USBメモリにファイルやフォルダが表示されない原因と6つの解決方法
USBメモリのデータが突然消えたときの対処法
USBメモリにデータをコピーしたはずなのに、後から開いてみるとファイルやフォルダが消えている——こんな経験はありませんか?何時間もかけた作業のバックアップを取っていなければ、パニックになってしまうかもしれません。
この記事では、USBメモリでデータが突然見えなくなる主な原因を解説し、問題が発生した際の具体的な解決方法をステップごとに紹介します。
ファイルやフォルダが表示されない主な原因
1. USBメモリ自体が破損している
残念ながら、これは比較的よく起こるトラブルです。コントローラーのファームウェアが生きていれば、PC上ではドライブとして認識され、使用容量や空き容量も正しく表示されます。コピー操作も一見正常に行え、開いた直後にはファイルが見えることもあります。しかし、USBメモリを抜き差しするとファイルが消えてしまうのです。
これは、記憶チップが電力供給中しかデータを保持できず、電源が切れると内容を失ってしまう状態(RAMのような動作)になっているためです。この場合は残念ながら、新しいUSBメモリへの買い替えが必要でしょう。
2. 別のドライブにコピーしてしまった
シンプルな話ですが、外見がよく似た別のUSBメモリや外部ドライブに誤ってコピーしていたケースです。意外と起こりやすいミスなので、まず確認してみましょう。
3. ファイルが削除されている
最悪のケースです。誤操作で削除されたか、ウイルス/マルウェアによって削除された可能性があります。ファイルに潜み、開こうとした瞬間にドライブ全体を消去するタイプのウイルスも存在します。拡張子が「.exe」(アプリケーション)や「.lnk」(ショートカット)の見慣れないファイルがあり、しかも自分のファイルと同じ名前やアイコンを持っている場合は、ウイルスの疑いが高いので、必ずスキャンしてから開くようにしてください。フリーソフトやシェアウェアの中にも悪意のあるものが含まれることがあります。
4. ファイルが「隠し」属性になっている
隠しファイルや隠しフォルダは、正確なパスを知らない限りエクスプローラーからはアクセスできません。ファイルやフォルダのプロパティで「隠しファイル」に設定したり、「保護されたオペレーティングシステムファイル」として扱われたりすると、エクスプローラーには表示されなくなります。
5. ウイルス/マルウェアによる攻撃
前述のとおり、ウイルスはファイルを改変・削除することがあります。特に多いのが、フォルダを隠し属性にしたり「保護されたシステムファイル」として設定したりするタイプのウイルスです。ウイルス本体のリンクや実行ファイルだけを見せることで、クリックさせて他のUSBメモリへ感染を広げようとします。また、USBの自動再生(AutoRun)機能が有効になっていると、「autorun.inf」ファイル経由でウイルスが自動実行される恐れもあります。
USBメモリが破損しておらず、ファイルやフォルダが確かに存在しているなら、以下の方法で問題を解決できるはずです。これらの方法は、ウイルス/マルウェア感染や隠しファイル属性が原因のデータ消失に有効です。
解決方法1:AutorunExterminatorを使う
autorun.infファイルがウイルスを実行し、ファイルを隠している可能性があります。以下の手順で駆除と復元を行いましょう。
- AutorunExterminatorをダウンロードします
- 解凍してAutorunExterminator.exeをダブルクリックで起動します
- USBメモリを挿入します。AutorunExterminatorがドライブ内の.infファイルをすべて削除します
- Windowsキー + Rを押します
- 「ファイル名を指定して実行」ウィンドウにcmdと入力してEnterキーを押します
- USBメモリがEドライブの場合、コマンドプロンプトに次のコマンドを入力します
attrib -h -r -s /s /d e:\*.*
※「e:」の部分は、お使いのUSBメモリのドライブ文字に置き換えてください。
- Malwarebytesなどのマルウェア対策ソフトをダウンロードします
- インストールして定義ファイルを更新します
- 「フルスキャン」を実行します(デフォルトはクイックスキャンなので変更してください)
- USBメモリを開きます。ファイルやフォルダが表示されるはずです
解決方法2:WinRARを使う
WinRARは圧縮・解凍ソフトですが、隠しファイルかどうかに関係なくすべてのファイルやフォルダを表示できるという特徴があります。WinRARでも表示されない場合、そのファイルはUSBメモリ上に存在しない可能性が高いです。
- WinRARを公式サイトからダウンロードします
- WinRARをインストールします
- WinRARを起動し、USBメモリのドライブへ移動します。ファイルやフォルダが確認できるはずです
解決方法3:隠しフォルダを表示する
手軽に試せる方法です。隠しファイルやフォルダを表示させたうえで、隠し属性を解除できます。
- USBメモリを新しいエクスプローラーのウィンドウで開きます
- 左上の「整理」をクリックし、「フォルダーと検索のオプション」を選択します(Windows 10/11では、エクスプローラーの「表示」タブ→「オプション」から同じ画面を開けます)
- 表示されたフォルダーオプション画面で「表示」タブを開きます
- 「隠しファイルと隠しフォルダ」の項目を見つけます
- 「隠しファイル、隠しフォルダー、および隠しドライブを表示する」を選択します。これでファイルやフォルダが表示されます
- 目的のファイルやフォルダを右クリックし、プロパティを開きます
- 「隠しファイル」のチェックを外して変更を適用します
- 作業後は、フォルダーオプションを元に戻して、他の隠しファイルが不用意に表示されないようにしておきましょう
別の操作方法:
- コントロールパネルを開き、表示方法を「小さいアイコン」に変更します
- 「フォルダーオプション」をクリックし、上記の手順3〜5に従います
- USBメモリを開き、上記の手順6〜8を実行します
解決方法4:隠されたシステムファイルを表示する
方法3でも表示されない場合、ファイルは「保護されたオペレーティングシステムファイル」として隠されている可能性があります。表示するには:
- USBメモリを新しいエクスプローラーのウィンドウで開きます
- 左上の「整理」→「フォルダーと検索のオプション」をクリックします
- 「表示」タブを開きます
- 「保護されたオペレーティングシステムファイルを表示しない(推奨)」の項目を探します
- このチェックボックスを外して「適用」をクリックします。警告が表示されますが「はい」を選択すると、ファイルやフォルダが表示されます
別の操作方法:
- コントロールパネルを開き、表示方法を「小さいアイコン」に変更します
- 「フォルダーオプション」をクリックし、上記の手順3以降に従います
解決方法5:SmadAVを使う
この種のトラブルに対して、オンラインで入手できる中でも手軽で効果的なツールの一つです。今後の感染予防にも役立ちます。類似ツールは他にもありますが、特におすすめしたいのがこれです。
- SmadAVを公式サイトからダウンロードします
- SmadAVをインストールします
- SmadAVを起動します
- USBメモリを一度抜いてから挿し直します
- SmadAVが自動的にスキャンし、検出した問題の修復を促します。念のためフルスキャンも実行しましょう
- 「Fix All(すべて修復)」をクリックします
- USBメモリを開きます。ファイルやフォルダが表示されるはずです
解決方法6:フォルダのパスを直接入力する
ファイル名やフォルダ名が分かっているなら、この方法が簡単です。
- USBメモリを開きます
- 上部のアドレスバー(ファイルパス)をクリックします。パスが反転表示されるので、Endキーを押してパスの末尾にカーソルを移動します
- 半角の「\」を入力し、続けてファイル名またはフォルダ名を入力してEnterキーを押します。該当するフォルダやファイルが開きます
- 特定のファイルを開きたい場合は、名前の後に「.(ドット)」を入力します。同名のファイルと拡張子の一覧が候補表示されるので、拡張子まで入力してEnterキーを押せばファイルを開けます
※拡張子が「.exe」や「.lnk」のファイルは絶対に開かないでください。ウイルスの可能性があります。
- フォルダの中身やファイルを新しい場所に保存(コピー)して、データを退避させましょう
今後のための予防策
ウイルス対策ソフトとSmadAVは常に最新の状態に保ちましょう。これらのツールが検出できるのは既知のウイルスのみであり、データベースは新種のウイルスへの対応のため定期的に更新されています。また、すべてのUSBポートで自動再生(AutoRun)を無効にしておくと、ウイルスの自動実行を防げます。そして何より、大切なデータはこまめにバックアップを取る習慣をつけておくことが重要です。
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