Windows 10で「アクセスできないブートデバイス」エラーを修正する5つの対処法
Windows 10で発生する「アクセスできないブートデバイス(INACCESSIBLE BOOT DEVICE)」エラーは、適切な手順さえわかれば決して難しいものではありません。ただし、対処を始める前に、何をすべきかを正確に把握しておくことが大切です。
そもそも、このエラーは何が原因で起こるのでしょうか? 自分のPCが影響を受けているかどうかはどう見分ければいいのか? そして、どのように修正すればよいのでしょうか? 本記事で詳しく解説します。
注意: 一部の解決策は、PCがクラッシュせずに起動できる場合にのみ有効です。
「アクセスできないブートデバイス」エラーとは?
Windowsの代表的なブルースクリーンエラーの一つである「CRITICAL_PROCESS_DIED」の対処法はすでに紹介しましたが、今回は同じく頻繁に報告される「アクセスできないブートドライブ」エラーの修正方法を見ていきます。
Windowsが自動的にアップデートを行うことは周知のとおりです。特に大型アップデートの際には期待に胸を膨らませることもあるでしょう。しかし、その期待が一瞬で絶望に変わることがあります。
こんなシーンを想像してみてください。アップグレード後の再起動を心待ちにしていたのに、突然「ブルースクリーンオブデス(BSOD)」が表示され、「アクセスできないブートドライブ」のエラーメッセージとともにPCが再起動してしまうのです。
簡単に言えば、このメッセージは起動プロセス中にWindowsがシステムパーティションへのアクセスを失ったことを意味します。
2017年のアップデートで多数のユーザーがこのコードを目撃しましたが、ブートデバイスエラーの原因はそれだけではありません。BIOSの更新やCPUのオーバークロックなども原因になり得ます。また、SSDを搭載したPCで発生しやすいという指摘もあります。
それでは、Windows 10でこのエラーを修正する具体的な方法を見ていきましょう。残念ながら、複数の解決策を順番に試す必要があるかもしれません。
1. 最近インストールした更新プログラムを削除する

アップデートが原因だと考えられる場合は、最近インストールした更新プログラムを一つずつ削除していきましょう。最終的に、問題の原因となっているアップデートを特定して取り除けるはずです。
注意: 以下の手順ではPCが再起動されます。作業を始める前に、必ずデータを保存してください。
まず「設定」アプリを開き、「更新とセキュリティ」>「回復」>「高度なスタートアップ」>「今すぐ再起動する」の順に進みます。しばらくすると青い画面が表示されるので、「トラブルシューティング」>「詳細オプション」>「コマンドプロンプト」を選択します。
PCが再起動し、コマンドプロンプトが起動したら、以下の手順に従ってください。
- dir c: と入力してEnterキーを押します(WindowsがCドライブにインストールされている場合)。
- Dism /Image:c:\ /Get-Packages を実行します。
- システムにインストールされているすべてのパッケージが表示されます。日付の情報をもとに最新のものを特定し、完全なパッケージ名を控えておきます。
- パッケージを削除するには、dism.exe /image:c:\ /remove-package /[パッケージ名] と入力します。[パッケージ名]は前の手順で控えた名前に置き換えてください。
- PCを再起動します。
最新のアップデートを削除しても問題が解決せず、BSODが表示され続ける場合は、次に新しいアップデートに対して同じ手順を繰り返してください。
2. 「インストール保留中」の更新プログラムを削除する

Windowsのアップデートが奇妙な状態で止まり、永遠に「保留中」のままインストールされないことがあります。こうした保留中のアップデートが、アクセスできないブートデバイスエラーの原因になるケースがあります。
これらを削除するには、前項と同様に「設定」>「更新とセキュリティ」>「回復」>「高度なスタートアップ」>「今すぐ再起動する」>「トラブルシューティング」>「詳細オプション」>「コマンドプロンプト」と進みます。
コマンドプロンプトが起動したら、以下の3つのコマンドを1行ずつ入力し、それぞれEnterキーを押します。これによりSessionsPendingレジストリキーが削除されます。
reg load HKLM\temp c:\windows\system32\config\software
reg delete "HKLM\temp\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Component Based Servicing\SessionsPending" /v Exclusive
reg unload HKLM\temp次に、保留中のアップデートを一時フォルダへ移動します。dism /image:C:\ /get-packages と入力してアップデートの一覧を取得し、「インストール保留中」のタグが付いたものを控えてください。
続いて、一時フォルダを作成します。MKDIR C:\temp\packages と入力してEnterキーを押します。
最後に、保留中のパッケージをすべて一時フォルダへ移動します。dism /image:c:\ /remove-package /packagename:[パッケージ名] /scratchdir:c:\temp\packages と入力してEnterキーを押します。[パッケージ名]は適宜置き換えてください。
3. ドライバーを更新する

ここまでの2つの方法で問題が解決しない場合は、PC修理店に持ち込む前に試せる一般的なトラブルシューティングがいくつかあります。
まず、ドライバーの更新を試してみましょう。不具合のあるドライバーは、PC上のさまざまな問題の原因になります。特に古いドライバーを使い続けている場合は、問題が発生しやすくなります。アクセスできないブートデバイスエラーの場合、最も一般的な原因はIDE ATA/SATAコントローラーのドライバーです。
更新の確認方法は2つあります。1つ目は、PCまたはマザーボードメーカーの公式サイトで最新ドライバーを確認する方法。2つ目は、「デバイスマネージャー」を開いて「IDE ATA/SATA コントローラー」を展開し、「標準 SATA AHCI コントローラー」を右クリックして「ドライバーの更新」を選択する方法です。
4. BIOSでAHCIモードを有効にする
システムBIOSでAHCIモードを有効にすることで、アクセスできないブートドライブエラーが即座に解決したというユーザーの報告があります。
BIOSメニューはメーカーによって大きく異なるため、すべての機種に共通する万能な手順は存在しません。
ただ、一般的には、起動時にBIOS画面に入り(通常はEscキー、Deleteキー、またはファンクションキーのいずれかを押します)、詳細オプション(Advanced Options)メニューからAHCIモードの設定項目を見つけて「Enabled」に変更します。
5. ハードディスクの破損をチェックする
ハードディスク上のファイル破損がエラーの原因である可能性もあります。幸い、それが根本的な原因であれば、修復は比較的簡単です。
まず、管理者としてコマンドプロンプトを開きます。Windowsキーを押して「cmd」と入力し、検索結果を右クリックして「管理者として実行」を選択してください。
コマンドプロンプト内で chkdsk /f /r と入力してEnterキーを押します。処理の確認を求められたら Y と入力してEnterキーを押します。なお、Windowsが起動できない場合は、回復コンソールから chkdsk /r C: を実行しても構いません。
その他のトラブルシューティング
それでもアクセスできないブートデバイスエラーが解決しない場合は、専門家への依頼を検討したくなるかもしれません。
しかし、ある程度の技術的知識があれば、あといくつか試せることがあります。
- PCのケースを開き、ケーブルの緩みがないか確認する
- RAM、マザーボード、ハードディスクに故障や損傷がないか物理的に点検する
最終手段として、Windows 10をクリーンな状態に初期化するという方法もあります。ただしこの方法ではすべてのデータが失われるため、実行前に必ずバックアップを取ってください。
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