簡単に言えば、DNSとは「google.com」といったドメイン名と、それに対応するIPアドレスを紐づけるオンラインの電話帳のようなものです。DNSサーバーは公開されており、ブラウザは日常的にこのサーバーへ問い合わせることで、正しいIPアドレスを取得しています。

従来のDNSはなぜサイバー攻撃に脆弱なのか?

問題は、DNSの問い合わせ(名前解決)が、もともとセキュリティやプライバシーを考慮して設計されていない点にあります。技術力のある攻撃者なら、ブラウザが送信するDNSリクエストを盗み見たり、偽の情報を返したりすることが可能です。

その結果、ブラウザが偽サイトへ誘導されたり、閲覧履歴を監視されたりする恐れがあります。さらに悪質なケースでは、加入しているISP(インターネットサービスプロバイダ)自身がこのような行為を行うこともあり、機密データが第三者の手に渡ってしまう危険性があるのです。

解決策:DNS over HTTPS

解決策はシンプル、「エンドツーエンドの暗号化」です。現在広く使われているHTTPSプロトコルをご存じの方も多いでしょう。従来のHTTPを改良したこのプロトコルでは、通信内容が暗号化されるため、攻撃者がリクエストを傍受しても情報を読み取れません。

セキュアDNS(DNS over HTTPS)とは?Google Chromeで有効化する方法を徹底解説

同じ仕組みをDNSリクエストにも適用できるのが「DNS over HTTPS」です。Google Chromeではこの機能が「セキュアDNS」という名称で提供されており、今やWebセキュリティの新たな標準となりつつあります。

ただし注意点もあります。この機能の有効性は、利用するDNSサーバーやアクセ先のウェブサイトにも依存します。残念ながら、すべてのISPがセキュアDNSサーバーや暗号化されたリクエストに対応しているわけではありません。そのような場合は、カスタムDNSサーバーへ切り替えるのが最善の選択肢となります。

Google ChromeでセキュアDNSを有効にする手順

かつてセキュアDNSはChromeの実験的機能であり、隠しメニューを操作しなければ有効化できませんでした。しかし現在では、通常の設定画面から簡単に切り替えられるようになっています。

  1. PCでセキュアDNSを有効にするには、まずブラウザで新しいタブを開き、右上にある3点メニュー(⋮)をクリックします。
セキュアDNS(DNS over HTTPS)とは?Google Chromeで有効化する方法を徹底解説
  1. 「設定」を開き、画面を下へスクロールして「プライバシーとセキュリティ」セクションへ移動します。
セキュアDNS(DNS over HTTPS)とは?Google Chromeで有効化する方法を徹底解説
  1. 「セキュリティ」をクリックします。
  2. さらに下へスクロールして「詳細設定」を選択します。ここでブラウザのセキュアDNSの有効・無効を切り替えたり、使用するDNSプロバイダを指定したりできます。
セキュアDNS(DNS over HTTPS)とは?Google Chromeで有効化する方法を徹底解説
  1. デフォルトでは「現在のサービスプロバイダを使用する」設定になっていますが、これはISP次第で対応状況が異なります。より信頼性の高いDNSサービスへ切り替えることをおすすめします。プルダウンメニューから「Google(Public DNS)」などを選択しましょう。
セキュアDNS(DNS over HTTPS)とは?Google Chromeで有効化する方法を徹底解説

ブラウザでセキュアDNSをテストする方法

セキュアDNSを有効にしただけでは安心できません。実際にDNSリクエストが暗号化されているかどうかを確認しないと、本当の意味で安全になったのか判断できないからです。

特にISPが提供するDNSサーバーを使っている場合は要注意です。すべてのプロバイダが最新の標準に完全対応しているわけではなく、実は暗号化されていないまま「安全なつもり」で使い続けている可能性もあります。

幸い、ブラウザがセキュアDNSを使っているかどうかは簡単にチェックできます。多くのオンラインツールが、ソフトウェアをインストールすることなくDNSリクエストのセキュリティ状態を検証してくれます。ここでは、Cloudflareが提供するオンラインツールを使ってみましょう。

  1. まず、Cloudflareのセキュリティチェックツールのページにアクセスします。
セキュアDNS(DNS over HTTPS)とは?Google Chromeで有効化する方法を徹底解説
  1. 「Check My Browser」ボタンをクリックするとスキャンが開始され、数秒で結果が表示されます。
セキュアDNS(DNS over HTTPS)とは?Google Chromeで有効化する方法を徹底解説

画像の例では、セキュアDNSが検出されていません。この場合、別のセキュアDNSサーバーへ切り替えるか、契約しているプロバイダに問い合わせる必要があります。実際に筆者も、ChromeのセキュアDNSをCloudflare経由で有効化したところ、緑色のチェックマークが表示されるようになりました。

セキュアDNS(DNS over HTTPS)とは?Google Chromeで有効化する方法を徹底解説

セキュアDNSは本当に必要なのか?

ハッキングやサイバー攻撃が日々巧妙化する中、それに対抗するセキュリティ対策も進化し続けなければなりません。セキュアDNSは、大きな設定変更なしにプライバシーを強化できる、手軽な手段のひとつです。

ブラウザのDNS設定は些細なことに思えるかもしれませんが、実はインターネットセキュリティの重要な構成要素です。悪意ある第三者はDNSリクエストを操作することで、あなたの行動を追跡したり、危険なサイトへ誘導したりできます。

だからこそ、Google ChromeでセキュアDNSを有効にし、さらにテストツールで正しく機能していることを確認することが不可欠なのです。

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