RAWハードディスク・USBメモリ・SDカードからデータを復元する方法【無料ソフト5選】
ハードディスクやUSBメモリ、SDカードなどのストレージデバイスでよくあるトラブルが、明確な原因もなく突然アクセスできなくなる「RAWディスク」状態です。この問題が発生すると、すべてのデータが失われたように感じますが、慌てる必要はありません。運が良ければ、本記事で紹介する復元ソフトを使ってデータを取り戻せる可能性があります。

「RAWディスク」とは何か?
「RAWハードディスク」とは、NTFS・FAT・FAT32などのWindows標準ファイルシステムでフォーマットされていないストレージデバイス全般を指します。ディスクがRAW形式(RAWファイルシステム)になると、Windowsはそのファイルシステムを認識できなくなり、エクスプローラーからディスクの中身を見ようとアクセスするたびに、以下のような警告メッセージが表示されます。
- 「ディスクにアクセスできません。パラメーターが間違っています。」
- 「ドライブX: のディスクを使うにはフォーマットする必要があります。フォーマットしますか?」
- 「ディスクにアクセスできません。ボリュームには認識されたファイルシステムが含まれていません。」
- 「ディスク上のファイルシステムの種類はRAW形式であり、Windowsでは認識されません。」
- 「ファイル システムの種類は RAW です。CHKDSK は RAW ドライブには使用できません。」(CHKDSKコマンド実行時)

RAW化・破損・フォーマット済みディスクからデータを復元する方法
このチュートリアルでは、破損・フォーマット済み・アクセス不能(RAW)になったストレージデバイス(HDD、USBメモリ、メモリカードなど)から、失われた(または削除された)ファイルを取り戻すための信頼性の高い復元ソフト5つを紹介します。
補足:
- 最初の2つのツール(PhotoRec と Puran File Recovery)は完全無料です。残り3つはトライアル版で、無料で復元できるのは1GBまでです。購入前にトライアル版で目的のデータが復元できるかどうかを確認できます。
- 無料ツールと有料ツールの主な違いは、有料版の方がディスクの構造やファイルの元のファイル名を保持したまま復元できる点です。
注意:
- 読み取れないディスクでも、BIOSで正しく認識されている必要があります。BIOSで認識されない場合はハードウェア障害の可能性が高いため、専門のデータ復旧業者に依頼するのが最善の選択です。
- 復元したデータは、復元元と同じストレージデバイスには保存しないでください。
- 復元後は、破損したストレージデバイスをフォーマットし、再利用する前にハードウェアの問題がないかチェックしましょう。
本記事で紹介する復元ソフトは以下の5つです。
- PhotoRec(無料)
- Puran File Recovery(無料)
- EaseUS Data Recovery Wizard(トライアル)
- Stellar Data Recovery Professional for Windows(トライアル)
- ZAR – Zero Assumption Recovery(トライアル)
1. PhotoRecで失われたファイルを復元する(無料)
最初に紹介するのは、筆者のお気に入りの復元ツールの一つであるPhotoRecです。PhotoRecは、失われたパーティションの復旧を主な目的として開発された強力なデータ復旧ソフト「TestDisk」に同梱されています。(TestDiskを使ったパーティション復旧の詳細ガイドはこちらをご覧ください。)
PhotoRecは無料のファイル復元ソフトで、ハードディスクやCD-ROMから失われたファイル(文書、画像、動画など)や、デジタルカメラのメモリカード(SD、XDなど)から失われた画像を復元できるよう設計されています。PhotoRecはファイルシステムを無視して生のデータを直接追跡するため、メディアのファイルシステムが深刻に破損していたり、再フォーマットされていたりしても動作するのが特徴です。
- TestDisk 7.0(PhotoRec同梱)をダウンロードします。
- ダウンロードが完了したら、「testdisk-7.0.win.zip」ファイルを展開します。
- 展開したフォルダー内の「qphotorec_win」アプリケーションをダブルクリックすると、PhotoRecのGUI画面が起動します。
- リスト(1)から読み取れないディスクを選択し、次にリスト(2)で「No Partition」タイプを選択します。
* 注: 削除されたファイルを検索・復元したい場合は、リストにあるパーティション(例:「NTFS」)を選択してください。 - 「Browse」をクリックし、復元したファイルの保存先をコンピューター上で指定します。
- 「Search」ボタンを押して、検索処理が完了するまで待ちます。
ヒント: 特定の種類のファイル(Word文書など)だけを復元したい場合は、「File Formats」ボタンをクリックして対応するファイル形式(例:「doc」)を選択します。 - 最後に、指定した保存先フォルダーを開いて、復元されたファイルを確認します。




2. Puran File Recoveryで失われたファイルを復元する(無料)
2番目に紹介するのは、Puran Software製のPuran File Recoveryです。個人および非商用利用に限り無料で使えるデータ復元プログラムです。
- Puran File Recoveryをダウンロードしてインストールします。
* 注: インストール不要のポータブル版も用意されています。 - Puran File Recoveryを起動します。
- メインウィンドウで以下のいずれかを選択します:
・Windowsからアクセスできない場合(RAWファイルシステム):「Physical Drive X」を選択
・削除されたファイルを取り戻したい場合: 対象ドライブのドライブ文字(NTFSファイルシステム)を選択 - 「Scan」ボタンを押し、失われた・削除されたファイルの検索が完了するまで待ちます。
- 検索完了後、「Tree View」チェックボックス(1)にチェックを入れ、復元したいファイルの種類(例: jpg)を選択するか、カテゴリを展開して個別のファイルを選択します(2)。
- 選択が終わったら「Recover」ボタンを押します。
- 復元ファイルの保存先を指定して「OK」を押します。
- 復元処理完了後、指定した保存先を開いて復元されたファイルを確認します。




3. EaseUS Data Recovery Wizardで失われたファイルを復元する
次に紹介するのは、EaseUS社の「Data Recovery Wizard Professional」です。EaseUS Data Recovery Wizardは直感的で分かりやすいインターフェースを備えた、信頼性の高い復元ソフトです。残念ながら無料版で復元できるのは1GBまでですが、購入前に試用して、失われたファイルを見つけられるかどうかを確認できます。
- EaseUS Data Recovery Wizard Freeをダウンロードしてインストールします。
- ソフトを起動し、最初の画面で検索したいファイルの種類(音楽、動画、文書など)を選択して「次へ」を押します。
- 読み取れないディスクを選択して「スキャン」を押します。
- クイックスキャンで失われたファイルが見つからなかった旨のメッセージが表示されたら、「OK」を選択し、プログラムの「ディープスキャン」機能を使ってより深い検索を行います。
- 左ペインのフォルダーをすべて展開し、失われたファイルやフォルダーが表示されているか確認します。見つかったらそれらにチェックを入れ、右下の「復元」を押します。
* 注: クイックスキャン後に目的のファイルが表示されない場合(ディスクのフォーマット後によくあるケース)は、「ディープスキャン」ボタンを押してより詳細なスキャンを実行してください。 - 復元ファイルの保存先(例: デスクトップ)(1)を選択し、「保存」(2)を押します。
- 復元完了後、「OK」を押して情報メッセージを閉じ、保存先フォルダーを開いてデータを確認します。
* 注: 復元されたファイルは「Recovered data_日付_at_時刻」という名前のフォルダー(例:「Recovered data 08-30-2014 at 15_03_40」)に保存されます。






4. Stellar Data Recovery Professional for Windowsで失われたファイルを復元する
削除されたファイルの復元や、アクセス不能(RAW)になったディスク・パーティションからのデータ復旧に優れたもう一つのツールが、Stellar Data Recovery Professional for Windowsです。破損したディスクからでも失われた・削除されたデータを検索・復元できる強力な復元スイートです。無料版では実際の復元は行えませんが、購入前に試用して目的のファイルが見つかるかどうかを確認できます。
- Stellar Data Recovery Professionalをダウンロードしてインストールします。
- アプリケーションを起動します。
- 最初の画面で「次へ」をクリックします。
- 復元したいファイルの場所またはドライブを選択し、「スキャン」をクリックします。
- 復元可能なファイルの検索が完了するまでお待ちください。
- 検索完了後、復元したいファイルを選択して「復元」ボタンをクリックします。
- 「参照」ボタンを押して、復元ファイルの保存先を選択します。
- 最後に「OK」をクリックし、復元が完了するまで待ちます。




5. ZAR(Zero Assumption Recovery)で失われたファイルを復元する
最後に紹介するのは、ZAR Data Recoveryです。ZAR(Zero Assumption Recovery)は、あらゆるストレージデバイスから失われた・削除されたファイルを検索・復元できる一連の復元ツールを提供しています。デモ版で復元できるのは最大4フォルダーまでですが、購入前にデータが復元できるかどうかを試せます。
- ZAR – Zero Assumption Recoveryをダウンロードしてインストールします。
- ZARを起動し、「Data Recovery for Windows and Linux」オプションをクリックします。
- 復元したいファイルがあるディスクを選択して「Next」をクリックします。
- ZARによるディスクスキャンが完了するまで待ちます。
- 復元したいファイルを選択して「Next」を押します。
- 復元ファイルの保存先を選択します。
- 「Start copying」を選択して、選択したファイルの復元を開始します。
- 復元完了後、保存先フォルダーを開いてファイルを確認します。






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