com.apple.driver.AppleMobileFileIntegrityによるMacのカーネルパニックを解決する方法
Macが理由もなく繰り返し再起動し、macOSが正常に起動しない場合、「カーネルパニック」が発生している可能性が高いです。カーネルパニックはWindowsでいうブルースクリーン(BSOD)に相当するもので、コンピュータが解決できないエラーに遭遇し、OSが正常に起動できなくなった状態を意味します。
「カーネルパニック」と聞くと、多くの方は「もう終わりだ」と不安になるかもしれません。しかし、ブルースクリーンエラーと同様に、カーネルパニックは世界の終わりを告げるものではなく、実際には大部分が解決可能な問題です。
Macが勝手に再起動したり、明らかな原因がないのに画面が真っ暗になったりすると怖く感じますが、心配はいりません。修正できます。ただし、Macが再起動する前に画面に表示されるメッセージを必ず控えておきましょう。「お使いのコンピュータを再起動する必要があります。電源ボタンを数秒間押し続けるか、再起動ボタンを押してください」といったメッセージが表示されることがあります。カーネルパニックの原因がメッセージに明記されている場合もあり、その場合はトラブルシューティングがぐっと楽になります。
Macでカーネルパニックを引き起こす最も一般的な原因のひとつが、「com.apple.driver.AppleMobileFileIntegrity」ファイルです。特にmacOS Catalinaの登場以降、このファイルに関連するカーネルパニックが繰り返し発生するケースが多くなっています。
プロのヒント:システムの問題や動作の遅さを引き起こす恐れのある、パフォーマンス低下、ジャンクファイル、有害なアプリ、セキュリティ上の脅威をMacでスキャンしておきましょう。
Macにおけるcom.apple.driver.AppleMobileFileIntegrityのカーネルパニックとは?
Macで「com.apple.driver.AppleMobileFileIntegrity」のカーネルパニックが発生している場合、デバイスのAppleMobileFileIntegrity(AMFI)に何らかの異常が起きています。OSがAMFIコンポーネントに関わる内部エラーに遭遇し、それを解決できなかったため、Macが自動的にシャットダウンしたのです。
Apple Mobile File Integrity(AMFI)はもともとiOSの機能として始まり、後にMacにも採用されました。この機能は、未署名のコードがmacOS上で実行されることを防ぎ、ファイルの整合性、署名と証明書、さらにシステム上で動作する資格情報(entitlements)やプロビジョニングプロファイルをチェックします。
「com.apple.driver.AppleMobileFileIntegrity」によるカーネルパニックが繰り返し発生している場合、システムが整合性チェックの実行中に重大な問題に遭遇したことを意味します。エラーが1、2回発生するだけで、再起動すれば解消されるのであれば心配いりません。一時的なシステムの不具合による軽微な問題である可能性が高いからです。
しかし、カーネルパニックが週に何度も、あるいは一日に何度も発生する場合は、できるだけ早く対処が必要です。多くの場合、カーネルパニックは予兆なく突然発生します。画面が急に暗くなり、再起動前にエラーメッセージが表示されます。症状が深刻な場合、クラッシュが繰り返されて何も作業できなくなることもあり、起動ループにはまってしまうユーザーもいます。
com.apple.driver.AppleMobileFileIntegrityによるカーネルパニックが起こる理由
ほとんどの場合、このカーネルパニックの繰り返しは、Apple Mobile File Integrity(AMFI)自体の問題が原因です。ファイルやアプリの整合性チェックの際に、Macが対応しきれない深刻な問題に遭遇したか、「com.apple.driver.AppleMobileFileIntegrity」ファイルが破損・削除・欠落している可能性があります。
ただし、カーネルパニックがApple Mobile File Integrityとは無関係なケースもあります。以下のような他の原因も検討してみてください。
- RAMまたはストレージ容量の不足 – メモリやディスクの空き容量といったリソースが不足すると、プロセスが正しく動作できず、起動すらできないものもあります。その結果、システムがシャットダウンし、カーネルパニックにつながります。
- 古いドライバーやプラグイン – ソフトウェアを定期的にアップデートしていないと、システムに影響する重要な更新を見逃している可能性があります。
- 破損したディスクアクセス権 – ハードディスク、特にアクセス権に関する問題があると、システムが必要なファイルやプロセスにアクセスできず、エラーが発生しやすくなります。
- 競合するアプリ – 互換性のないアプリ、特にセキュリティソフト同士の競合はトラブルのもとです。
- ハードウェアの故障や非対応の周辺機器 – 周辺機器を含むハードウェアの一部が破損していたり互換性がなかったりすると、カーネルパニックなどの問題に遭遇します。
「com.apple.driver.AppleMobileFileIntegrity」によるカーネルパニックの直し方
カーネルパニックに遭遇したら、まずハードウェア由来かソフトウェア由来かを見極めることが大切です。最初に、ハードウェアに問題がないかを以下の手順で確認しましょう。
1. すべての周辺機器を取り外す
周辺機器がシステムと競合していないか確認するには、ネットワークアダプター、キーボード、プリンター、マウス、外付けグラフィックカード、外付けHDD、USB機器などを一度すべて取り外し、Macを再起動します。その後、デバイスを1台ずつ接続し、接続のたびにカーネルパニックが発生するかを確認します。この試行錯誤的な方法で、原因となっている周辺機器を特定できます。特定した機器が破損している場合は、再セットアップを行い、ドライバーも最新版に更新してください。
2. Apple Diagnosticsを実行する
この内蔵ツールは、2013年以降のMacでは「Apple Diagnostics」、2012年以前のMac(OS X 10.8.4以降)では「Apple Hardware Test」と呼ばれます。ロジックボード、メモリ、ワイヤレスコンポーネントなど、Macの内部ハードウェアに問題がないかを診断できます。
実行手順は以下の通りです。
- Ethernetケーブルや外付けDVDドライブを含む、すべての外部機器を取り外します。ディスプレイ、キーボード、マウス、スピーカーのみ接続したままにします。
- アップルメニューから「再起動」を選択してMacを再起動します。
- 再起動中にDキーを押し続けます。言語選択画面が表示されるまで押し続けてください。
- 言語を選択すると、Apple Diagnosticsが自動的に開始されます。
- 診断が完了すると、検出された問題の一覧が表示されます。
上記のハードウェアチェックで問題が見つからなかった場合は、次のソフトウェア側の対処に進みましょう。
ステップ1: すべてのソフトウェアをアップデートする
App Storeアプリを開いて「アップデート」タブを確認し、システムとすべてのアプリを最新の状態に保ちましょう。macOS Catalinaでは、10.15.4アップデートの中で10.15.3向けのAppleMobileFileIntegrityの修正が提供されました。macOSを最新版にアップデートすれば、古いApple Mobile File Integrityに起因するカーネルパニックは解決するはずです。
ステップ2: ディスクのアクセス権を修復する
複数のソフトウェアやアプリが、特定のファイルやフォルダへのアクセス権を巡って競合することがあります。これを管理するのがディスクのアクセス権です。アプリに異常が生じたときは、破損したアクセス権を修復することで問題が解決する場合があります。なお、この「アクセス権の検証・修復」機能は古いmacOSでのみ利用可能で、El Capitan以降では代わりにFirst Aidを使用します。
以下の手順でディスクユーティリティを実行します。
- Finderから「アプリケーション > ユーティリティ > ディスクユーティリティ」を開きます。
- 左側のドライブ一覧から、対象のボリュームを選択します。
- 「First Aid」タブを開き、「ディスクのアクセス権を検証」をクリックします。不正または破損したアクセス権がスキャンされ、診断結果の一覧が生成されます。
- 破損したアクセス権の一覧が表示されたら、「ディスクのアクセス権を修復」をクリックします。
- 処理が完了するまで待ちます。
あわせて、First Aid機能を使えばディスクエラーの検出と修復も可能です。「ディスクユーティリティ > First Aid」を実行し、完了するまで待ちましょう。
ステップ3: 十分な空きストレージ容量を確保する
macOSを快適に動作させるため、Appleは起動ディスクに少なくとも20%の空き容量を残すことを推奨しています。空き容量が不足すると、Macのパフォーマンスが低下し、カーネルパニックが頻発します。
空き容量を確認するには、アップルメニューから「このMacについて」を選択し、「ストレージ」タブに切り替えます。
起動ボリュームが満杯に近づいている場合は、不要なアプリやファイル、ジャンクファイルを削除してスペースを確保しましょう。Macクリーナーアプリを活用するのも効率的です。
ステップ4: ログイン項目を無効にする
特定のログイン項目がMacの再起動の原因になっている可能性があります。特に起動ループにはまっている場合はその疑いが強いです。多数のアプリが起動時に読み込まれると、プロセッサへの負荷が大きくなりすぎることがあります。ログイン項目を無効化して、Macの挙動を確認してみましょう。
手順は以下の通りです。
- アップルメニュー > システム環境設定 > ユーザとグループを開きます。
- 自分のユーザ名を選択します。
- 「ログイン項目」タブを開きます。
- 無効にしたいスタートアップ項目を選択し、削除(-)ボタンをクリックします。
- 変更を適用するためにMacを再起動します。
原因となる項目が見つかるまで、他のログイン項目についても同じ操作を繰り返してください。
まとめ
Macで「com.apple.driver.AppleMobileFileIntegrity」によるカーネルパニックに遭遇すると、原因も対処法もわからなければ大きなストレスになります。しかし、ブルースクリーンエラーと同じように、正しいトラブルシューティングの手順に従えば解決できる問題です。本記事で紹介したステップは、このカーネルパニックだけでなく、ほとんどのカーネルパニック全般にも役立つはずです。
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