MacのSymDaemonウイルスとは?知っておくべき全知識と削除方法
マルウェア感染の典型的な症状のひとつが、パソコンの異常な発熱です。これはWindows PCだけでなくMacにも当てはまります。特に重い作業をしていないのにデバイスがすぐに熱くなったり、通常の業務中に本体が高温になったりする場合は、バックグラウンドで何らかの問題が起きているサインです。
原因を特定するには、バックグラウンドで動作しているプロセスを確認するのが有効です。その犯人としてよく挙げられるのが「SymDaemon」です。アクティビティモニタを開くと、SymDaemonというプロセスがバックグラウンドで動作し、システムリソースを大量に消費しているのが確認できるはずです。多くのユーザーの報告によると、このプロセスはデバイスの演算能力の最大50%を消費することもあります。
発熱以外にも、SymDaemonは動作のもっさり感、アプリのクラッシュ、起動失敗など、さまざまなパフォーマンス問題を引き起こします。この影響を受けたMacユーザーの多くが不便を強いられてきました。
このプロセスが自分のMacで動作している場合は、それが何なのか、どのような特徴があるのか、どんな問題が起こりうるのかを理解しておきましょう。プロセス自体は悪意のあるものではないため、直接コンピュータに害を及ぼすことはありません。しかし、多くの専門家やMacユーザーからは「不要なソフトウェア」と見なされています。そのため、システムから取り除き、加えられた変更をすべて元に戻すことが重要です。放置すると、より深刻な問題につながり、場合によってはMacのセキュリティが脅かされる可能性もあります。
SymDaemonウイルスとは?
SymDaemonは、Norton社が提供するアンチウイルスソフト「Symantec」の構成要素のひとつです。このプロセスがMacで問題を起こすのは、常時起動してバックグラウンドで動作し続けるためです。ファイルは通常、Macの以下の場所にあります。
/Library/Application Support/Symantec/Daemon/SymDaemon.bundle/Contents/MacOS/SymDaemon
このプロセスは、Symantec Antivirusの「アイドルスキャン」機能を担当しています。これは、コンピュータを使用していない時間帯にシステム全体をスキャンして脅威を検出する機能で、CPUとメモリの使用率が高くなる主な原因です。
オンラインでは多くのユーザーがこの問題を訴えており、昔から続いている古い問題であることがわかります。報告のほとんどは、SymDaemonによるCPUとメモリの異常な使用率に関するもので、結果としてMacの速度低下と温度上昇を招いています。
この不審なプロセスには通常、他の目立った症状はありませんが、アクティビティモニタを確認すると、このファイルがCPUの90%以上を占有しているのがわかります。100%近くまで達するケースを報告するユーザーもいます。Appleと開発元のNorton(旧NortonLifeLock Inc.)はこの問題を解決するためのセキュリティアップデートを公開しましたが、問題は再発しているようです。
実は「SymDaemonウイルス」という呼び方は厳密には正確ではありません。ただし、人気ソフトに関連する一般的なファイルの中には、悪意ある目的に悪用されるものがあります。偽物のSymDaemonはMacに侵入してシステムプロセスを乗っ取る可能性があり、追加のマルウェアに感染する恐れもあるため、セキュリティのためにもこのプロセスは除去すべきです。
さらに厄介なのは、マルウェアがSymDaemonプロセスになりすますケースです。「Sysdaemon.bundle」はマルウェアが変装する形態のひとつで、ユーザーにより大きなリスクをもたらします。このSysDaemonウイルスはアドウェアの一種で、ブラウザをハイジャックして迷惑な広告を表示します。MacがSysDaemonウイルスに感染すると、CPUとメモリの高使用率以上の被害に直面することになります。
SymDaemonウイルスは何をするのか?
MacにあるSysDaemonが正規のSymantec Antivirusの一部であれば、対処が必要なのはMacの高温化だけです。CPUとメモリの使用率が高いため、プログラムがバックグラウンドで動き続けることでハードウェアに負担がかかり、システムが過熱すると処理速度が低下したり、最悪の場合コンピュータがクラッシュしたりします。
一方、SymDaemonウイルスに感染している場合は、単なる過熱以上の問題に対処しなければなりません。SymDaemonウイルスはアドウェアファミリーの一員であり、Safari、Chrome、Firefoxなどのブラウザに主に影響を与えます。心当たりのない不審なアドオンや拡張機能がインストールされていることに気づくかもしれませんし、ブラウザに迷惑で侵入的な広告が表示されるようになります。
SymDaemon(PUP)がMacに入り込むと、ブラウザの設定が変更され、デフォルトの検索エンジン、ホームページ、新しいタブの設定が勝手に書き換えられることがあります。また、スポンサー系やアフィリエイト系のページへ強制的にリダイレクトされ、煩わしいコンテンツが画面を埋め尽くすため、よく訪れるページや見たいコンテンツにアクセスしにくくなります。これらのポップアップやリダイレクトは、デバイスへのさらなるリスクをもたらします。
MacがSymDaemonに感染している場合は、直ちに除去しましょう。あわせて、信頼できるアンチマルウェアツールを使った徹底的なシステムクリーニングも行うことをおすすめします。
MacからSymDaemonウイルスを削除する方法
エラーメッセージが表示されたり、パソコンが異常に熱くなったりしている場合は、まずアクティビティモニタを開いて原因となっているプロセスを確認しましょう。アクティビティモニタを開くには、「Finder > 移動 > アプリケーション > ユーティリティ」に移動します。アクティビティモニタをクリックすると、現在実行中の各種プロセスが表示されます。「CPU」タブをクリックすると、どのプロセスがMacのリソースを大量消費しているかがわかり、「%CPU」欄で各プロセスのCPU使用率を確認できます。
SymDaemonファイルがCPUの90%以上を消費している場合は、プロセスをダブルクリックして「終了」ボタンをクリックし、プロセスを終了させましょう。プロセスは数秒後に再起動しますが、心配はいりません。終了と再起動を繰り返すことで発熱が解消したという報告もあります。
また、Symantec Antivirusの「圧縮ファイルのスキャン」と「アイドルスキャン」機能を無効にすることでも、問題の改善が期待できます。これらの設定にアクセスするには、Norton Securityアプリを開き、「詳細 > Macを保護」に移動します。「アイドルスキャン」をオフに切り替え、「自動保護の設定」で「圧縮ファイルのスキャン」の下にある「圧縮ファイル(zipファイルなど)をスキャン」のチェックを外してください。
ただし、SymDaemonウイルスに感染している場合は、プロセスの再起動だけでは不十分です。さらなる被害を防ぐために、プロセスを完全に終了させる必要があります。プロセスを終了できない場合は、セーフモードで起動してから削除作業を行ってください。さらに、感染したファイルが残らないよう、Mac用クリーニングツールでシステムをクリーンアップすることをおすすめします。
エラーが頻発したりシステムの動作が明らかに遅くなったりしている場合は、メンテナンスが必要なサインです。お使いのデバイスに対応した信頼できる修復ツールやアンチウイルスソフトを活用して、一般的なパフォーマンスの問題を解決しましょう。
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