データ破損とは?原因と破損したハードドライブの修復方法を徹底解説
ハードドライブの不調は、現代においてよくあるトラブルです。ドライブが破損すると、新しいファイルを保存できなくなるだけでなく、既存のファイルへのアクセスや基本的な操作さえも行えなくなってしまいます。
データ破損の原因はさまざまですが、システムの不具合、コンピュータウイルス、老朽化したハードウェアなどが主な要因として挙げられます。
この記事では、データ破損とデータ復旧の基礎知識を詳しく解説し、破損したハードドライブの修復方法や大切なデータを取り戻す方法をご紹介します。
データ破損とは?
データ破損とは、データの保存・読み込み・書き込み・処理の過程で発生したエラーにより、データが論理的または物理的に損傷することを指します。場合によっては、単純なエラーではなく情報セキュリティインシデントが原因となることもあります。たとえば、ウイルスがファイルを意図的に破損させ、身代金が支払われるまでアクセス不能にするランサムウェア攻撃などがその例です。
データ破損を引き起こす主な原因
ファイル破損やデータ損失を引き起こす最も一般的な要因は、停電、機械的な問題、ウイルス感染、アプリケーションの強制終了の4つです。
コンピュータシステムは多くの繊細な部品で構成されています。これらが適切にシャットダウンされないと、保存されていない作業中のファイルが破損する恐れがあります。
停電
停電が発生すると、システムはメモリの経路を更新できなくなり、さまざまな問題が生じます。作業中のファイルは正しく保存されず、開けなくなる可能性があります。また、電力サージ(突入電流)がハードウェアにダメージを与え、物理的にデータの保存やアクセスが不可能になるケースもあります。
予期しない停電による被害を避けるためには、UPS(無停電電源装置)の導入を検討しましょう。UPSは電力変動時に電源を自動的に安定させ、システムを保護してくれます。
機械的な問題
すべてのハードディスクは摩耗の影響を受けます。ドライブは数年間使用すると、動作が遅くなったり不具合が起きたりし始めます。最終的にはドライブの一部のブロックが機能しなくなり、破損したブロックに書き込まれたデータはすぐに読み取れなくなり、価値を失います。
ハードディスクの異常を示す代表的な兆候としては、NTサーバーのイベントログに記録される「Error 571」やコントローラーエラーなどが挙げられます。
また、設置環境もハードウェアに大きな影響を与えます。物理的な損傷を防ぐため、システムの通気性を確保し、湿度の低い部屋に設置することを心がけましょう。
ウイルス
潜伏しているウイルスはコンピュータシステムに攻撃を仕掛け、大量のデータを消去することがあります。特に危険なのは、技術革新の情報、顧客データベース、産業データといったビジネス情報を標的とするウイルスです。
常にファイルを保護し、最新のアンチウイルスソフトを使用して攻撃を未然に防ぎましょう。Windows向けの信頼性の高いアンチウイルスソフトには、Avast、Kaspersky、Norton、Bitdefenderなどがあります。加えて、定期的なバックアップもデータ損失防止には不可欠です。
アプリケーションの強制終了
ソフトウェアが動作中のままPCやノートパソコンの電源を切ると、ファイルが破損する恐れがあります。コンピュータが他のシステムとファイルをやり取りしている最中に電源を切断すると、通信が中断されてしまうためです。
システムを再起動すると、ファイルが読み取れなくなることがあります。最悪の場合、システム全体が使用不能になることもあります。
破損したハードドライブの修復方法
Windowsの場合
Windows搭載デバイス(Windows 7/8/10)を使用している場合は、まず電源と接続状況を確認しましょう。外付けドライブの場合は、データ転送ケーブルを点検し、一度抜いて差し直してみてください。多くの場合、システムがデバイスを正しく認識できずにエラーが表示されているだけということもあります。
それでも解決しない場合は、以下の手順を試してください。
- ハードドライブを右クリックし、「プロパティ」を開きます。
- 「ツール」タブ > 「エラーチェック」>「チェック」>「ローカルディスクのチェック」>「開始」の順にクリックします。
- 実行中のプログラムがすべて終了されます。
- その後、コンピュータを再起動し、ディスクの状態を確認してください。
コマンドプロンプト(CMD)を使って修復することも可能です。CHKDSKコマンドは、ファイルシステムの物理的・論理的エラーをチェックします。パラメータなしで実行するとエラーの状態を表示するのみで修復は行われませんが、パラメータを付けて実行するとボリュームの状態を表示し、エラーを修正します。
CHKDSKの主なパラメータ:
- /f:検出されたエラーを自動的に修復します。
- /r:不良セクタを特定し、そこから情報を復旧します。
- /x:処理を続行するために、ハードドライブを強制的にマウント解除します。
CHKDSKの使い方:
- Windowsのスタートメニューを開きます。
- 検索ボックスに「CMD」と入力します。
- コマンドプロンプトを右クリックし、「管理者として実行」を選択します。
- 「chkdsk E: /f /r /x」と入力して、破損したファイルを修復します(Eは対象ドライブの文字に置き換えてください)。
macOSの場合
Macユーザーも同様の操作を簡単に行えます。
- Appleメニュー >「再起動」を選択します。
- Appleロゴが表示されるまで、Command + Rキーを押し続けます。
- ロゴが表示されたら、「ディスクユーティリティ」>「続ける」をクリックします。新しいウィンドウが開きます。
- 「表示」>「すべてのデバイスを表示」>対象のドライブを選択し、「First Aid(応急処置)」ボタンをクリックします。
- システムがディスクをスキャンし、ファイルを更新して、検出された破損の修復を試みます。
デバイスとストレージの健康状態を定期的にチェックしよう
毎日コンピュータを使用していなくても、ハードドライブの健康状態をこまめにチェックすることが重要です。早期発見こそが、ファイル破損によるデータ損失からシステムを守る最良の方法です。
定期的なチェックに加えて、万が一に備えたバックアップ体制を整えることも欠かせません。現在、クラウド型から外付けストレージ型まで、さまざまなバックアップソリューションが提供されており、自分のニーズと予算に合ったものを選ぶことが大切です。自動バックアップに対応したソフトウェアなら、一度設定するだけで、夜も安心して眠れるでしょう。
失われたデータを復旧するには
場合によっては、データが完全に削除され、二度と取り戻せないこともあります。しかし、オーストラリアのRecoveredのようなデータ復旧の専門業者は、高度に専門化されたソフトウェアツールを駆使してデータを取り戻せる場合があります。専門のデータ復旧サービスを利用すれば、故障したハードドライブやその他のストレージから、95%のケースでデータを復旧できると言われています。最先端のテクノロジーによって高い成功率が実現されています。自然災害、ファイル破損、デバイスの不具合など、原因を問わず、こうしたサービスを活用すれば、貴重な情報へ再びアクセスできる可能性が大きく広がります。
-
Seagate外付けHDDが認識されない・動作しない問題を解決する10の方法
パソコンにSeagate(シーゲイト)の外付けハードディスクを接続しても、認識されないことがあります。その結果、ディスクやフォルダ、保存していたデータにアクセスできなくなってしまいます。これはSeagateストレージデバイスでよく発生する厄介な問題で、状況によって認識されたりされなかったりします。重要なデータが入っていないのであればフォーマットしてしまうのも一つの手ですが、大量の大切なデータが保存されている場合、「外付けHDDが表示されない」という問題は深刻なトラブルになりかねません。 この記事では、Seagate外付けハードディスクが表示されない・認識されない原因と、その解決方法を詳しく解説
-
Windows 11でシステムファイルが破損したときの原因と修復方法を徹底解説
Windows 11パソコンの健全なシステムファイルは、Windows本体やOfficeアプリ、ゲームなどが正常に動作するために欠かせないものです。Windows 11の起動やシャットダウンが遅くなった、ブルースクリーンエラーで頻繁にクラッシュする、PCが頻繁にフリーズする、最新のWindowsアップデートが適用できない——これらはすべてシステムファイルの破損が原因である可能性があります。この記事では、破損したシステムファイルを修復する方法を詳しく解説し、Windows 11を最適な状態で動作させる方法をご紹介します。 システムファイルの破損とは何か? パソコン上のすべてのシステムファイルに