Windowsでコマンドプロンプトを使って復元ポイントを作成・活用する方法
Windowsパソコンの調子が悪くなったとき、問題がなかった以前の状態にシステムを戻せるのが「復元ポイント(システムの復元)」の便利なところです。Windows 11や10では、システムの復元ダイアログから簡単に復元ポイントを作成できますが、頻繁に作成したい場合には、もっと手軽な方法があります。
この記事では、コマンドプロンプトとPowerShellを使って復元ポイントを作成・利用する方法を詳しく解説します。
Windowsでシステムの復元を有効にする方法
システムの復元は、Windowsがインストールされているシステムドライブ(C:ドライブ)ではデフォルトで有効になっています。ただし、設定によっては無効になっている場合もあるため、まず「保護設定」で状態を確認しておきましょう。
- Win + Sキーを押してWindows検索を開きます。
- 「復元ポイント」と入力し、検索結果から「復元ポイントの作成」をクリックします。
- 「保護の設定」セクションで、Windows (C:) (システム)ドライブの「保護」が「有効」になっているか確認します。
- 無効になっている場合は、対象ドライブを選択して「構成」をクリックします。
- 「システムの保護を有効にする」を選択します。
- スライダーを使って、復元ポイント用のディスク使用量を設定します。
- 「適用」→「OK」をクリックして変更を保存します。
コマンドプロンプトで復元ポイントを作成する方法
コマンドプロンプトから復元ポイントを作成するには、Windows Management Instrumentation(WMI)のコマンドラインツールを使用します。手順は以下の通りです。
- Winキーを押して「cmd」と入力します。
- 「コマンドプロンプト」を右クリックし、「管理者として実行」を選択します。
- コマンドプロンプトの画面で、以下のコマンドを入力します。
wmic.exe /Namespace:\root\default Path SystemRestore Call CreateRestorePoint "<My Restore Point Name>", 100, 7 - コマンド内の「<My Restore Point Name>」の部分を、任意の復元ポイント名に置き換えてEnterキーを押します。
- 成功すると、次のような出力が表示されます。
Executing (SystemRestore)->CreateRestorePoint()
Method execution successful.
Out Parameters:
instance of __PARAMETERS
{
ReturnValue = 0;
}; - コマンドプロンプトのウィンドウを閉じます。
「ReturnValue = 0」と表示されていれば、復元ポイントが正常に作成されています。
コマンドプロンプトからシステムの復元を実行する方法
作成した復元ポイントを使ってシステムを復元したいときも、コマンドプロンプトから「rstrui.exe」コマンドでシステムの復元ユーティリティを起動できます。手順は以下の通りです。
- コマンドプロンプトを開いていない場合は起動します。
- 以下のコマンドを入力してEnterキーを押します。
rstrui.exe - システムの復元ウィザードが起動します。「推奨される復元」または「別の復元ポイントを選択する」を選んで進みます。
- 画面の指示に従って、システムの復元を完了させます。
復元処理中にエラーが発生した場合は、「システムの復元が動作しない」問題の対処法を試してみてください。
デスクトップショートカットから復元ポイントを作成する方法
WMIコマンドを使ったスクリプトをデスクトップショートカットとして登録すれば、コマンドプロンプトを毎回起動してコマンドを打つ必要がなくなります。ダブルクリックだけで復元ポイントを作成できるので、頻繁に作成したい方におすすめの方法です。
復元ポイント作成用ショートカットの作り方は以下の通りです。
- デスクトップ上で右クリックし、「新規作成 > ショートカット」を選択します。
- 「ショートカットの作成」ウィンドウの「項目の場所を入力してください」欄に、以下のコマンドを入力します。
cmd.exe /k "wmic.exe /Namespace:\root\default Path SystemRestore Call CreateRestorePoint "My Shortcut Restore Point", 100, 7" - コマンド内の「My Shortcut Restore Point」を、好きな名前に変更します。
- 「次へ」ボタンをクリックします。
- ショートカット名を入力して「完了」をクリックします。
- 見分けやすくするために、ショートカットにアイコンを設定しましょう。作成したショートカットを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
- プロパティウィンドウの「アイコンの変更」ボタンをクリックします。
- アドレスバーに以下のパスを入力してEnterキーを押します。
C:\Windows\System32\imageres.dll - 利用可能なアイコン一覧が読み込まれるので、適切なアイコンを選択します。
- 「OK」をクリックして変更を保存します。
以降は、ショートカットを右クリックして「管理者として実行」を選択するだけで、復元ポイントを作成できます。
常に管理者として実行したい場合は、「プロパティ > ショートカット > 詳細」を開き、「管理者として実行」にチェックを入れます。「OK」→「適用」をクリックして保存すれば完了です。
PowerShellで復元ポイントを作成する方法
コマンドプロンプトと同様に、Windows PowerShellでも復元ポイントを作成できます。
- Windowsキーを押して「powershell」と入力し、検索結果から「Windows PowerShell」を開きます。
- PowerShellコンソールに、以下のコマンドを入力します。
powershell.exe -ExecutionPolicy Bypass -NoExit -Command "Checkpoint-Computer -Description '<My Restore Point Name>' -RestorePointType 'MODIFY_SETTINGS'" - コマンド内の「<My Restore Point Name>」を、任意の名前に置き換えます。
- Enterキーを押してコマンドを実行します。進行状況を示すプログレスバーが表示され、完了したらPowerShellコンソールを閉じてください。
なお、PowerShellでもコマンドプロンプトと同じく「rstrui.exe」コマンドでシステムの復元ユーティリティを起動できます。PowerShellコンソールで「rstrui.exe」と入力してEnterキーを押し、画面の指示に従えば復元作業を進められます。
まとめ:コマンドプロンプトで素早く復元ポイントを管理しよう
システムの復元を活用すれば、システムの不具合を引き起こすような変更を簡単に取り消せます。システムの復元ダイアログを操作する代わりに、PowerShellやコマンドプロンプトを使えば、より素早く復元ポイントを作成できます。
さらに、WMIコマンドベースのスクリプトをデスクトップショートカットとして登録すれば、ダブルクリックだけで復元ポイントを作成することも可能です。日頃から定期的に復元ポイントを作成しておけば、トラブル発生時にも安心して対処できます。
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