Windows 10/11で夏時間(DST)に自動的に切り替える方法|時刻がずれるときの対処法も解説
夏時間(DST:Daylight Saving Time)とは、3月の第1日曜日に現地の標準時を1時間進め、11月の第1日曜日に1時間戻す制度のことです。今年は3月10日(日)午前2時に夏時間へ切り替わりました。
パソコン、タブレット、スマートフォンなどのデジタル機器は、夏時間に自動的に対応するよう設計されています。しかし一部のWindows 10/11ユーザーからは、自動調整が有効になっているにもかかわらず、時刻が切り替わらなかったという報告があります。
時刻が夏時間に合わせて変わらない場合、システムの時刻が実際の時刻と1時間ずれてしまうことになります。システム時刻のずれは些細な問題に思えますが、ソフトウェア、ハードウェア、ネットワークなど、Windows環境全体に大きな影響を及ぼします。
パソコンの時刻が正しくないとどうなる?
Windows 10/11が夏時間に自動的に切り替わらないと、特に時計がずれていることに気づいていない場合、さまざまな混乱が生じます。たとえば、パソコンに表示された時刻を信じていたために、予定していたオンライン会議や打ち合わせに間に合わなくなることもあるでしょう。
また、パソコン上の自動処理にも大きな影響が出ます。スケジュールが狂うため、特定の時刻に送信するよう設定していたメールが1時間後に送信されたり、予約タスクの実行が遅延したりします。この1時間のずれは、期限が厳しい支払い処理やアプリケーションの動作にも影響します。
さらに、誤った時刻設定はさまざまなエラーの原因にもなります。アプリが起動しなくなったり、アカウントにサインインできなくなったりすることがあります。Windows 10/11が夏時間に切り替わらないままでは、新しいシステムアップデートやアプリのアップデートもダウンロードできません。
Windows 10/11は本来、夏時間へ自動的に切り替わるよう設計されていますが、バグやエラーによって調整が行われないケースがあります。自動的に切り替わらない場合は、設定アプリから手動で時刻を調整できます。
このガイドでは、日付と時刻の設定方法に加えて、毎回手作業を行わずに済むよう、夏時間へ自動的に切り替わるように設定する方法を解説します。
Windows 10/11で夏時間に自動的に切り替える設定方法
Windows 10/11が夏時間に自動的に切り替わらない場合、どこかの設定に問題がある可能性があります。Windows OSは、3月の第1日曜日の午前2時以降に時計が1時間進むよう構造的に作られています。システム時刻が変わらないままの場合は、以下の手順で時刻設定を手動で修正しましょう。
- Regedit(レジストリエディター)でレジストリを編集し、time.windows.comサーバーを有効にします。
- Windows + Rキーを押して「ファイル名を指定して実行」を開きます。
- 「regedit」と入力し、OKをクリックします。
- 次のアドレスへ移動します:HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\DateTime\Servers
- time.windows.comが一覧に存在し、有効になっているか確認します。
- 存在しない場合は、右側のウィンドウ内で右クリックし、新規 > DWORD (32ビット) 値を選択します。
- 名前にtime.windows.comと入力し、値のデータを1に設定します。
- レジストリエディターを閉じます。
- Windows + Xキーを押し、Windows PowerShell(管理者)を選択します。
- 次のコマンドを入力し、Enterキーを押します。
Get-AppxPackage -AllUsers | Foreach {Add-AppxPackage -DisableDevelopmentMode -Register "$($_.InstallLocation)\AppXManifest.xml"}
- PowerShellを閉じ、Powerメニュー(Windows + X)からコントロールパネルを起動します。
- 「日付と時刻」を選択し、「日付と時刻の設定」をクリックします。
- 「インターネット時刻」タブを開き、「設定の変更」をクリックします。
- 「インターネット時刻サーバーと同期する」にチェックを入れます。
- サーバーのドロップダウンメニューからtime.windows.comを選択します。
- 「今すぐ更新」ボタンをクリックします。
- 確認メッセージが表示されたらOKをクリックします。
- 「夏時間を自動的に調整する」と「タイムゾーンを自動的に設定する」にチェックを入れます。
これらの変更を行ったらパソコンを再起動してください。正しい夏時間の時刻が表示されるようになっているはずです。ただし、上記の手順は時刻を調整するだけで、時刻設定が崩れる根本的な原因までは解決していません。
続いて、時刻設定のトラブルそのものを解決するための方法を紹介します。
対処法1:Windowsを最新の状態に更新する
システムを常に最新の状態に保つことは、重要なセキュリティ更新プログラムやパッチの適用だけでなく、設定やプロセスの不整合を修正することにもつながります。Windows 10/11を更新する手順は以下のとおりです。
- スタートをクリックし、設定を選択します。
- 「Windows Update」(Windows 10の場合は「更新とセキュリティ > Windows Update」)に移動し、「更新プログラムのチェック」ボタンをクリックします。
保留中のアップデートはバックグラウンドでダウンロードされているはずなので、あとはインストールするだけです。すべてのアップデートのインストールが完了したら、パソコンを再起動します。
対処法2:パソコンをクリーンアップする
キャッシュデータ、一時ファイル、その他のジャンクファイルは、システムプロセスに干渉したり、設定に悪影響を与えたりすることがあります。Outbyte PC RepairなどのPC最適化ツールを活用して、ジャンクファイルを削除し、システムを最適化しましょう。
対処法3:BIOSまたはUEFI設定をリセットする
時刻設定に影響を与える要因の一つが、UEFI(Unified Extensible Firmware Interface/従来のBIOSの後継となるファームウェア)の構成です。UEFIを初期化すると、日付と時刻の設定がリセットされることがあります。UEFI設定をリセットするには、以下の手順に従ってください。
- スタートをクリックし、設定を開きます。
- 「システム > 回復」(Windows 10の場合は「更新とセキュリティ > 回復」)に移動し、「今すぐ再起動する」をクリックします。
- 表示されたオプションから「トラブルシューティング」をクリックします。
- 「詳細オプション > UEFIファームウェアの設定 > 再起動」を選択します。
- UEFI/BIOSが起動したら、初期化用のオプションを探します。「Load Default」「Load Default Settings」「Get Default Values」といった項目名であることが多いです。
- 設定を保存し、通常どおり起動します。
まとめ
夏時間への切り替えは、睡眠時間が1時間減るだけでなく、システム全体にも影響を及ぼします。特にパソコンをはじめ、すべてのデバイスが夏時間に自動的に対応しているかを必ず確認しましょう。Windows 10/11が自動的に切り替わらないまま放置すると、さまざまな問題が発生する恐れがあります。もしパソコンが自動的に夏時間へ切り替わらない場合は、本記事で紹介した手順に従って手動で設定を行ってください。
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