【保存版】WindowsでVeraCryptを使ってCドライブを暗号化する方法(全バージョン対応)
この記事では、無料のオープンソース暗号化ソフト「VeraCrypt」を使用して、Windowsのシステムドライブ(C:)を暗号化する具体的な手順を詳しく解説します。VeraCryptはWindows(すべてのバージョン)、macOS、Linuxで利用できるディスク暗号化ソフトウェアです。
個人情報を守るための基本は、外付けUSBドライブなどの別デバイスに定期的なバックアップを取り、安全な場所に保管することです。マルウェア感染時のデータ損失を防ぐためにも、まずは以下の記事を参考にバックアップ環境を整えておきましょう。
- Windowsバックアップ機能で個人ファイルをバックアップ・復元する方法
- 無料バックアップツール「SyncBack」で個人ファイルをバックアップする方法
もう一つの強力な保護策が、PC本体と機密データの暗号化です。デバイスの紛失や盗難に遭っても、正しいパスワードを知らない第三者はデータにアクセスできなくなります。Windows 10/8/8.1のProfessionalまたはEnterpriseエディションをお持ちならMicrosoft純正のBitLockerが利用できますが、Homeエディションを含むほぼすべてのWindowsで使えるのがVeraCryptです。
*注:VeraCryptが暗号化に対応している主なOSは以下のとおりです。
- Windows 10
- Windows 8 / 8.1
- Windows 7
- Windows Vista(SP1以降)
- Windows XP
- Windows Server 2012
- Windows Server 2008 / 2008 R2(64ビット)
- Windows Server 2003
関連記事:Windows 10 Pro/EnterpriseでBitLockerを使ってPCを暗号化する方法
VeraCryptでWindows PCを暗号化する手順
それでは、VeraCryptでシステムドライブとその中身を保護する手順を見ていきましょう。
1. VeraCryptのダウンロードとインストール
公式サイトからVeraCryptをダウンロードし、PCにインストールします。
*必ずローカル管理者権限を持つアカウントでインストールを行ってください。

2. システム暗号化ウィザードの起動
インストール完了後、VeraCryptを起動し、メニューの[System](システム)から[Encrypt System Partition/Drive](システムパーティション/ドライブの暗号化)を選択します。

3. 暗号化タイプの選択
システム暗号化の種類では[Normal](通常)のまま[Next](次へ)をクリックします。

4. 暗号化範囲の指定
[Area to Encrypt](暗号化範囲)画面では[Encrypt the whole drive](ドライブ全体を暗号化)を選択します。
*ポイント:
1. ドライブ全体の暗号化が最も安全です。PC起動前(Pre-Boot認証)にパスワードを要求されるため、OSが起動する前に不正アクセスを防げます。
2. この項目がグレーアウトして選択できない場合は、BIOS設定でSecure Bootを無効化してからVeraCryptを実行してください。

5. ホスト保護領域の設定
[Encryption of Host Protected Area]では[No]を選択し、[Next]をクリックして続行します。

6. OSの数を指定
[Number of Operating Systems]では、マルチブート環境でない限り[Single-boot](シングルブート)を選択して[Next]をクリックします。

7. 暗号化アルゴリズムの確認
暗号化オプションはデフォルトのAES / SHA-256のまま[Next]をクリックします。この組み合わせはセキュリティとパフォーマンスのバランスに優れています。

8. 強力なパスワードの設定
ここで強固なパスワードを入力し、[Next]をクリックします。
*注意:安全なパスワードは20文字以上とし、大文字・小文字の英字、数字、記号を組み合わせましょう。
ヒント:[Display Password]にチェックを入れると、入力内容を確認しながら打ち込めます。

9. ランダムデータの収集
[Collecting Random Data]画面で、マウスをウィンドウ内でできるだけランダムに動かしてください。暗号強度を高めるために必要な処理です。「Randomness」バーが緑になったら[Next]をクリックします。

10. キーの生成
[Keys Generated]画面が表示されたら、そのまま[Next]をクリックします。

11. レスキューディスクの作成
[Rescue Disk]画面で、VeraCryptレスキューディスクISOイメージの保存先パスを控えます。すぐに作成する場合は[Next]を、後で作成する場合は[Skip Rescue Disk verification]にチェックを入れます。
*注意:
1. 万一に備え、レスキューディスクはすぐに作成し、ISOイメージファイルのコピーを別のPCにも保存しておくことをおすすめします。
2. USBメモリにレスキューディスクを作りたい場合は、「Rufus」などのツールでISOイメージを書き込めます。
3. レスキューディスクの作成は非常に重要です。以下のようなトラブル発生時にシステムを復旧できます。
1. VeraCryptブートローダー、マスターキー、その他の重要データが破損した場合
2. Windows自体が破損し、システムを起動できなくなった場合

12. レスキューメディアの作成確認
続いて、VeraCryptレスキューCD/DVDを今すぐ作成するかどうか尋ねられます。[OK]をクリックして続行します。

13. ディスクへの書き込み
空のCD/DVDをドライブにセットし、[Burn](書き込み)ボタンをクリックしてレスキューディスクを作成します。光学ドライブがない場合や後で作成したい場合は[Cancel]をクリックしてください。

14. レスキューディスク作成の完了
レスキューディスクの作成が完了したら[Next]をクリックします。

15. ワイプモードの選択
[Wipe Mode]画面では特に変更せず[Next]をクリックします。

16. 暗号化前テストの実行
[System Encryption Pretest]画面で[Test](テスト)ボタンをクリックし、すべてが正常に動作するかを検証します。

17. 重要事項の確認
表示される「Important Notes(重要事項)」をよく読みます。トラブル発生時に備え、印刷して手元に置いておくと安心です。確認できたら[OK]をクリックします。

18. 再起動の実行
[Yes]をクリックしてPCを再起動し、システム暗号化前テストを開始します。

19. パスワードとPIMの入力
再起動後、VeraCryptのパスワードとPIMの入力を求められます。パスワードを入力してEnterキーを押し、PIMのプロンプトでもそのままEnterキーを押します(PIM未設定の場合)。
*注意:正しいパスワードを入力しても「パスワードが違う」と表示される場合は、慌てずにPCを再起動(電源オフ→オン)してください。まだ暗号化は完了していません。VeraCryptブートローダー画面でEscキーを押すとWindowsが起動します。その後、VeraCryptの指示に従ってPre-Boot認証コンポーネントをアンインストールしてください。

20. 本暗号化の開始
Windowsが起動すると、前テストが正常に完了したことが通知されます。画面上の警告文をよく読み、問題がなければ[Encrypt](暗号化)を押して本格的な暗号化を開始します。

21. 注意事項の確認
画面に表示される指示をよく読み(可能なら印刷しておきましょう)、[OK]をクリックします。

22. 暗号化の完了を待つ
あとは暗号化が完了するのを待ちます。所要時間はハードディスクの容量によって異なりますが、処理中もPCを通常どおり使用できます。
*注意:暗号化を中断・延期したい場合は[Defer](後回し)ボタンをクリックします。その後、VeraCryptのメニューから以下を選択できます。
- [System] → [Resume Interrupted Process]:中断した暗号化を再開する場合
- [System] → [Permanently Decrypt System Partition/Drive]:暗号化を中止して元に戻す場合

23. 暗号化完了
暗号化が完了すれば、あなたのシステムは保護された状態になります。正しいパスワードなしでは、誰もWindowsを起動したりドライブ上の暗号化データへアクセスしたりできません。
*アドバイス:暗号化とは別に、外付けUSBドライブなどの別デバイスへの最新バックアップも常に取っておくことを忘れないでください。
トラブル時にVeraCryptレスキューディスクを使う方法
VeraCryptで保護されたPCが正常に起動しない場合は、レスキューディスク(CD/DVDまたはUSB)からPCを起動し、F8キーを押して修復オプションを表示します。その後、問題に応じて該当する番号キーを押して修復を実行してください。
- [1] Permanently Decrypt System Partition/Drive:パスワード入力後にWindowsが起動しない場合に、パーティション/ドライブを恒久的に復号します。
- [2] Restore VeraCrypt Boot Loader:PC起動時にVeraCryptブートローダー画面が表示されない(またはWindowsが起動しない)場合に、ブートローダーを復元し、暗号化されたシステムとデータへのアクセスを取り戻します。
- [3] Restore Key Data (Volume Header):正しいパスワードを入力しても「パスワードが違う」と繰り返し表示される場合に、マスターキーやその他の重要データを復元します。
- [4] Restore Original System Loader:システムパーティション/ドライブの復号後に、元のシステムローダー(Windows)を復元します。

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