Macで破損したハードドライブを修復する7つの方法|症状の見分け方と予防策も解説
ハードドライブはパソコンの中でも最も重要な部品の一つです。大切なデータを保存するだけでなく、必要なときにすぐ取り出せるようにする役割も担っています。しかし、そんな重要なハードドライブだからこそ、トラブルが起きたときのショックは大きいものです。「読み込めない」「動かなくなった」「破損した」——こうした事態に直面すると、データの消失を恐れて不安になる方も多いでしょう。
この記事では、Macのハードドライブに関するトラブルの基本知識から、破損したハードドライブの修復方法まで、初心者にもわかりやすく解説します。
ハードドライブとは?
ハードドライブとは、パソコン内部にある物理的な記憶装置のことです。映画ファイル、書類、写真、アプリケーション、さらにはmacOSそのものまで、あらゆるデータの保存場所として機能します。もしハードドライブがなければ、パソコンは何もできない存在になってしまいます。
ハードドライブには「HDD(ハードディスクドライブ)」と「SSD(ソリッドステートドライブ)」の2種類があります。仕組みは異なりますが、目的はどちらも同じです。
HDDは、磁気の極性を変化させることでデータを読み書きします。そのため「パソコンの近くに磁石を置かないように」とよく注意されるのです。強力な磁石をHDDの近くに置くと、磁気の向きが変わり、データが破損する恐れがあります。
一方、SSDはゲート内に電荷の形でバイナリデータを保存します。可動部品がないため、持ち運びの際の衝撃に強く、データの読み込み速度も速いのが特徴です。ただし、HDDに比べて保存できる容量が少なく、価格も高めです。
どちらが優れているかは一概には言えません。予算や用途に応じて選ぶことが大切です。HDDは安価で大容量ですが衝撃に弱く、SSDは高速で耐久性に優れるもののコストがかさみます。
Macのハードドライブが破損しているサイン
ハードドライブのトラブルは珍しいものではありませんが、残念ながら問題を早期に発見するのは簡単ではありません。症状が不規則に現れることが多く、気づきにくいのが実情です。
以下のような症状が見られたら、ハードドライブの破損を疑ってみましょう。
- 起動中のアプリケーションが突然終了する
- Macが入力操作に反応しなくなる
- ファイルやアプリケーションが開けない
- フォルダへファイルを移動できない
- Macが起動しない
破損したMacのハードドライブを修復する7つの方法
重要な書類やファイルを失うことは避けたいですよね。ここでは、内部ドライブだけでなく外付けハードドライブにも対応した修復方法を7つご紹介します。
方法1:Macを再起動する
バックグラウンドで大量のアプリケーションやサービスが動作していると、重要なプロセスが正常に実行できず、Macがハードドライブの破損を誤検知することがあります。
複雑な対処に進む前に、まずはMacを一度再起動してみましょう。再起動によって問題が解消されるケースは少なくありません。
再起動するには、Appleメニューから再起動を選択します。Macがシャットダウンし、数秒後に自動的に立ち上がります。再起動後、エラーがまだ表示されるかどうかを確認してください。
方法2:接続状態を確認する
「ハードドライブが壊れた」と思っても、実は単にケーブルが正しく差し込まれていないだけというケースは意外と多いものです。外付けハードドライブがUSBポートにしっかりと接続されているか確認しましょう。正しく接続していても認識されない場合は、次の方法を試してください。
方法3:ケーブルやポートの不良を疑う
外付けハードドライブはUSBケーブルまたはポート経由でMacに接続されます。そのため、ケーブルやポート自体の故障が原因である可能性もあります。
別のUSBケーブルを使うか、別のUSBポートに接続してみてください。それで認識されれば、原因は接続部分にあったということです。
方法4:ディスクユーティリティを使う
最初の3つの方法で解決しない場合、軽度なファイルシステムの破損が起きている可能性があります。この場合は、macOSに標準搭載されている「ディスクユーティリティ」のFirst Aid機能が役立ちます。
このツールは、アプリの強制終了、ファイルの破損、Macが起動しないといった一般的なハードドライブのエラーをチェック・修復するために設計されています。
以下の手順で実行できます。
- ユーティリティを開き、ディスクユーティリティを選択します。
- 対象の外付けハードドライブを選択します。
- ウィンドウ上部のFirst Aidボタンをクリックします。
- 処理が完了するまで待ちます。エラーの内容によっては時間がかかるので、焦らず待ちましょう。
- 修復が完了すると、ディスクユーティリティが通知してくれます。
- システムを再起動すれば、ファイルにアクセスできるようになります。
方法5:破損した外付けハードドライブを再フォーマットする
ディスクユーティリティでも修復できなかった場合、ドライブは深刻なダメージを受けており、新しいファイルシステムで再フォーマットする必要があるかもしれません。
多くの場合、再フォーマットによって破損の問題は解決します。ただし、ドライブ上のすべてのデータが消去される点には注意が必要です。実行前に可能な限りデータのバックアップを取っておきましょう。
再フォーマットにはサードパーティ製ソフトウェアを使うこともできますが、macOSの標準機能でも以下の手順で行えます。
- Finderを開き、アプリケーションを選択します。
- ディスクユーティリティをクリックします。
- フォーマットしたいハードドライブを選択します。
- 消去ボタンをクリックするか、ハードドライブを右クリックして消去を選択します。
- 外付けハードドライブの名前を変更します。
- フォーマットでExFATを選択します。
- スキームセクションでGUIDパーティションマップを選択します。
- 消去をクリックします。
- 再フォーマットが完了したら、外付けハードドライブを安全に取り出し、再度パソコンに接続します。
方法6:FSCKコマンドを使う
破損が内部ドライブか外部ドライブかに関わらず、FSCKコマンドが有効な場合があります。以下の手順で試してみましょう。
- ターミナルを起動します。
- コマンドラインに diskutil list と入力します。
- Enterキーを押すと、破損したパーティション番号が表示されます。
- Macを再起動し、シングルユーザーモードで立ち上げます。
- /sbin/fsck_hfs -fy /dev/[パーティション番号] というコマンドを入力します。
- Enterキーを押すと、ターミナルがエラーのスキャンを開始します。
- 「ファイルシステムが変更されました」と表示されたら、コマンドが正常に機能し、問題が解決したことを意味します。
- 最後にもう一度コマンドを実行します。「ボリュームはOKです」と表示されたら reboot と入力し、Macを再起動します。
方法7:Time Machineバックアップから復元する
MacでTime Machineを使用しているなら、ファイルが正常だった時点のバージョンに素早く戻すことができます。ただし、この方法が使えるのは、破損していないディスクイメージが保存されている場合のみです。
Time Machineバックアップから復元する手順は以下の通りです。
- Time Machineのバックアップディスクを接続します。
- 削除されたファイルが保存されていたフォルダを開きます。例えば、「書類」フォルダに保存されていた場合は、Finderで「書類」を選択します。
- Time Machineアイコンをクリックし、Time Machineに入るを選択します。
- 画面右側のタイムラインを使って、復元したいファイルを探します。
- 復元ボタンをクリックします。
Macのハードドライブ破損を防ぐための予防策
ハードドライブの破損を防ぐ最善の方法は、システムの健康状態を常に把握しておくことです。問題を早期に発見できれば、ファイルを守るために取れる選択肢も増えます。
ここで、日頃から実践したい予防策をご紹介します。
予防策1:Macを正しくシャットダウンする
作業を終えるときは、AppleメニューからMacを正しくシャットダウンしましょう。電源ボタンの長押しによる強制終了は、どうしても必要な場合以外は避けてください。アクティブなファイルやアプリケーションが破損する恐れがあります。
予防策2:液体から遠ざける
Macは防水ではありません。作業中にコーヒーなどを飲む場合は、こぼれにくい容器を使うなど、液体との距離に十分注意しましょう。液体がハードドライブに入り込むと、破損の原因になります。
また、極端に高温・低温な物の近くに置くことも避け、作業環境は清潔に保つことを心がけましょう。
予防策3:Macの修復・保守ツールを導入する
マルウェアなどの不正なプログラムがMacに侵入し、ハードドライブの破損を引き起こすこともあります。こうした脅威はシステムファイルに擬態することがあり、発見が難しいのが厄介な点です。信頼できるメンテナンスツールを導入し、定期的にスキャンを行うことで、不要ファイルや脅威からMacを守りましょう。
予防策4:常にファイルのバックアップを取る
万が一の事態に備えて、すべてのファイルのバックアップを用意しておくことは非常に重要です。サードパーティ製ツールでもTime Machineでも構いません。バックアップがあれば、重要なファイルを素早く復元し、すぐに作業を再開できます。
Time Machineのバックアップはストレージを大きく消費するため、古いものを削除したくなるかもしれません。削除する場合は、6ヶ月以上前のバックアップを削除し、最新のコピーは残しておくことをおすすめします。
予防策5:ドライブを丁寧に扱う
外付けハードドライブを扱う際は、慎重に取り扱いましょう。落としたり、埃っぽい場所や湿気のある環境に置いたりすると、深刻な故障につながります。
予防策6:ダウンロード前にファイルを確認する
怪しいファイルを外付けハードドライブにダウンロードするのは避けましょう。どうしても必要な場合は、事前にウイルススキャンを実行してから保存してください。
予防策7:ドライブは安全に取り出す
使用後は、必ず「安全に取り出す」操作を行ってからドライブを外しましょう。これにより、ファイル転送の完了やプロセスの終了を確実にしてから切断でき、データ破損のリスクを減らせます。
まとめ
Macのハードドライブが破損すると、大きな失望を感じるものです。しかし朗報があります。適切な対処を行えば、ドライブ内のファイルを復元し、ディスクを修復することは十分可能です。
まずは、Macの再起動、USBケーブルの接続確認、接続不良のチェックといった基本的なトラブルシューティングから始めましょう。それでも解決しない場合は、ディスクユーティリティやターミナルのFSCKコマンドを活用してください。そして最終手段として、破損したドライブを再フォーマットし、Time Machineからファイルを復元するという流れになります。
破損したハードドライブは自然に治ることはありません。問題に直面したときは、慌てずにこの記事の手順を参考に、一つずつ対処していきましょう。
あなたはMacでハードドライブの破損を経験したことはありますか?どのように解決しましたか?ぜひコメント欄でお聞かせください。
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