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Windows Update エラー 0x80070012 の原因と対処法を徹底解説

Windows Updateは、Windows 10/11のセキュリティを維持するために欠かせない機能です。しかし、更新プログラムのインストール中に「エラー コード 0x80070012」が表示され、更新が完了しないケースがあります。このエラーは、システム設定の不整合やシステムファイルの破損などが原因で発生し、PCのフリーズや動作の遅延、予期しない再起動といった症状を伴うこともあります。

本記事では、エラー0x80070012の主な原因と、初心者でも実践できる解決策を順番に詳しく解説します。

Windows Update エラー 0x80070012とは?

Windows Updateは、Microsoftが提供するOSやソフトウェア向けの更新サービスです。パッチやサービスパックの形式で配信され、セキュリティ強化や機能改善を目的としています。毎月第2火曜日は「Patch Tuesday(パッチチューズデー)」と呼ばれ、Microsoftが定期的にセキュリティ更新プログラムをリリースする日として知られています。

更新プロセス中にWindowsではさまざまなエラーが発生する可能性があり、そのひとつが「0x80070012」です。このエラーが表示されると、Windows Updateが必要なファイルを読み込めず、更新プログラムのインストールが完了しません。主な原因としては、以下のようなものが挙げられます。

  • ウイルスやマルウェアによるシステムファイルの破損
  • アプリケーションやドライバーの不完全なインストール・アンインストール
  • Windows Updateコンポーネントの不具合

特に、プリンタードライバーの更新時にこのエラーが発生するという報告が多く寄せられています。たとえば、キヤノンのインクジェットプリンター(MP830シリーズなど)のドライバー更新中に「Canon driver update – Error 0x80070012」と表示されるケースです。この場合、プリンター自体は動作しますが、エラーが解消されるまで他の更新プログラムが適用されないことがあります。

エラー 0x80070012 の主な原因

このエラーには複数の要因が考えられます。代表的なものを以下にまとめました。

  • Windows Updateの一時的な不具合:更新コンポーネントに軽微な問題が起きている場合があります。Windows Updateのトラブルシューティングツールで自動修復できることがあります。
  • WUサービスの停止状態:Windows Updateに関わる重要なサービスが「開きも閉じてもいない中途半端な状態」になっていると、更新処理が正常に行えません。
  • システムファイルの破損:WUコンポーネントに関連するシステムファイルが破損していると、エラーが発生します。SFC・DISMスキャンで修復できる場合があります。
  • レジストリの破損:レジストリエントリが破損していると、Windowsが必要なファイルを見つけられず、更新に失敗することがあります。
  • 不安定なインターネット接続:更新プログラムのダウンロードには安定した通信環境が必要です。
  • Windows Updateサービスの無効化:サービスが無効になっていると、更新のダウンロードもインストールも行えません。
  • 設定の誤り:Windows Updateの設定が正しく構成されていない場合にもエラーが起こります。
  • マルウェア感染:ウイルスやアドウェアなどの悪意あるソフトウェアは、さまざまなWindowsエラーの原因となります。

エラー 0x80070012 の基本的な対処法

まず試したいのが、以下の3つの基本対策です。

  1. PCの再起動:最も簡単な方法です。作業中のアプリやドキュメントをすべて保存・終了してからPCを再起動し、再度更新を実行してみてください。一時的な不具合は再起動だけで解消されることがあります。
  2. インターネット接続の確認:Wi-Fi接続が不安定な場合は有線LANへ、逆に有線で問題がある場合はWi-Fiへ切り替えてみてください。
  3. セキュリティソフトの一時無効化:ファイアウォールやサードパーティ製アンチウイルスが更新をブロックしていることがあります。一時的に無効化して更新できるか確認しましょう。これで問題が解消する場合は、信頼できる別のセキュリティソフトへの乗り換えを検討してください。

基本対策で解決しない場合は、以下の高度な対処法を順番に試していきましょう。

対処法1:保留中の更新を完了させるために強制再起動する

前回の更新のインストールが完了しておらず、再起動待ちの状態になっている可能性があります。この状態で新しい更新を試みると、0x80070012エラーが発生することがあります。

  1. スタートメニューを開き、「更新と再起動」ボタンをクリックします。
  2. Windowsが再起動し、保留中だった更新のインストールが完了します。
  3. 起動後、もう一度Windows Updateを開き、最新の更新プログラムをインストールします。

対処法2:クリーンブート状態でWindows Updateを実行する

クリーンブートとは、必要最小限のドライバーとプログラムのみでWindowsを起動する手法です。ソフトウェア同士の競合によるエラーを切り分けるのに有効です。なお、セーフモードとは異なり、より詳細なトラブルシューティングが可能です。

  1. タスクバーの検索フィールドに「MSConfig」と入力し、Enterキーを押してシステム構成ウィンドウを開きます。
  2. 「全般」タブで「スタートアップのオプションを選択する」を選び、「スタートアップの項目を読み込む」のチェックを外します。「システムサービスを読み込む」と「元のブート構成を使用する」にはチェックを入れたままにします。
  3. 「サービス」タブを開き、「すべてのMicrosoftサービスを隠す」にチェックを入れてから、「すべて無効」をクリックします。
  4. 「適用」→「OK」をクリックし、PCを再起動します。

次回の起動時はクリーンブート状態になるため、この状態でWindows Updateを実行してみてください。

対処法3:Windows Updateのトラブルシューティングツールを実行する

Windows 10/11には、Windows Update関連のエラーを自動的に検出・修復するトラブルシューティングツールが組み込まれています。多数の修復戦略が内蔵されており、問題を検出するとワンクリックで修正を適用できます。

  1. Windows + Rキーを押して「ファイル名を指定して実行」を開きます。
  2. 「ms-settings:troubleshoot」と入力してEnterキーを押します。
  3. トラブルシューティング画面で「Windows Update」を選択します。
  4. 「トラブルシューティングツールの実行」をクリックします。
  5. 分析が完了したら「修正を適用」ボタンをクリックします。
  6. 処理が完了したらPCを再起動します。

対処法4:保留中のXMLファイルを削除する

更新がどうしても完了しない場合は、保留中のpending.xmlファイルを削除してから更新をやり直す方法があります。コマンドプロンプトを管理者として開き、以下のコマンドを1行ずつ実行してください(各行の後でEnterキーを押します)。

  • net stop trustedinstaller
  • cd %windir%\winsxs
  • takeown /f pending.xml /a
  • cacls pending.xml /e /g everyone:f
  • del pending.xml

「Windows Modules Installer サービスが開始されていません」というメッセージが表示された場合は、無視して続行してかまいません。実行後、PCを再起動して再度Windows Updateを試してください。

対処法5:Windows Updateコンポーネントをリセットする

トラブルシューティングツールでも解決しない場合、WU(Windows Update)コンポーネントが恒久的な不具合を抱えている可能性があります。WUコンポーネントのリセットには、自動ツールを使う方法とコマンドを使う方法の2通りがあります。

方法A:Reset Windows Update Agentツールを使用する

  1. Microsoft Technetのダウンロードページから「Reset Windows Update Agent」スクリプトをダウンロードします。
  2. ZIPファイルをWinRARや7-Zipなどで展開し、アクセスしやすい場所に保存します。
  3. 「ResetWUENG.exe」をダブルクリックし、ユーザーアカウント制御の画面で「はい」をクリックします。
  4. 画面の指示に従ってスクリプトを実行すると、すべてのWUコンポーネントがリセットされます。
  5. 完了後、PCを再起動して更新を再試行します。

方法B:管理者権限のコマンドプロンプトでリセットする

  1. Windows + Rキーを押し、「cmd」と入力してCtrl + Shift + Enterを押すと、管理者権限のコマンドプロンプトが開きます。
  2. UAC(ユーザーアカウント制御)の画面で「はい」をクリックします。
  3. 以下のコマンドを順番に実行して、WU関連のサービスを停止します。
    • net stop wuauserv
    • net stop cryptSvc
    • net stop bits
    • net stop msiserver
  4. 次に、SoftwareDistributionフォルダーとCatroot2フォルダーの名前を変更します。
    • ren C:\Windows\SoftwareDistribution SoftwareDistribution.old
    • ren C:\Windows\System32\catroot2 Catroot2.old
  5. 名前を変更することで、OSが破損していない新しいフォルダーを自動的に作成します。
  6. 最後に、停止したサービスを再開します。
    • net start wuauserv
    • net start cryptSvc
    • net start bits
    • net start msiserver
  7. PCを再起動し、問題が解決したか確認します。

対処法6:SFCおよびDISMスキャンを実行する

システムファイルの破損が原因の場合は、内蔵ツールの「システム ファイル チェッカー(SFC)」と「DISM(展開イメージのサービスと管理)」で修復できます。両方を実行することで、修復成功率が高まります。

まずSFCスキャンから始めましょう。SFCはローカルで完結するため、インターネット接続は不要です。スキャン中は、画面が固まって見えてもコマンドプロンプトのウィンドウを閉じないでください(中断すると論理エラーが発生する恐れがあります)。スキャン完了後、PCを再起動して問題が解決したか確認します。

続いてDISMスキャンを実行します。DISMはWindows Updateのサブコンポーネントを利用して、破損したシステムファイルを正常なファイルと置き換えるため、安定したインターネット接続が必要です。完了後、再度PCを再起動してエラーが解消されたかチェックしてください。

対処法7:破損したレジストリエントリを削除する

レジストリの破損が疑われる場合は、該当するエントリを削除します。手順は以下の通りです。

  1. Windows + Rキーを押して「ファイル名を指定して実行」を開きます。
  2. 「regedit」と入力してEnterキーを押し、レジストリエディターを起動します。
  3. 左ペインから以下の場所へ移動します:
    HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\WindowsUpdate\Auto Update\RequestedAppCategories
  4. 該当セクションを展開し、「8B24B027-1DEE-BABB-9A95-3517DFB9C552」を右クリックして削除します。
  5. PCを再起動します。

注意: レジストリの編集はリスクを伴います。誤った操作を行うとシステムに深刻なダメージを与える可能性があるため、必ず事前にレジストリのバックアップを作成してください。

対処法8:更新関連サービスを「自動」に設定する

サービスの構成に問題があると、このエラーが発生することがあります。以下の手順で設定を確認・修正しましょう。

  1. Windows + Xキーを押し、「コマンドプロンプト(管理者)」を選択します。
  2. 以下のコマンドを1行ずつ実行します(それぞれEnterキーを押します)。
    • SC config wuauserv start= auto
    • SC config bits start= auto
    • SC config cryptsvc start= auto
    • SC config trustedinstaller start= auto
    • net stop wuauserv
  3. PCを再起動し、再度コマンドプロンプトを開いて net start wuauserv を実行します。
  4. 「設定」→「更新とセキュリティ」を開き、「更新プログラムのチェック」ボタンをクリックします。

Windows Updateが利用可能な更新を検出すると、自動的にインストールされます。

対処法9:Microsoft Update カタログから手動で更新をインストールする

エラーのため更新をインストールできない場合は、Microsoft公式の「Microsoft Update カタログ」から手動でダウンロードする方法もあります。そのためには、対象となる更新プログラムのKB番号(例:KB5001234)を把握しておく必要があります。

  1. Microsoft Update カタログの公式サイトにアクセスします。
  2. 検索フィールドにKB番号を入力します。
  3. 一致する更新プログラムの一覧が表示されるので、自分のシステムアーキテクチャ(32bit/64bit)に対応したものを選びます。
  4. 「ダウンロード」ボタンをクリックします。
  5. ダウンロードしたセットアップファイルを実行し、ウィザードに従ってインストールします。
  6. 完了後、PCを再起動します。

対処法10:システムの復元で正常な状態に戻す

Windows Updateのインストール後にエラーが発生し始めた場合は、システムの復元ツールを使って、問題発生前の復元ポイントに戻すことができます。復元ポイントは、サードパーティ製ソフトのインストールやセキュリティ更新などの重要なシステムイベントの際に自動的に作成されます。

通常どおり起動できない場合は、現在のWindowsバージョンに対応したインストールメディアを挿入してください。

  1. 任意のキーを押してインストールメディアから起動します。
  2. 初期画面で「コンピューターを修復する」をクリックし、詳細オプションメニューを開きます。
  3. 「システムの復元」を選択します。
  4. 「別の復元ポイントを表示する」にチェックを入れ、問題が発生する直前に作成された復元ポイントを選んで「次へ」をクリックします。
  5. 「完了」をクリックし、復元プロセスが完了するまで待ちます。
  6. システムを再起動し、問題が解消されたか確認します。

対処法11:修復インストールまたはクリーンインストールを行う

上記のすべての方法を試しても解決しない場合の最終手段は、修復インストールまたはクリーンインストールです。実行前には必ずデータのバックアップを取ってください。

修復インストール(個人ファイルを保持)

  1. インストールメディアを挿入してPCを再起動し、起動中に任意のキーを押してメディアから起動します。
  2. 言語、タイムゾーン、キーボード入力方式を選択して「次へ」をクリックします。
  3. 「コンピューターを修復する」を選択し、「システムイメージの回復」を選びます。
  4. 画面の指示に従って処理を完了させます。
  5. 完了後、再起動して問題が解決したか確認します。

クリーンインストール

  1. インストールメディアを挿入してシステムを再起動し、任意のキーを押してメディアから起動します。
  2. 手持ちのWindows 10/11のエディションがインストール済みのものと異なっても使用できます。元のライセンス情報と一致させて、以前のプロダクトキーで認証することも可能です。
  3. Windowsセットアップの初期画面で「今すぐインストール」をクリックします。
  4. 画面の指示に従って、ディスクパーティションなどを設定します。
  5. PCのスペックによりますが、所要時間は30分〜1時間以上です。
  6. 完了後、PCを再起動します。

まとめ

Windows Updateのエラーは、特に新しくリリースされた更新プログラムのインストール時によく発生します。エラーを避けたい場合は、安定版が提供されるまで待つのもひとつの方法です。最新の更新を早めに適用したい場合は、エラーが出ても慌てずに、本記事の手順を参考に対処してください。

基本的なトラブルシューティングで解決しない場合は、Windows Updateのトラブルシューティングツール、SFC/DISMコマンド、WUコンポーネントのリセットなど、より高度な方法を段階的に試しましょう。それでも解決しない場合は、クリーンインストールや更新プログラムの手動ダウンロード、ウイルススキャン、VPN接続の無効化なども有効です。

自力での解決が難しい場合は、Windows 10/11に精通した専門家に相談することをおすすめします。

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