コマンドプロンプト(CMD)で破損したハードディスクを修復する5つの方法【Windows 10】
内蔵・外付けハードディスク、USBメモリ、SDカードなどの記憶媒体が破損するのは、テクノロジー関連で最も恐ろしいトラブルの一つです。特に、家族の写真や動画、仕事のファイルなど重要なデータが保存されていた場合、心臓が止まりそうな衝撃を受けることもあるでしょう。
ハードディスクの破損を示す典型的なサインには、以下のようなものがあります。
- 「セクターが見つかりません」というエラーメッセージ
- 「ディスクを使用する前にフォーマットする必要があります。今すぐフォーマットしますか?」という表示
- 「X:\ にアクセスできません。アクセスが拒否されました」というエラー
- ディスクの管理でステータスが「RAW」になっている
- ファイル名に & * # % などの記号が混在し始める
ハードディスクが破損する原因
破損の原因は記憶媒体の種類によってさまざまですが、ハードディスクの場合は以下が主な原因として挙げられます。
- 物理的な衝撃や落下による損傷
- ウイルス感染
- ファイルシステムの破損
- 不良セクターの発生
- 経年劣化
幸いなことに、損傷が物理的かつ深刻なものでない限り、ディスク自体を修復することでデータを取り戻せるケースがほとんどです。Windowsには内蔵・外付け両方のハードディスクに対応したエラーチェッカーが標準搭載されており、さらに管理者権限のコマンドプロンプトから一連のコマンドを実行して破損したドライブを修復することも可能です。
この記事では、Windows 10で破損したハードディスクを修復する複数の方法を詳しく解説します。
修復作業を始める前の準備
まず最初に、破損したディスク内のデータのバックアップがあることを確認してください。バックアップがない場合は、サードパーティ製のデータ復旧ソフトを利用してデータを救出しましょう。代表的なデータ復旧ソフトとしては、EaseUS Data Recovery Wizard、MiniTool Power Data Recovery、Recuvaなどがあり、いずれも無料体験版と有料版が用意されています。
また、以下のような簡単な対処法も試してみてください。
- ハードディスクのUSBケーブルを別のポート、または別のPCに接続してみる
- ケーブル自体の故障がないか確認し、予備があれば別のケーブルを使用する
- ウイルスが原因の場合は、ウイルス対策スキャンを実行して駆除する(設定 > 更新とセキュリティ > Windowsセキュリティ > ウイルスと脅威の防止 > 今すぐスキャン)
これらの簡単な対処で改善しない場合は、以下の高度な解決策に進みましょう。
コマンドプロンプト(CMD)で破損したハードディスクを修復する5つの方法
方法1:ディスクドライバーを更新する
同じハードディスクが別のPCでは正常に使える場合、ドライバーの更新が必要な可能性が高いです。ドライバーとは、ハードウェアとOSが正しく通信するためのソフトウェアであり、ハードウェアメーカーによって継続的に更新されています。Windows Updateの影響でドライバーが破損することもあります。ドライバーを更新する手順は以下の通りです。
1. Windowsキー + R を押して「ファイル名を指定して実行」を開き、「devmgmt.msc」と入力してOKをクリックし、デバイスマネージャーを起動します。
2. 「ディスクドライブ」と「ユニバーサル シリアル バス コントローラー」を展開して、破損したハードディスクを探します。ドライバーが古いか破損しているデバイスには黄色の感嘆符が表示されます。
3. 破損したハードディスクを右クリックし、「ドライバーの更新」を選択します。
4. 次の画面で「更新されたドライバーソフトウェアを自動的に検索」を選択します。
また、ハードディスクメーカーの公式サイトから最新ドライバーを手動でダウンロードすることもできます。「*ハードディスクのブランド名* ドライバー」などで検索し、公式サイトからダウンロードした実行ファイル(.exe)をインストールしてください。
方法2:ディスクのエラーチェックを実行する
Windowsには、内蔵・外付けの破損したハードディスクを修復するためのツールが標準で搭載されています。通常、問題のあるハードディスクが接続されるとWindowsが自動的にエラーチェックを促しますが、手動でスキャンを実行することも可能です。
1. デスクトップのショートカットをダブルクリックするか、Windowsキー + Eを押して、エクスプローラー(PC)を開きます。
2. 修復したいハードディスクを右クリックし、コンテキストメニューから「プロパティ」を選択します。
3. プロパティウィンドウの「ツール」タブに移動します。
4. エラーチェックの項目にある「チェック」ボタンをクリックします。Windowsが自動的にスキャンを行い、エラーを修復してくれます。
方法3:SFCスキャンを実行する
ファイルシステムの破損が原因でハードディスクが不調になることもあります。その場合、システムファイルチェッカー(SFC)ユーティリティを使って修復できます。
1. Windowsキー + Sを押して検索バーを表示し、「コマンドプロンプト」と入力して「管理者として実行」を選択します。
2. システム変更の許可を求めるユーザーアカウント制御のポップアップが表示されたら、「はい」をクリックします。
3. Windows 10 / 8.1 / 8 のユーザーは、まず以下のコマンドを実行してください。Windows 7のユーザーはこの手順をスキップできます。
DISM.exe /Online /Cleanup-image /Restorehealth
4. 次に、コマンドプロンプトに「sfc /scannow」と入力し、Enterキーを押して実行します。
5. ユーティリティが保護されているすべてのシステムファイルの整合性を検証し、破損または欠落しているファイルを置き換えます。検証が100%に達するまでコマンドプロンプトを閉じないでください。
6. 外付けハードディスクの場合は、代わりに以下のコマンドを実行します。
sfc /scannow /offbootdir=X:\ /offwindir=C:\Windows
注意:「x:\」は外付けハードディスクに割り当てられたドライブ文字に、「C:\Windows」はWindowsがインストールされているディレクトリにそれぞれ置き換えてください。
7. スキャン完了後、PCを再起動し、ハードディスクにアクセスできるか確認します。
方法4:CHKDSKユーティリティを使用する
SFCに加えて、破損した記憶媒体の修復に使えるもう一つのツールがチェックディスク(CHKDSK)です。このユーティリティは、特定のボリュームのファイルシステムとそのメタデータをチェックすることで、論理エラーと物理エラーの両方をスキャンできます。目的に応じて複数のオプション(スイッチ)も用意されています。
1. コマンドプロンプトを再度管理者として開きます。
2. 以下のコマンドを慎重に入力し、Enterキーを押して実行します。
chkdsk X: /F
注意:Xは修復したいハードディスクのドライブ文字に置き換えてください。
/F以外にも、コマンドに追加できる便利なパラメーターがいくつかあります。
- /f – ハードディスク上のすべてのエラーを検出して修復する
- /r – 不良セクターを検出し、読み取り可能な情報を回収する
- /x – 処理開始前にドライブをマウント解除する
- /b – 不良クラスターをすべて消去し、ボリューム上のすべてのクラスターを再スキャンする(NTFSファイルシステム専用)
3. より入念なスキャンを行いたい場合は、これらのパラメーターをすべて組み合わせられます。例えばGドライブの場合、コマンドは以下のようになります。
chkdsk G: /F /R /X
4. 内蔵ドライブを修復する場合、プログラムからPCの再起動を求められることがあります。Yを押してEnterキーを押せば、コマンドプロンプトから直接再起動できます。
方法5:DiskPartコマンドを使用する
上記のコマンドラインユーティリティで修復できない場合は、DiskPartユーティリティを使ってフォーマットを試みましょう。DiskPartを使うと、RAW状態になったハードディスクを強制的にNTFS/exFAT/FAT32形式でフォーマットできます(エクスプローラーやディスクの管理からフォーマットすることも可能です)。
1. コマンドプロンプトを管理者として起動します。
2. 「diskpart」コマンドを実行します。
3. 「list disk」または「list volume」と入力してEnterキーを押すと、PCに接続されているすべての記憶装置が表示されます。
4. フォーマットしたいディスクを選択するために、「select disk X」または「select volume X」を実行します(Xは対象ディスクの番号に置き換えてください)。
5. 破損したディスクを選択したら、「format fs=ntfs quick」と入力してEnterキーを押すと、クイックフォーマットが実行されます。
6. FAT32形式でフォーマットしたい場合は、代わりに以下のコマンドを使用します。
format fs=fat32 quick
7. 「DiskPartはボリュームのフォーマットを完了しました」という確認メッセージが表示されます。完了したら「exit」と入力してEnterキーを押し、コマンドウィンドウを閉じましょう。
まとめ:それでも直らない場合は?
本ガイドが役立ち、Windows 10でCMDを使って破損したハードディスクを修復できたことを願っています。もし修復できなかった場合は、ハードディスクをPCに接続した際に「カチカチ」という異音がしないか注意して聞いてみてください。異音がする場合、損傷は物理的・機械的なものと考えられるため、自己判断での修復は避け、メーカーのサービスセンターへの相談をおすすめします。
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