Macのアプリがストレージを圧迫?空き容量を確保する11の実践テクニック
高解像度の動画、画像、音楽ファイルに加え、Macアプリ自体も年々大容量化しており、HDD時代とは比べ物にならないほどストレージを消費するようになりました。
Macを最高のパフォーマンスで動かし続けるためには、常にストレージの10%以上を空けておくことが重要です。これを怠ると、Macの動作が不安定になり、最悪の場合はほとんど使えない状態になってしまうことも。起動ディスクの容量不足の警告は、決して無視してはいけません。
ストレージ容量を確認すべき理由はいくつかあります。効率的なストレージ管理のため、あるいは「パソコンの動きが遅くなった」と感じたとき、まず疑うべき原因のひとつがストレージ不足だからです。Macを快適に動かすには、常におよそ10%の空き容量を維持することを心がけましょう。
ただし機種によっては、この空き容量の確保を定期的に行うのが難しい場合もあります。サポートが終了したアプリが残っていたり、もう使わなくなった古いソフトウェアをアンインストールする必要があったりするからです。
Macのストレージ状況を確認する方法
削除作業を始める前に、まずは自分のMacのストレージ詳細を確認しておきましょう。確認手順は以下の通りです。
- 画面左上のAppleマークをクリック
- 「このMacについて」を選択
- 「ストレージ」タブを開く(または「システム設定 > 一般 > ストレージ」)
ストレージの内訳は、主に以下のようなカテゴリで表示されます。
- 書類:ダウンロードファイルやメディアファイルがハードドライブに大量に蓄積されています。
- アプリケーション:隠れている、あるいは忘れ去られたアプリが多数インストールされている可能性があります。
- システム:キャッシュ、一時ファイル、言語ファイルなどがOS領域の容量を占有しています。
Macのディスク容量を解放する11の方法
1. ダウンロードフォルダを整理する(2〜5GB回収可能)
Macのクリーンアップを始めるなら、まずはダウンロードフォルダが最適な出発点です。ユーザーは日々大量のデータをダウンロードしていますが、正直なところ、その半分以上は必要ないものばかり。不要なファイルを捨てて、すっきりさせましょう。
- 「Finder > ダウンロード」を開く
- 削除したいファイルを右クリックし、「ゴミ箱に入れる」を選択
- 削除が完了したら、忘れずにゴミ箱を空にする
2. メディアファイルを外部ストレージやクラウドへ移行する(2〜5GB回収可能)
不要な大容量ファイルを削除したら、次はメディアファイルを見直しましょう。写真や動画は単なるデータではなく、大切な思い出が詰まったもの。「消したくないけど容量は確保したい」という方には、iCloudまたは外付けドライブへの保存が最適です。
iCloudへ写真や音楽を移す手順
- Appleメニューから「このMacについて > ストレージ > 管理」を選択
- 「iCloudに保存」をクリックし、保存したい項目を選択
- 設定を確定して完了
なお、無料のiCloudプランでは5GBまでしか保存できません。それ以上を移行したい場合は、50GB・200GB・2TBのいずれかの有料プランへのアップグレードが必要です。
外部ストレージへメディアを移す手順
- メニューバーの「移動 > ホーム」を選択
- 「ピクチャ」フォルダを選択し、外付けストレージにドラッグ&ドロップ
- 移行が完了したら、元の写真ライブラリをゴミ箱にドラッグして削除し、ゴミ箱を空にする
3. システムジャンクファイルを削除する
システムジャンクについては多くの記事が書かれており、「純粋な悪であり、Macを遅くする元凶だ」と断言するユーザーもいます。確かに、古いファイル、ブラウザキャッシュ、アプリの言語ファイル、過去のTime MachineバックアップなどがPC上に溜まり続けるのは大きな負担です。定期的な掃除をおすすめします。
4. ブラウザのキャッシュをクリアする
私のようにインターネットを頻繁に使うと、Macのハードディスクにはブラウザキャッシュがたっぷり蓄積されます。これは、訪れたすべてのWebサイトがハードディスクに残すデータのこと。ここでは、ChromeとSafariそれぞれのキャッシュ削除方法を紹介します。
Chromeのキャッシュを削除する方法
- Google Chromeを開き、右上の3点リーダーアイコンをクリック
- 「その他のツール > 閲覧履歴を消去」を選択
- 削除する期間を指定
- 「キャッシュされた画像とファイル」にもチェックを入れて削除を実行
Safariのキャッシュを削除する方法
- Safariを起動
- メニューバーの「Safari > 設定 > 詳細」を選択
- 「開発メニューを表示」にチェックを入れる
- Safariメニューに戻り、「開発 > キャッシュを空にする」を選択
5. iCloudストレージを活用する
Macのディスク容量を大幅に節約したいなら、まず「iCloudに保存」機能の活用をおすすめします。AppleはiCloud+を強化しながらも価格を据え置いており、さまざまな追加機能が利用できるようになりました。
Macの内蔵ストレージが少ない場合、大容量のクラウドストレージを契約して必要なものをすべてクラウドに置くというのが理想的な解決策です。多少の出費を惜しまなければ、格段に多くの空き容量を確保できます。
Appleは無料で5GBのiCloudストレージを提供していますが、それだけでは心もとないでしょう。ニーズに応じて、以下のサブスクリプションプランが用意されています。
- 5GB:無料
- 50GB:月額130円/$0.99
- 200GB:月額400円/$2.99
- 2TB:月額1,300円/$9.99
さらに、iCloudストレージにApple Music、Apple TV+、Apple Arcadeがセットになった「Apple One」というバンドルプランも用意されています。月額1,900円前後/$14.95程度で利用可能です。
クラウド活用のもうひとつのメリットは、所有するすべてのAppleデバイスからファイルや写真にアクセスできる点です。Apple IDでiCloudにログインすれば、ストレージを大幅に節約できるだけでなく、データ管理も格段に楽になります。
iCloudに保存してMacの空き容量を増やす手順
- 「このMacについて > ストレージ > 管理」を開き、「iCloudに保存」を選択
- 何をiCloudに保存するかを選ぶメニューが表示されます。デスクトップの全ファイル、書類フォルダ、すべての写真などを対象にできます。
- 「iCloudに保存」をクリックして確定
6. ストレージを最適化する
「最適化」機能をオンにするのは、Macのストレージが満杯になるのを防ぐためのシンプルな方法です。
Appleは「iCloudに保存」の次のステップとして、このストレージ最適化を推奨しています。
この機能を有効にすると、古いメール添付ファイルや、すでに視聴済みのTV番組が自動的に削除されます。メール本体はメールサーバーに残るので安心ですし、iTunes Storeで購入した番組も、必要になったときに無料で再ダウンロードできます。
設定方法:「このMacについて > ストレージ > 管理」を開き、「最適化」を選択するだけ。これで自動的にストレージが最適化されます。
7. ゴミ箱を自動的に空にする
これはMacの空き容量を確保する最も手軽な方法のひとつです。
ゴミ箱アイコンを右クリックし、「ゴミ箱を空にする」を選択すれば、すぐに実行できます。また、「このMacについて > ストレージ > 管理」ウィンドウやサイドバーのゴミ箱から操作することも可能です。
こまめにゴミ箱を空にする習慣がない方には、Appleが提供する自動化機能が便利です。「自動的にゴミ箱を空にする」オプションを有効にすると、ゴミ箱内のファイルは30日後に自動的に削除されます。設定手順は以下の通りです。
- 「このMacについて > ストレージ > 管理」を開き、オプションを有効にする
- 「自動的にゴミ箱を空にする」を選択
- 「オンにする」をクリック
- 確認メッセージが表示されるので、内容を確認して承認
30日間という猶予期間があれば、「あのファイル消しちゃった…」と後悔する前に気づけることが多いので、この機能はオンにしておく価値があります。
8. 散らかったファイルを整理する(クラッターを減らす)
これはAppleが公式に提案している最後の対策で、「このMacについて > ストレージ > 管理」からアクセスできます。
「書類を整理」機能を使えば、Macの中身をスキャンし、不要なファイルを簡単に特定・削除できます。
ワンポイント:削除候補のファイルを実際に開かずに中身を確認したいときは、ファイルを選択してスペースキーを押せば、クイックルックでプレビューできます。
- 「ファイルを確認」をクリックすると、「大容量ファイル」「ダウンロード」「サポートされていないアプリ」「コンテナ」「ファイルブラウザ」などのタブが表示されます(macOSのバージョンにより異なる)。
- 「大容量ファイル」では、最終アクセス日時やサイズといった情報をもとに、削除するかどうかを判断できます。
- 「ダウンロード」には、インターネットから取得したファイルが集まっています。わずかなダウンロードファイルでも驚くほど容量を食うことがあるため、ゴミ箱と同様に定期的に整理するのがおすすめです。
- 削除したいファイルを選んで「削除」ボタンを押せばOK。この方法ならファイルはゴミ箱に移動されず、直接削除されます。
- 「サポートされていないアプリ」には、古い32ビットアプリなどが表示されることがあります。
- 「コンテナ」は、削除できるものがほとんど見つからないため、今回は割愛します。
- 「ファイルブラウザ」では、ピクチャ、デスクトップ、ミュージック、ムービー、書類などの各フォルダに素早くアクセスできます。
9. 不要なアプリを削除する
「ストレージ管理」からサポート対象外のアプリを削除できますが、インストール済みの他の未使用アプリについてはどうでしょうか。
- 通常、Macでのアプリ削除はとても簡単です。Finderの「アプリケーション」フォルダでアプリを右クリックし、「ゴミ箱に入れる」を選択するだけでOK。
- または、F4キーでLaunchpadを開き、Alt/Optionキーを押しながらアプリにカーソルを合わせると表示される「×」をクリックしても削除できます。
- ただし、一部のmacOSアプリは環境設定ファイル(plist)やアプリケーションサポートファイルを複数の場所に分散して持っています。上記の手順では、関連ファイルやライブラリまで完全には削除できない場合があります。
- アプリの痕跡を完全に消し去りたい場合は、専用のアンインストーラーアプリを利用すると安心です。
- なお、大型ソフトウェアにはアンインストーラーが同梱されていることがあります。例えばMicrosoft Officeなら「その他のツール」フォルダ内にあります。macOSには標準のアンインストーラーが存在しないため、この点は注意が必要です。
10. 使わない言語ファイルを削除する
macOSは25以上の言語に対応しており、インストール時に多くの言語パックが自動的に組み込まれます。「システム設定 > 一般 > 言語と地域」では、言語の優先順位を並べ替えて、切り替えを容易にできます。
多くの大型アプリも多言語に対応していますが、実際に使う言語が1〜2つだけなら、残りの言語ファイルはMacとアプリの肥大化要因でしかありません。
不要な言語ファイルを削除したい場合は、アプリを右クリックして「パッケージの内容を表示」を選び、「Resources」フォルダ内の「.lproj」という拡張子で終わるフォルダを探してください。各フォルダには対応する言語ファイルが含まれています。使用しない言語のフォルダであれば、基本的に問題なく削除できます。
11. バックアップまたはアーカイブする
「容量は必要だけど、何も削除したくない!」という“データリス”タイプの方もご安心ください。以下のシンプルな対処法があります。
日常的に使わないファイルは、アーカイブしてしまいましょう。フォルダをControl+クリック(右クリック)して「圧縮」を選択します。圧縮による容量削減効果はファイル形式によって異なり、JPEGやDMGなどはあまり小さくなりません。作成したアーカイブファイルは、Mac上に残しても、外部デバイスに保存しても構いません。
そして最後に重要な注意点として、ファイルやフォルダを削除する前に、必ず事前にバックアップを取っておきましょう。
まとめ
Macの空き容量を確保することは、システムの高速化につながるだけでなく、大切なデータをより有効活用する余裕をも生み出します。この記事では、サードパーティ製アプリに頼らずにストレージを解放する方法をすべて紹介しました。もちろん専用アプリの利用も選択肢のひとつですが、多くはサブスクリプション契約が必要になる点に留意してください。
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