Macで「btn: invalid key order」エラーが発生したときの原因と対処法
Macに搭載されている「ディスクユーティリティ」は、ハードディスクに関わるトラブルを解消できる便利な標準ツールです。Macの動作が遅くなった場合や、ドライブが正しくマウントされない場合なども、ディスクユーティリティを使えば迅速に問題を解決できることが多いでしょう。
ディスクユーティリティを起動するには、Finder > 移動 > アプリケーション > ユーティリティと進み、「ディスクユーティリティ」をダブルクリックします。あるいはCommand + SpaceキーでSpotlightを開き、「ディスクユーティリティ」と入力して検索結果からEnterキーで起動する方法もあります。
ディスクユーティリティでは、ドライブのパーティション作成やフォーマット、ファイルシステムの修復、パーティションやドライブの消去、ディスクイメージの作成・マウント、ボリュームのコピー、ディスクイメージの復元など、さまざまな操作が可能です。ハードディスクに関するトラブルシューティングはほぼすべてこのツールで行えるため、macOSには欠かせない存在といえます。
しかし、ディスクユーティリティを使用することでかえってエラーが発生してしまうケースもあります。パーティションが作成できない、フォーマットできないといった事態が起こり、さらに別の問題を引き起こすこともあります。中でも厄介なのが、Macのエラー「btn: invalid key order」です。
プロのヒント:システムの不具合や動作低下の原因となるパフォーマンス問題、ジャンクファイル、有害アプリ、セキュリティ上の脅威をMac全体からスキャンして確認しましょう。
実際に多くのユーザーから、ディスクユーティリティ使用時に「btn: invalid key order」エラーが表示されるという報告が寄せられています。このエラーが出ると、ディスクユーティリティが実行しようとした操作がすべて失敗してしまいます。特に、別のエラーを解決しようとしていた最中にこのエラーが現れると、非常にストレスを感じることになるでしょう。
「btn: invalid key order」エラーとは?
このエラーメッセージは、Macユーザーがディスクユーティリティで何らかの操作を実行しようとしたタイミングで表示されます。ハードディスクの故障に起因するMacのエラーを修復しようとしている場合でも、アプリ用に新しいパーティションを作成したいだけの場合でも、このエラーに遭遇すると作業が止まってしまいます。
代表的なエラーメッセージの例は以下の通りです。
- error: btn: invalid key order (89) oid 8392036 / oxid 0 / level 1 / flags 0x4
- error: btn: invalid key order (1) oid 1313483 / oxid 0
- error: btn: invalid btn_btree.bt_key_count (expected 8569255, actual 8569307)
- error: btn: invalid key order (0) oid 64613 / oxid 6278331
このエラーの報告が最も多いのはmacOS Catalinaを使用しているユーザーですが、それ以前のバージョンのmacOSを利用しているMacでも発生例があります。
このハードディスクエラーは比較的珍しいものです。通常、ディスクユーティリティは起動ディスクを含むドライブの問題に対して十分に有効です。「btn: invalid key order」エラーが発生している場合、対象ドライブのディレクトリ構造が破損している可能性があります。また、不良パーティションや不正なファイルが原因であるケースや、マルウェア感染が背景にある可能性も考えられます。
Macの「btn: invalid key order」エラーを解決する方法
「btn: invalid key order」のようなハードディスクのトラブルに直面したら、まず最初に行うべきは重要ファイルのバックアップです。Time Machineのバックアップがあるから安心とは限りません。バックアップ先が問題のあるドライブ上にある場合、バックアップ自体にアクセスできなくなる恐れがあるためです。Time Machineのバックアップが外付けドライブに保存されていれば心配ありませんが、そうでない場合は重要なデータをすべて外部ドライブにコピーしておきましょう。こうしておけば、仮にハードディスクが完全に故障しても、ファイルや書類を失う心配はありません。
バックアップの準備ができたら、次はドライブのできる限りのクリーンアップを行います。不要なファイルを完全に削除し、ファイルの中に悪意のあるアプリやソフトウェアが潜んでいないかスキャンを実施しましょう。その後、Macを再起動し、以下の解決策を順番に試してください。
1. SMCとNVRAMをリセットする
Macで何らかの不具合に遭遇した際、まず試すべき基本の対処法がSMCとNVRAMのリセットです。これらはmacOSのさまざまな機能を制御しており、リセットすることで問題が解消されることがあります。
MacのSMCをリセットする手順は以下の通りです。
- 電源ケーブルを抜いて、Macの電源を切ります。
- キーボード左側のShift + Control + Optionキーを押しながら、電源ボタンも押し続けます。
- 4つのボタンを少なくとも10秒間押し続けてから、すべて離します。
- 電源ケーブルを接続し直し、Macを起動します。
MacのNVRAMをリセットする手順は以下の通りです。
- Macをシャットダウンし、有線キーボード以外のUSB機器をすべて取り外します。
- 電源キーを押して再起動直後に、すぐにCommand + Option + P + Rキーを押し続けます。
- デバイスが再起動し、2回目の起動音が聞こえるまで、またはAppleロゴが2回表示されて消えるまでキーを押し続けます。
SMCとNVRAMのリセットが完了したら、再度ディスクユーティリティを実行し、エラーが解消されたかどうかを確認しましょう。
2. セーフモードでディスクユーティリティを使う
通常モードでディスクユーティリティが正常に使えない場合は、セーフモードで起動してそこから操作を試みてください。セーフモードで起動するには、Macの再起動中にShiftキーを押し続けるだけでOKです。Appleロゴとプログレスバーが表示されたらキーを離します。デスクトップに「セーフモード」という表示があれば、正常に起動できています。その状態でディスクユーティリティをもう一度開き、エラーが解決したか確認してください。
3. リカバリーモードでディスクユーティリティを使う
セーフモードでも解決しない場合は、リカバリーモードで起動して、そこからディスクユーティリティを実行してみましょう。手順は以下の通りです。
- Macを再起動し、Command + Rキーを押します。画面にAppleロゴが表示されたら両方のキーを離します。
- リカバリーモードが読み込まれたら、「ディスクユーティリティ」を選択して「続ける」をクリックします。これでディスクユーティリティが起動します。
修復したいドライブを選択し、エラーが解消されたかどうかを確認してください。
4. FSCKコマンドを使う
ハードディスクのエラーを修復するもう一つの方法が、FSCKコマンドラインの利用です。ファイルシステム整合性チェック(FSCK)は、ハードディスクの問題をチェック・修復できる実用的なUnixツールです。このコマンドを使うには、まずコンピュータ再起動時にCommand + Sキーを押してシングルユーザーモードで起動します。Macが起動するとコマンドラインプロンプトが表示されるので、以下のコマンドを入力してEnterキーを押してください。fsck -fy
処理が完了するまで待ち、その後ディスクユーティリティを再度開いて、エラーが消えたかどうかを確認しましょう。
まとめ
「btn: invalid key order」エラーは厄介ですが、決して絶望的な状況ではありません。ハードディスク自体が物理的に健全な状態であれば、上記の手順に従うことで解決できる可能性は十分にあります。もし紹介した方法がどれも効果がない場合は、ドライブの再フォーマットが必要になります。ハードディスクが故障寸前でない限り、再フォーマットによってほとんどのハードディスクエラーは解消できるはずです。
-
macOS Montereyアップグレード時の「パッケージ「%@」が見つからないか無効です」エラーを修正する方法
この記事では、macOS Montereyへのアップグレード時に発生する「パッケージ「%@」が見つからないか、無効です(The package %@ is missing or invalid)」というエラーを解決するためのトラブルシューティング方法をご紹介します。 MacをmacOS Montereyにアップグレードするのは基本的にシンプルな作業ですが、まれに「パッケージ「%@」が見つからないか、無効です」という奇妙なエラーメッセージが表示されることがあります。このエラーは、特にmacOS Montereyのインストール中に発生します。 このエラーは一見厄介ですが、さらに困ったことに、約12
-
Macのカメラが動作しないときの対処法|権限設定からリセットまで徹底解説
MacBookには、ディスプレイ上部の黒い部分に目線の高さで内蔵カメラが搭載されています。この記事では、次の2つの重要な疑問にお答えします。 必要なときにMacBookのカメラが動作しないのはなぜ? 不要なときにカメラがオフになっているか確認する方法は? Photo Boothで自分の姿を確認したり、FaceTimeで通話したりするだけなら、通常は問題ありません。しかし近年では、SkypeやGoogle Meet(旧Hangouts)など、より多くのサービスがカメラへのアクセスを求めるようになっています。 MacBookのカメラは内蔵型で、物理的な「オン」ボタンもデジタルなスイッ