【Windows】システムの復元が正常に完了しない エラーコード0x80071a90の原因と8つの対処法
システムの復元(System Restore)は、Windowsに標準搭載された便利な機能の一つです。レジストリ、システムファイル、システム設定、インストール済みアプリケーションなどを含むシステム全体の状態を、問題が発生していなかった過去の時点まで巻き戻すことができます。いわばMicrosoft版の「元に戻す」機能と言えるでしょう。Windows MEで初めて導入されて以来、ほぼすべてのWindowsデスクトップ版に搭載されています。
システムの復元はどのように機能する?
システムの復元を実行したときに影響を受けるのは、Windowsファイルのみです。これは、さまざまなエラーメッセージを引き起こすトラブルの多くが、こうしたシステムファイルに起因しているためです。
たとえば、デバイスドライバーをインストールした後にパソコンの動作が不安定になった場合、ドライバーをインストールする前の状態に復元することで、問題が解決することがあります。
システムの復元を実行する方法
システムの復元にはいくつかの方法があります。実行すると、ステップ形式のウィザードが表示されるため、以前の復元ポイントを簡単に選択できます。
基本的な操作手順は以下の通りです。
- スタートボタンをクリックします。
- 検索フィールドに「control panel」と入力します。
- 結果一覧からコントロールパネルを選択します。
- 回復に移動し、システムの復元を開くを選択します。
- 次へをクリックして進みます。
- 使用したい復元ポイントを選択します。
- 次へをクリックし、完了を押します。
システムの復元は便利な機能ですが、問題が起こらないわけではありません。実際、近年は「システムの復元は正常に完了しませんでした」というエラーコード 0x80071a90 がWindowsで発生したという報告が複数あります。原因は何か、そしてどうすれば解決できるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
エラーコード0x80071a90が発生する主な原因
このエラーが表示されると、データや設定を以前の状態に戻せなくなることがあります。しかし心配は不要です。適切な対処を行えば解決でき、その方法は原因によって異なります。
では、なぜこのエラーメッセージが表示されるのでしょうか。最も一般的な原因は以下の通りです。
- システムの復元が必要なファイルにアクセスできない
- ウイルス対策ソフトがシステムの復元の動作を妨げている
- システムファイルが破損・損傷している
- マルウェア攻撃により、重要なシステムファイルやプロセスが被害を受けている
- ドライブにシステムの復元に必要な空き容量がない
- 復元ポイントが消失または破損している
エラーコード0x80071a90の対処法8選
このエラーに遭遇すると作業に大きな支障が出て、生産性にも悪影響が及びかねません。まずはエラーを根本的に解決し、システムの復元を正常に完了できる状態に戻しましょう。
以下に効果的な対処法を紹介します。すべて試す必要はありません。解決策が見つかるまで、順番に試していくのがおすすめです。
対処法1:ディスクの空き容量を確認する
パソコンを日常的に使っていると、必要なファイルも不要なファイルも徐々に蓄積されていきます。特にネットサーフィン中だけでなく、オフライン作業中でも同様です。放置しても動作はしますが、良い習慣とは言えません。定期的にディスクの空き容量を確保するよう心がけましょう。
システムの復元機能を有効にしている場合も同じことが言えます。「システムの復元は正常に完了しませんでした」エラー(0x80071a90)が表示される場合は、まず十分なディスク容量が残っているか確認してください。不足している場合は、ジャンクファイルや不要なファイルを削除して空き容量を増やす必要があります。
対処法2:システムの保護機能を有効にする
これも簡単に試せる対処法です。多くの場合、エラーは対象ドライブでシステムの保護が無効になっていることが原因で発生します。該当すると思われる場合は、選択したドライブでシステムの保護が有効になっているか確認しましょう。
システムの保護を有効にする手順:
- 検索フィールドに「control panel」と入力します。
- Enterキーを押して開きます。
- システムに移動し、システムの保護をクリックします。
- システムの保護タブを開き、保護の設定までスクロールします。
- システムドライブの保護オプションが「オン」になっていることを確認します。オフになっている場合は、システムドライブを選択して構成ボタンをクリックします。
- システムの保護を有効にするを選択し、適用をクリックします。
- システムの復元が実行できるかどうかを確認します。
対処法3:必要なサービスが実行中か確認する
Windowsで必要なサービスの状態を確認するのは簡単です。検索フィールドに「services.msc」と入力し、Enterキーを押すだけです。その後、以下のサービスが実行中であることを確認してください。
- タスク スケジューラ
- Volume Shadow Copy
- Microsoft Software Shadow Copy Provider
あわせてSystem Restoreサービスが有効になっているかも確認します。停止している場合は開始し、スタートアップの種類を「自動」に設定しておきましょう。
対処法4:DISMツールを実行する
破損やマルウェア感染によって復元ポイントが損傷している場合は、DISMツールで修復できる可能性があります。これにより、エラーメッセージを解消できることもあります。
DISMツールの実行手順:
- スタートメニューを開きます。
- 検索フィールドに「command prompt」と入力します。
- 一番上の検索結果を右クリックし、管理者として実行を選択します。
- DISM /Online /Cleanup-Image /CheckHealth と入力し、Enterキーを押します。
- スキャンが完了するまで待ちます。
- パソコンを再起動します。
対処法5:WMIリポジトリをリセットする
WindowsがWMI(Windows Management Instrumentation)リポジトリを読み込めない場合、リセットを試みると改善することがあります。手順は以下の通りです。
- セーフモード(ネットワークなし)で起動します。
- セーフモードで起動できたら、管理者権限でコマンドプロンプトを開きます。
- コマンドラインに net stop winmgmt と入力し、Enterキーを押します。
- C:\Windows\System32\wbem フォルダに移動し、フォルダ名を「repositoryold」に変更します。
- パソコンを再起動します。
- 再度、管理者権限でコマンドプロンプトを起動します。
- コマンドラインに net stop winmgmt と入力し、Enterキーを押します。
- 続けて winmgmt /resetRepository と入力し、Enterキーを押します。
- パソコンを再起動し、復元ポイントを正常に作成できるか確認します。
対処法6:セキュリティソフトを一時的に無効にする
場合によっては、セキュリティソフトがシステムと重要なファイルを守ろうとして、システムの復元プロセスに干渉することがあります。その結果、エラーメッセージが表示されるのです。
この場合は、ウイルス対策ソフトを一時的に無効化してから、システムの復元を試してみましょう。Windows 10/11でリアルタイム保護をオフにする手順:
- スタートメニューから設定を選択します。
- 更新とセキュリティに移動し、Windows セキュリティをクリックします。
- ウイルスと脅威の防止を選択し、設定の管理を選びます。
- リアルタイム保護の横にあるスイッチをオフにします。
- ウィンドウを閉じて、もう一度システムの復元を実行します。
なお、リアルタイム保護をオフにしたままにすることは強くおすすめしません。常に悪意のある攻撃が脆弱なシステムを狙っているためです。システムの復元が完了したら、必ずウイルス対策を再度有効にして、あらゆる脅威からシステムを保護しましょう。
対処法7:マルウェアスキャンを実行する
先述の通り、マルウェア感染はシステムファイルを破損させ、「システムの復元は正常に完了しませんでした」のようなエラーの原因になることがあります。マルウェアが原因である可能性を排除するためにも、パソコンの脅威スキャンを実行しましょう。
Windows Defenderでも、サードパーティ製のウイルス対策ソフトでも、あるいは両方を使っても構いません。使いやすい方法を選んでください。
Windows Defenderで完全スキャンを行う手順:
- 設定を開き、更新とセキュリティを選択します。
- Windows Defender(またはWindowsセキュリティ)を選択します。
- Windows Defender オフラインスキャンの項目までスクロールし、オフライン スキャンボタンをクリックします。
- パソコンの脅威スキャンが開始されます。完了後、自動的に再起動されます。
対処法8:イベントログを確認する
意外と知られていませんが、Windowsはすべてのイベントをログに記録しています。特に定期的なバックアップ関連のイベントは重要です。これらのログを活用すれば、エラーの原因を特定し、素早く解決につなげられます。
確認手順は以下の通りです。
- 検索フィールドに「eventvwr.msc /s」と入力します。
- Enterキーを押してイベントビューアーを起動します。
- アプリケーションとサービス ログをダブルクリックします。記録された全イベントとその詳細が表示されるので、エラーメッセージに関連するイベントを見つけて、原因を特定してください。
まとめ
システムの復元機能は、いざというときに頼れる心強い機能です。しかし、「システムの復元は正常に完了しませんでした」といった問題が発生すると、より深刻なトラブルにつながりかねません。
もし同じ状況に陥っても、慌てずに本記事で紹介した対処法を順番に試してみてください。きっと有効な解決策が見つかるはずです。それでも解決しない場合は、Microsoftの公式サポートや認定を受けたWindows技術者への相談をおすすめします。
あなたは同じシステムの復元エラーに遭遇したことはありますか?どのように解決しましたか?ぜひコメント欄で体験談や解決策を共有してください。
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