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USBメモリは「安全な取り外し」が必要?知っておきたい正しい取り外し方とその理由

長年USBメモリを使ってきた方なら、「パソコンから取り外す前には必ず安全な取り外しを行うこと」の重要性は、もはや体に染みついているはずです。

しかし、USBメモリが登場してから早20年以上が経ちました。今でも安全な取り外しは本当に必要なのでしょうか?そもそも「安全な取り外し」とは何を意味するのでしょうか?そして、安全に取り外さなかった場合、一体何が起こるのでしょうか?本記事では、これらの疑問にわかりやすくお答えします。

USBメモリとは?

USBメモリは、サムドライブ、ペンドライブ、USBフラッシュドライブ、USBスティックなど、さまざまな名前で呼ばれています。形状やサイズも多彩で、容量は2GBから1TBまで幅広くラインナップされています。

USBメモリは不揮発性メモリを採用しており、データの保存に電力供給を必要としません。電力が不要ということは可動部品がないということでもあり、ハードディスクのように物理的な衝撃による破損のリスクが比較的低いのが特徴です。USBメモリに保存されたデータは、削除またはフォーマットされるまで保持され続けます。

USBメモリは主に以下の部品で構成されています。

  • ホスト側とのインターフェースとなるUSBプラグ(コネクタ)
  • デバイスをホストのシステムからアクセス可能にするストレージコントローラ
  • 情報の流れを制御する水晶発振子
  • データを保存するNAND型フラッシュメモリチップ
  • 本体を保護するキャップやカバー

USBドライブはどう動いている?

USBドライブをパソコンに挿入すると、読み取り要求のコマンドが送信されます。USBポートを備えたほとんどのパソコンは、挿入されたフラッシュドライブを自動検出し、データを読み取るために必要なドライバをインストールします。OS(オペレーティングシステム)がUSBポートへの接続を検出すると、ユーザーはデータの保存や読み出しができるようになります。USBメモリに保存したいファイルは、バイナリ形式に変換されてUSBポート経由で送信され、ドライブのNANDチップに書き込まれます。

フラッシュドライブが登場する前はどうだった?

フラッシュドライブが登場する以前、OSは読み書きの対象であるディスクを「途中で消えることはない物体」として扱っていました。中には、ソフトウェアがロックを解除するまで取り外せない機械的なインターロックを持つメディアもあり、これによってデータ消失やシステム破損を防いでいました。

しかし、USB接続のストレージデバイスが発明されると、この状況は一変しました。機械的なロックがないため、ユーザーはいつでも好きなタイミングでUSBを引き抜くことができます。ところが、使用中に抜いてしまうと、保存されていたデータが破損する恐れがあるのです。

「安全な取り外し」では何が行われている?

では、リムーバブルストレージを取り出す際にクリックするあの小さなボタンは、具体的に何をしてくれるのでしょうか?

安全な取り外しを実行すると、以下のことが保証されます。

  • 実行中の書き込み処理がすべてドライブに書き込まれる(フラッシュされる)
  • ドライブが間もなく取り外されることを、すべてのプログラムに通知する
  • 対応できていないプログラムがあり、ファイルがまだ開いたままの場合にユーザーへ警告する
  • 要するに、あなたのデータの安全性を確保してくれるのです!

安全に取り外さないと、何が起こる?

USBドライブをパソコンに挿入すると、OSは「ライトキャッシュ(書き込みキャッシュ)」と呼ばれる仕組みを使い始めます。これは、ホスト側のデバイスが情報を即座にUSBストレージに書き込まず、一部をキャッシュとして一時保存し、後で書き込むというものです。ライトキャッシュにより、アプリケーションはディスクへの書き込み完了を待たずに処理を進められるため、動作速度が向上します。

一見便利な機能ですが、実際にはライトキャッシュはデータ損失のリスクを高めます。キャッシュされた情報が書き込まれる前に、あるいは書き込み中にUSBを取り外すと、ファイルが破損する可能性が高くなります。安全な取り外しを実行すれば、キャッシュ内の残りのデータが書き込まれ、バックグラウンドで進行中の処理が停止されます。

USBドライブを取り出そうとしたときに「ファイルが使用中です」というエラーが表示された経験はありませんか?これは、自分では気づいていないバックグラウンド処理が動いている場合や、もう使っていないのにプログラムがUSBドライブをロックし続けている場合などに発生します。このエラーが出ている状態で無理に抜くと、こちらもデータ損失につながることがあります。この場合は警告を無視せず、該当するプログラムを閉じてから取り外すのが賢明です。

WindowsでのUSBドライブの取り外し方

前述のとおり、USBメモリを安全に取り外すべき最大の理由はライトキャッシュの存在です。しかし、MicrosoftのOSをお使いの方は、「リムーバブルフラッシュドライブのライトキャッシュを無効化する機能があり、データ破損や損失のリスクが減る」という話を聞いたことがあるかもしれません。

それがWindows 10に搭載された「クイック削除(Quick Removal)」機能です。この機能を有効にすると、いつでもUSBフラッシュドライブを取り外せるようになります。ただし、ドライブへのファイル書き込み中の取り外しは推奨されません。「クイック削除」はWindowsがUSBドライブへの継続的な書き込みを試みないようにすることで、急ぎの取り外しにも対応できるよう配慮した機能です。

ただし注意点があります。Windowsはタスクトレイから「ハードウェアの安全な取り外し」という機能を廃止していません。それだけ、この機能が依然として重要視されている証拠でしょう——これほど矛盾したメッセージも珍しいですね!

まとめ

Windowsユーザー以外の方であれば、迷う必要はありません。パソコンに搭載されている「ハードウェアの安全な取り外し」機能を今後も使い続けるべきです。それによって、データの完全な安全性が確保され、破損や消失のリスクを回避できます。

一方、Windowsの見解によれば、Windows 10を使用しているなら、必ずしも安全な取り外しを行わずにUSBメモリを抜いても問題ないということになります。

しかし、本当にデータを危険にさらす価値があるでしょうか?しかも、Windows自身のフォーラムでも見解が分かれているのですから!考えてみれば、安全な取り外しにかかる時間はほんの数秒です。面倒だと感じるほどの手間ではないはずです。

  1. USBメモリを暗号化する方法|WindowsのBitLockerでデータを保護する手順

    サイバー犯罪の増加と高度なスキルを持つハッカーの存在により、データセキュリティは現代において最も重要な関心事の一つとなっています。情報漏えいは企業を倒産の危機に陥れることもあり、実際にそのような事例は後を絶ちません。スパイウェアによって機密情報がすべて盗まれてしまう可能性もあるため、デバイスの暗号化は極めて重要です。特に、データの転送や保存に使用するデバイスは必ず暗号化しておきましょう。そうすることで、万が一USBメモリを紛失しても、中のデータが盗まれたり悪用されたりするのを防げます。 2017年は、数々のランサムウェア攻撃によって私たちの脆弱性やセキュリティ上の抜け穴が露呈した年として記憶さ

  2. Windows 11でUSBドライブが取り出せないときの対処法6選

    データは現代のあらゆる活動を支える、最も重要な資産の一つです。外出先でデータを保存・転送する際、多くの人がまず選ぶのがUSBメモリではないでしょうか。USBフラッシュドライブは持ち運びが簡単で非常に便利なうえ、ファイルやデータのバックアップにも頻繁に活用されています。デジタル化が進む昨今、USBストレージへの依存度はますます高まっています。 そのため、Windows PCからUSB機器を取り外す前には、データの消失やファイル破損を防ぐために必ず「取り出し(イジェクト)」操作を行います。エクスプローラーを開き、USBドライブを右クリックして「取り出し」を選択すると、「ハードウェアの取り外しが完