Windows 10/11のアップデートエラー「0x80073712」の原因と解決方法まとめ
Microsoftは定期的にWindowsの更新プログラムを配信しています。これらのアップデートには、既知・未知の不具合の修正、新機能の追加、セキュリティホールの修復などが含まれており、Windowsユーザーは可能な限り最新のアップデートを適用することが推奨されています。
しかし残念ながら、Windows 10/11のアップデート作業中に予期しないエラーが発生することも少なくありません。たとえば、Microsoftが配信済みと発表しているのに更新プログラムが検出されない、インストールが途中で停止する、あるいは自動的にロールバックされてしまうといったケースです。
Windows Update関連のエラーは数多く存在しますが、そのひとつが今回取り上げる「0x80073712」です。この記事では、このエラーの正体、発生原因、そして具体的な解決方法を順番に解説していきます。
Windowsアップデートエラー0x80073712とは?
エラーコード0x80073712は、Windows Updateに関連して発生するエラーの一種で、「ERROR_SXS_COMPONENT_STORE_CORRUPT」というチェックコードを伴います。実際に表示されるメッセージは以下のようなものです。
- 一部の更新ファイルがないか、問題があります。後でもう一度ダウンロードを試みます。
- 一部の更新プログラムがインストールされていません。エラー:コード 80073712 Windows Update で不明なエラーが発生しました。
- コード 80073712:Windows Update で問題が発生しました。
主な発生原因
このエラーが表示される最も一般的な原因は、Windows Updateやセットアップに必要なファイルの欠損・破損です。そのほかにも、以下のような要因が考えられます。
- システムファイルの破損
- レジストリキーの損傷
- マルウェアによるシステムプロセスへの干渉
エラーメッセージは、アップデートを実行しようとしたタイミングで表示されることが多いですが、まったく関係ない操作中に突然現れることもあります。原因や発生状況にかかわらず、このエラーは適切な対処を行えば解決できるものです。
エラー0x80073712を解決する13の方法
残念ながら、Microsoftはこのエラーに対する公式な解決策を公開していません。ただし、問題自体は認識されており、今後のアップデートでの改善が期待できます。それまでの間、以下のトラブルシューティング手法を試してみてください。いずれも実際に効果があったと報告されている方法ばかりです。
方法1:DISMツールを実行する
DISM(展開イメージのサービスと管理)は、OSのコア部分にアクセスして修復を行えるWindows標準ユーティリティです。パフォーマンスや起動に関する問題の解決に用いられます。
- Windows + Xキーを押し、ターミナル(管理者)またはコマンドプロンプト(管理者)を選択します。
- 以下のコマンドを1行ずつ入力し、それぞれEnterキーを押して実行します。
- DISM /Online /Cleanup-Image /CheckHealth
- DISM /Online /Cleanup-Image /ScanHealth
- DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
- すべてのコマンド実行後、PCを再起動してWindows Updateを再試行し、エラーが解消されたか確認します。
方法2:Windows Update トラブルシューティングツールを使う
アップデートのダウンロードやインストール時にエラー0x80073712が表示される場合、標準搭載のトラブルシューティングツールが有効な場合があります。
- スタートボタンを右クリックし、設定を開きます。
- システム→トラブルシューティング(または更新とセキュリティ内のトラブルシューティング)に移動します。
- Windows Updateを見つけてクリックし、トラブルシューティングツールを実行します。
- 検出された問題の修復が完了したら、再度アップデートのインストールを試みてください。
方法3:SFCスキャンを実行する
システムファイルチェッカー(SFC)は、破損したWindowsシステムファイルを検出して復元できる標準ツールです。エラー0x80073712の原因がシステムファイルの破損にある場合は、SFCスキャンで改善が期待できます。
- Windows + Xキーを押し、コマンドプロンプト(管理者)を選択します。
- sfc /scannowと入力してEnterキーを押します。
- スキャンが完了するまで待ち、結果を確認します。
- PCを再起動してください。
方法4:Windows Updateサービスを再起動する
Windows Updateサービスは、Microsoft製ソフトウェアのダウンロードとインストールを担う重要なコンポーネントです。セキュリティパッチの適用にも不可欠なため、このサービスに問題が起きるとアップデート全体が機能しなくなります。
- Windows + Rキーを押してファイル名を指定して実行を開きます。
- services.mscと入力してEnterキーを押します。
- 一覧からWindows Updateサービスを探します。
- サービスの状態が表示されていない場合は、右クリックして開始を選択します。
- スタートアップの種類が自動に設定されていることを確認します。
- PCを再起動し、アップデートを再度実行してください。
方法5:Catroot2フォルダの名前を変更する
Catroot2フォルダの名前変更も、Windows Update関連エラーの解決に有効な手段として知られています。実際にこの方法で問題が解消したWindows 10/11ユーザーも多くいます。
- 管理者権限でコマンドプロンプトを起動します。
- 以下のコマンドを順番にコピー&ペーストし、それぞれEnterキーを押して実行します。
- net stop wuauserv
- net stop cryptSvc
- net stop bits
- net stop msiserver
- ren C:\Windows\SoftwareDistribution SoftwareDistribution.old
- ren C:\Windows\System32\catroot2 Catroot2.old
- net start wuauserv
- net start cryptSvc
- net start bits
- net start msiserver
- PCを再起動し、エラーが解消されたかどうかを確認します。
方法6:Windows Media Creation Toolを使用する
通常の手順でアップデートをインストールできない場合は、Windows Media Creation Tool(メディア作成ツール)の利用を検討してみましょう。
このツールを使えば、WindowsのインストールファイルをUSBメモリなどの外部ドライブにダウンロードし、そこからWindows 10/11を再インストールできます。OSのバックアップ手段としても有用なため、持っておいて損はありません。
- Microsoft公式サイトからメディア作成ツールをダウンロードします。
- インストーラーをダブルクリックして起動します。
- ライセンス条項に同意して次へをクリックします。
- このPCを今すぐアップグレードするを選択して次へをクリックします。
- 必要なファイルのダウンロードが完了するまで待ちます。アップグレード処理は中断しないように注意してください。
- PCを再起動し、エラーが消えているか確認します。
方法7:レジストリの問題を修復する
上記の方法を試してもエラーコード0x80073712が解消しない場合は、レジストリの状態を疑ってみましょう。
Windowsレジストリとは、OSやアプリケーションの設定情報、オプション、ハードウェア関連の値などを格納するデータベースです。新しいプログラムをインストールすると、その設定(バージョン、保存場所、実行ファイルなど)を記録したサブキーがレジストリに作成されます。このレジストリエントリが破損していると、エラー0x80073712が発生する可能性があります。
ただし、レジストリの手動編集は強く推奨されません。カンマ一つの打ち間違いや文字の欠落が、システムに回復不能なダメージを与えかねないためです。レジストリを修復する場合は、信頼性の高いサードパーティ製レジストリクリーナーツールを使用するのが安全です。
方法8:デバイスをマルウェアスキャンする
マルウェアやウイルスは、Windows Updateエラーを引き起こす典型的な原因のひとつです。サードパーティ製のウイルス対策ソフトやWindows Defender(Microsoft Defender)を使って、システム全体のフルスキャンを実行しましょう。
Windows Defenderでフルスキャンを行う手順は以下の通りです。
- スタートメニューから設定を開きます。
- 更新とセキュリティ(Windows 11ではプライバシーとセキュリティ→Windows セキュリティ)に移動します。
- Windows Defender/Windows セキュリティを開きます。
- フルスキャンを選択して実行します。
Windows Defenderだけでも基本的な保護は可能ですが、より強固な多層防御を求めるなら、評判の良いサードパーティ製アンチマルウェアソフトの併用も検討するとよいでしょう。
方法9:pending.xmlファイルを削除する
保留中のアップデート情報を記録したpending.xmlファイルが滞留していると、エラー0x80073712の原因になることがあります。該当ファイルを削除することで解決する場合があります。
- まずPCをセーフモードで起動します。
- Windows\WinSxSフォルダに移動します。
- フォルダ内にあるpending.xmlファイルを探し、右クリックして名前を変更するか削除します。
- PCを再起動すると、Windows Updateが保留中のタスクを削除し、新しいアップデートを作成します。処理が完了するまで待ちましょう。
- エラーが解消されたか確認してください。
方法10:デバイスマネージャーでエラーをチェックする
デバイスマネージャーを使って、ドライバー関連の問題を特定・解決するのも有効です。
- スタートボタンを押し、検索ボックスにデバイスマネージャーと入力します。
- 検索結果からデバイスマネージャーを開きます。
- 黄色の感嘆符(!)マークが付いたデバイスを探します。
- 該当デバイスを右クリックし、ドライバーの更新またはデバイスのアンインストールを選択します。
- Windowsによる修復が完了するまで待ちます。
- PCを再起動し、エラーが残っているか確認します。
方法11:外付けストレージデバイスを取り外す
シンプルすぎて見落とされがちですが、外付けデバイスが原因でアップデートエラーが発生するケースは実際に存在します。接続された機器がシステムの基本機能に干渉している可能性があるためです。
アップデートのインストール前に、USBメモリや外付けHDDなどの周辺機器をすべて取り外してから再試行してください。これで成功すれば原因は外付けデバイスにありました。解決しない場合は、他の方法に進みましょう。
方法12:PCを復元・リセット・初期化する
上記のすべての方法が失敗した場合の最終手段です。個人ファイルは保持されますが、インストール済みのアプリケーションは削除され、Windowsが再インストールされます。実行前に、大切なデータのバックアップを必ず取っておきましょう。
Windows 10/11を更新(リフレッシュ)する
- 設定を開き、PC設定の変更を選択します。
- 更新と回復→回復に進みます。
- ファイルを保持してPCを更新するの項目で開始するをクリックします。
- 画面の指示に従って更新を実行します。
- PCを再起動してください。
Windows 10/11をリセットする
- 設定を開き、PC設定の変更を選択します。
- 更新と回復→回復に進みます。
- すべて削除してWindowsを再インストールするの項目で開始するをクリックします。
- 画面の指示に従ってリセットを実行します。
- PCを再起動してください。
以前の復元ポイントに戻す
- 検索フィールドにコントロールパネルと入力して開きます。
- コントロールパネルの検索ボックスに回復と入力します。
- 回復をクリックします。
- システムの復元を開くを選択し、画面の指示に従います。
- PCを再起動します。
方法13:アップデートをスキップする
意外かもしれませんが、Microsoftが配信するアップデートの中には、不具合やバグを抱えたものが含まれることもあります。長時間のトラブルシューティングに疲れたら、思い切ってそのアップデートを一旦スキップし、より安定したバージョンのリリースを待つのも賢明な選択です。
まとめ
Windows Updateエラー0x80073712は、システムファイルの破損やレジストリの問題、マルウェア感染など、さまざまな要因で発生します。本記事で紹介した13の解決策をすべて試す必要はありません。自分の状況に合いそうな方法から順番に試し、問題が解決するまで進めていきましょう。
この記事で紹介した以外の解決策をご存じの方は、ぜひコメント欄で情報を共有してください!
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