FaceTimeは今も安全に使えるのか?知っておきたいセキュリティ対策を徹底解説
近年発見されたFaceTimeのバグにより、Appleはグループビデオ通話機能の一時停止を余儀なくされました。最も懸念されたのは、被害を受けたiPhoneユーザーが一切気づかないうちに、通話の盗聴や盗み見が可能となっていた点です。
2019年1月28日に発見されたこの重大なセキュリティ上の欠陥は、FaceTimeの安全性やハッキング対策の信頼性に大きな疑問を投げかけました。本記事では、この問題の詳細、知っておくべきFaceTimeのプライバシー設定、そしてサービスを安全に活用するための具体的な方法まで詳しく解説します。
FaceTimeはハッキングされたのか?問題の詳細
このバグにより、相手に気づかれることなく音声や映像を取得できる状態になっていたため、Appleは脆弱性への対処期間中、グループFaceTime機能をオフラインにせざるを得ませんでした。現在でも1対1の通話は可能ですが、通話に他の参加者を追加することはできません。
このセキュリティホールは次のような仕組みで悪用されていました
- 発信者が別のiPhoneまたはMacユーザーへビデオ通話をリクエストする。
- 呼び出し音が鳴っている間に、画面下から上へスワイプして、通話に別の人物を追加する。
- 自分自身を3人目の参加者として追加することで、相手が通話に応答しても拒否してもいない状態で、相手側の音声を聞き取ることができた。
- 相手が電源ボタンを押して通話を拒否した場合は、さらに受信者のフロントカメラ経由で映像を見ることまで可能だった。
つまり、着信が鳴っている間はマイクが自動的にオンになり、端末がロックされていても発信者に聞こえてしまう状態だったのです。さらに、受信者が通話を拒否すると、カメラまで実質的に起動していました。しかも受信者側には単なる着信画面が表示されているだけで、異変にまったく気づけない仕組みだったのです。
プロのヒント:パフォーマンスの低下やシステムトラブルの原因となるジャンクファイル、不要なアプリ、セキュリティの脅威がないか、Macを定期的にスキャンしておきましょう。
この問題を最初に公にしたのは、アリゾナ州在住の女性です。息子が友人とのゲームセッションの準備中に不具合を発見しました。ウォール・ストリート・ジャーナル紙の報道によると、43歳のミシェル・トンプソン氏は、1月20日頃からAppleのテクニカルサポートへ連絡を試みていたことを示すツイートやスクリーンショットを公開しています。
この結果、Appleは「利用者からの警告に適切な対応を怠った」として強い批判を受けることになりました。
グループビデオ通話機能は、2018年10月にiOS 12.1の一部として追加されました。Appleはこの問題を認識した上で、「修正プログラムはすでに特定しており、ソフトウェアアップデートとして今週後半にリリースする」と発表しています。
サリー大学サイバーセキュリティセンターのアラン・ウッドワード教授は、英テレグラフ紙の取材に対し、製品の品質管理について「品質が若干低下した印象を受ける」と指摘しました。「この種の欠陥はあまりにも明白で、コードの奥深くに潜むものではありません。本来であれば、製品化前のテスト段階で発見されるべきものです。」
FaceTimeのプライバシー設定に関する重要なポイント
多くのFaceTimeユーザーが気になるのは「自分のiPhoneはこのバグの影響を受けているのか?」という点でしょう。影響を受けたのは、iOS 12.1以降が稼働するiPhoneおよびiPadモデル、そしてmacOS Mojave(10.14)以降がインストールされたMacです。
ただし、今回のグループFaceTimeの問題を除けば、FaceTime自体は依然としてプライバシー保護とセキュリティの面で高い評価を得ているサービスです。
2014年2月、AppleはiOSの各種サービスにおけるセキュリティ技術を解説したホワイトペーパーを公開しました。FaceTimeに関するセクションによると、FaceTimeはiMessageと同様にApple Push Notificationサービスを利用して通話を確立し、ユーザーの登録済みデバイスとの初期接続を行います。
さらにAppleによれば、FaceTime通話の音声・映像データはエンドツーエンド暗号化によって保護されており、送信者と受信者以外はアクセスできず、Apple自身でさえ内容を復号化することはできないとされています。同文書には以下のように記載されています。
「FaceTimeはインターネット接続確立(ICE)を使用してデバイス間のピアツーピア接続を確立します。セッション開始プロトコル(SIP)メッセージにより、デバイスはID証明書を相互に検証し、セッションごとの共有シークレットを確立します。」
エンドツーエンド暗号化は2台の端末間でやり取りされるデータを保護するため、第三者が通話に侵入することはほぼ不可能です(今回のようなバグを悪用されるケースは例外です)。また、仮に侵入されても盗聴が可能なのは通話が応答される前のみであり、実際に通話中の内容が傍受されることはありません。
FaceTimeを安全に使うための対策
ここからは、FaceTime利用時のプライバシーとセキュリティを守るための実践的なヒントを紹介します。
- 安全なネットワークを使用する – ホテル、レストラン、空港などで提供される無料Wi-Fiは便利ですが、安全性が保証されていないネットワークに接続するリスクを考えると、慎重を期すことが大切です。
- 信頼できる相手とだけ通話する – 悪意ある人物は、あなたの個人情報を手に入れるためにさまざまな手段でプライバシーを侵害しようとします。FaceTimeのセキュリティの多くは、誰と通信するかに左右されます。面識の薄い相手や怪しい人物との通話は避けましょう。通話を録画されたり、スクリーンショットを撮影され、悪用される恐れがあります。
- 必要に応じてFaceTimeをオフにする – プライバシーへの不安がある場合は、簡単な操作でFaceTimeを無効化できます。iPhoneでは「設定」を開き、下へスクロールして「FaceTime」をタップします。項目名の横にあるトグルスイッチをオフにすれば完了です。無効化されると、トグルは白色で表示されます。
Macでも同様にFaceTimeを無効にできます。Finderの「アプリケーション」からFaceTimeアプリを起動し、上部メニューバーの「FaceTime」メニューから「FaceTimeをオフ」を選択してください。また、Macから完全にサインアウトしたい場合は、アプリを開いた状態で上部メニューバーの「FaceTime」→「環境設定」を選択し、「サインアウト」をクリックすればOKです。
- 端末を物理的に管理する – 特に公共の場では、デバイスをむやみに放置しないようにしましょう。
- Appleデバイスをクリーンに保つ – Appleが配信する最新のセキュリティアップデートは必ずインストールしてください。加えて、信頼できるMac最適化ツールを活用し、ジャンクファイルや容量を圧迫する不要データを定期的に除去することで、iPhone・iPad・Macの安定した動作を維持できます。
まとめ
グループFaceTimeの盗聴バグは、プライバシー侵害やセキュリティ事故が相次ぐデジタル社会において、Appleのブランドイメージと品質管理体制に対する新たな試練となりました。ユーザーの目は、同社がこの問題をどう解決し、プライバシー尊重の姿勢を実際に示せるかに注がれています。
果たして、FaceTimeは今も安全に使えるサービスなのでしょうか?あなたのご意見を、ぜひ下のコメント欄でお聞かせください!
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