Windows 10でWSAPPXのディスク・CPU使用率が高くなる問題を解決する4つの方法
WSAPPXは、MicrosoftがWindows 8および10において不可欠なプロセスとして位置付けているものです。実際、WSAPPXプロセスは指定されたタスクを実行するために、ある程度のシステムリソースを使用する必要があります。しかし、WSAPPXによるディスクやCPU使用率が異常に高くなっている場合や、関連アプリが正常に動作しない場合は、無効化を検討しましょう。このプロセスには2つのサブサービスが含まれています。
- AppX Deployment Service(AppXSVC) – アプリのインストール、更新、削除を担当するサービスです。Microsoft Storeを開くと起動されます。
- Client License Service(ClipSVC) – Microsoft Storeにインフラストラクチャサポートを提供する公式サービスで、ストアアプリが起動されてライセンス認証チェックが行われる際にアクティブになります。
Windows 10でWSAPPXのディスク・CPU使用率が高くなる問題の対処法
通常、Windows OSを快適に動作させるためにバックグラウンドで実行されている多数のシステムプロセスやサービスについて、意識する必要はありません。しかし、システムプロセスが必要以上にリソースを消費するなど、異常な動作を起こすことがあります。WSAPPXシステムプロセスは、その代表例として知られています。このプロセスは、Microsoft UniversalアプリプラットフォームであるWindows Store経由のアプリのインストール、更新、削除を管理しています。
WSAPPXによる高いディスク・CPU使用率を抑えるには、主に以下の4つの方法があります。
- ネイティブのストアアプリをほとんど使わない場合は、自動更新機能を無効にし、不要なアプリをアンインストールする。
- WSAPPXはMicrosoft Storeに関連しているため、ストア自体を無効にすると余計なリソース消費を防げる。
- レジストリエディターからAppXSVCとClipSVCを無効にする。
- 仮想メモリを増やすことで問題が改善する場合がある。
方法1:アプリの自動更新をオフにする
WSAPPXプロセス、特にAppXSVCサブサービスの動作を抑える最も簡単な方法は、ストアアプリの自動更新機能を無効にすることです。自動更新をオフにすると、Windows Storeを開いてもAppXSVCが起動されなくなり、CPUやディスク使用率の急上昇を防げます。
注意: アプリを常に最新の状態に保ちたい場合は、定期的に手動で更新を行うようにしましょう。
1. スタートメニューを開き、「Microsoft Store」と入力して、右側のペインから「開く」をクリックします。
2. 右上の三点リーダーアイコンをクリックし、表示されるメニューから「設定」を選択します。
3. 設定画面で「アプリを自動的に更新する」オプションをオフに切り替えます。
ワンポイント:Microsoft Storeアプリを手動で更新する方法
1. 「Microsoft Store」を検索して開きます。
2. 三点リーダーアイコンをクリックし、「ダウンロードと更新」を選択します。
3. 最後に「更新プログラムの取得」ボタンをクリックすれば完了です。
方法2:Windows Storeを無効にする
前述のとおり、ストアを無効化すれば、WSAPPXやそのサブサービスによる過剰なシステムリソースの消費を防ぐことができます。Windowsのバージョンに応じて、以下の2つの方法があります。
オプション1:ローカルグループポリシーエディターを使う
この方法はWindows 10 ProおよびEnterprise向けです。Homeエディションではローカルグループポリシーエディターを利用できませんので、ご注意ください。
1. キーボードのWindows + Rキーを同時に押して、「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。
2. 「gpedit.msc」と入力してEnterキーを押し、ローカルグループポリシーエディターを起動します。
3. 各フォルダをダブルクリックしながら、「コンピューターの構成 > 管理用テンプレート > Windowsコンポーネント > ストア」へ移動します。
4. 右側のペインにある「ストア アプリケーションをオフにする」設定を選択します。
5. 選択後、「ポリシー設定の編集」をクリックします。
注意: デフォルトでは、この設定の状態は「未構成」になっています。
6. 「有効」を選択し、「適用 > OK」をクリックして保存・終了します。
7. 変更を反映させるため、パソコンを再起動します。
オプション2:レジストリエディターを使う
Windows Homeエディションの場合は、レジストリエディターからWindowsストアを無効にすることで、WSAPPXのディスク使用率が高い問題を解決できます。
1. Windows + Rキーを同時に押して、「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。
2. 「regedit」と入力して「OK」をクリックし、レジストリエディターを起動します。
3. アドレスバーから以下のパスへ移動します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\WindowsStore
注意: Microsoftキーの下に「WindowsStore」フォルダが存在しない場合は、自分で作成します。「Microsoft」を右クリックし、「新規 > キー」を選択して、キー名を「WindowsStore」と入力してください。
4. 右側のペインの空きスペースを右クリックし、「新規 > DWORD (32ビット) 値」を選択します。値の名前は「RemoveWindowsStore」とします。
5. 作成した「RemoveWindowsStore」を右クリックし、「変更...」を選択します。
6. 「値のデータ」ボックスに「1」を入力して「OK」をクリックします。
注意: 値データを「1」にするとストアが無効になり、「0」にすると有効になります。
7. Windows PCを再起動します。
方法3:AppXSVCとClipSVCを無効にする
レジストリエディターからAppXSVC、ClipSVCなどのサービスを手動で無効にすることでも、WSAPPXによる高いディスク・CPU使用率の問題に対処できます。
1. レジストリエディターを起動し、以下のパスへ移動します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\AppXSvc
2. 「Start」値をダブルクリックし、「値のデータ」を「3」から「4」に変更して「OK」をクリックします。
注意: 値データ「3」はAppXSvcを有効に、「4」は無効にすることを意味します。
3. 次に、以下のパスへ移動し、「Start」値をダブルクリックします。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\Clipsvc
4. こちらも「値のデータ」を「4」に変更してClipSVCを無効にし、「OK」をクリックして保存します。
5. 変更を反映させるため、Windows PCを再起動します。
方法4:仮想メモリを増やす
WSAPPXなどによるCPU・ディスク使用率がほぼ100%になる問題への対策として、PCの仮想メモリを増やすという方法もあります。Windows 10で仮想メモリを増やす手順は以下のとおりです。
1. Windowsキーを押し、「Windows の外観とパフォーマンスの調整」と入力して「開く」をクリックします。
2. 「パフォーマンス オプション」ウィンドウで「詳細」タブに切り替えます。
3. 「仮想メモリ」セクションの「変更...」ボタンをクリックします。
4. 「すべてのドライブのページング ファイルのサイズを自動的に管理する」のチェックを外します。これにより、各ドライブのページファイルサイズを手動で設定できるようになります。
5. 「ドライブ」セクションで、Windowsがインストールされているドライブ(通常はC:)を選択し、「カスタム サイズ」を選びます。
6. 「初期サイズ (MB)」と「最大サイズ (MB)」をメガバイト単位で入力します。
注意: 「初期サイズ (MB)」には実際のRAM容量をメガバイト換算した値を、「最大サイズ (MB)」にはその2倍の値を入力するのが目安です。
7. 最後に「設定 > OK」をクリックして変更を保存し、画面を閉じます。
ワンポイント:Windows 10 PCのRAM容量を確認する方法
1. Windowsキーを押し、「PCの情報」と入力して「開く」をクリックします。
2. 画面を下にスクロールし、「デバイスの仕様」内の「実装 RAM」の項目を確認します。
3. GBからMBへの変換は、1GB = 1024MBを目安に、Google検索や電卓アプリを利用すると便利です。
また、バックグラウンドで動作するアプリがCPU使用率を高め、動作を遅くしているケースもあります。PCの全体的なパフォーマンスを向上させたい場合は、バックグラウンドアプリを無効化したり、あまり使わないアプリをアンインストールしたりすることを検討してみてください。
まとめ
本記事では、Windows 10でWSAPPXのディスク・CPU使用率が高くなる問題を解決する4つの方法を紹介しました。ご自身の環境に合った方法を試してみてください。どの方法が役立ったか、またご質問やご提案があれば、ぜひコメント欄でお聞かせください。
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