【解決策】SuperFetchによるディスク/CPU使用率の異常な上昇を修正する方法
SuperFetchは、Windows Vista以降のOSに組み込まれているMicrosoftの技術です。主な目的は2つあり、1つ目はPCの起動にかかる時間を短縮すること、2つ目は頻繁に使用するアプリケーションをより効率的に読み込めるようにすることです。さらに、使用した時間帯まで考慮しながらユーザーの利用パターンを分析し、自動的に最適化を行います。
SuperFetchは、単に使用頻度だけでなく「いつ」アプリを使うかという情報も踏まえて、よく使うアプリケーションをあらかじめメインメモリに読み込んでおきます。例えば、毎朝決まったルーティン(Chrome、天気アプリ、ニュースアプリなど)がある場合、SuperFetchは毎朝これらのアプリを事前にメモリへロードします。夜の使い方が朝と異なれば、夜向けに別の読み込みパターンを学習します。
しかし、この便利な機能にも問題点があります。SuperFetchが大量のリソース(ディスク/CPU)を消費すると、PC全体の動作が遅くなり、操作に遅延が発生することがあります。ディスク使用率が高くなる原因は複数考えられますが、本記事ではSuperFetchを無効化して問題が解消されるかどうかを確認する手順に焦点を当てて解説します。
SuperFetchを無効化する手順
サービスからSuperFetchを無効化する前に、まずお使いのハードドライブに対するMSISupportedのレジストリ値を変更する必要があります。この変更で問題が解決しなかった場合は、いつでも元に戻すことが可能です。
ステップ1:AHCIコントローラーの確認
- Windows + Rキーを押して「ファイル名を指定して実行」を開き、「devmgmt.msc」と入力してEnterキーを押します。デバイスマネージャーが起動します。
- デバイスマネージャーで「IDE ATA/ATAPI コントローラー」のカテゴリを展開します。「標準 SATA AHCI コントローラー」という項目が表示されるので、右クリックして「プロパティ」を選択します。

- 「ドライバー」タブに移動し、「ドライバーの詳細」をクリックします。

- System32フォルダ内のパスに「storahci.sys」が表示されていれば、お使いのPCが受信トレイ(標準)ドライバーを使用していることが確認できます。次のステップへ進みましょう。

ステップ2:デバイスインスタンスパスの取得
- ドライバーファイルの詳細画面を閉じて、「詳細」タブに移動します。ドロップダウンメニューから「デバイス インスタンス パス」を選択します。

- 表示された値を右クリックして「コピー」を選択します。アクセスしやすい場所にメモ帳などへ保存しておきましょう。

ステップ3:レジストリエディターでのMSISupported変更
- Windows + Rキーを押して「ファイル名を指定して実行」を開き、「regedit」と入力します。レジストリエディターが起動します。
レジストリ編集に関する注意:すべての変更は自己責任で行ってください。内容を理解していないレジストリ値は絶対に変更しないでください。誤った編集によってシステムに不具合が生じた場合、当方は一切の責任を負いかねます。
- レジストリエディターで、以下のパスへ移動します。
コンピューター\HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Enum\PCI\<AHCI コントローラー>\<ランダムな数値>\Device Parameters\Interrupt Management\MessageSignaledInterruptProperties
ここで<AHCI コントローラー>の部分には先ほどメモ帳に保存した文字列を、<ランダムな数値>の部分にはPCごとに異なる数値が該当します。
- 「MSISupported」キーをダブルクリックし、値を「1」から「0」に変更します。「OK」を押して変更を保存し、PCを再起動してください。

ステップ4:サービスからSuperFetchを無効化
- Windows + Rキーを押して「ファイル名を指定して実行」を開き、「services.msc」と入力します。PC上のすべてのサービス一覧が表示されます。
- サービス一覧から「Superfetch」を探し、ダブルクリックしてプロパティを開きます。

- プロパティ画面が開いたら、「サービスの状態」の下にある「停止」ボタンをクリックします。続いて「スタートアップの種類」をクリックし、選択肢の中から「無効」を選びます。「OK」を押して変更を保存し、PCを再起動してください。

ステップ5:EnablePrefetcherの値を変更
- Windows + Rキーを押し、「regedit」と入力してEnterキーを押します。レジストリエディターが起動します。
- レジストリエディターで、以下のパスへ移動します。
コンピューター\HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Session Manager\Memory Management\PrefetchParameters
- 右側のペインに「EnablePrefetcher」というキーがあります。ダブルクリックしてプロパティを開き、値を「3」から「0」に変更します。「OK」を押して変更を保存し、レジストリエディターを終了します。その後PCを再起動し、問題が解決したかどうかを確認してください。

EnablePrefetcherに設定できる値は以下の通りです。
- 0 – プリフェッチを無効化
- 1 – アプリケーション起動時のプリフェッチのみ有効
- 2 – ブート(起動)時のプリフェッチのみ有効
- 3 – アプリケーション起動時とブート時の両方のプリフェッチを有効
また、ついでに先ほど変更したキーのすぐ下にあるEnableSuperfetchの値も変更しておくことをおすすめします。
EnableSuperfetchに設定できる値は以下の通りです。
- 0 – SuperFetchを無効化
- 1 – ブートファイルのみSuperFetchを有効化
- 2 – アプリケーションのみSuperFetchを有効化
- 3 – ブートファイルとアプリケーションの両方でSuperFetchを有効化
問題が解決するかどうかを確認するためには、値を「0」に設定してSuperFetchを完全に無効化することをおすすめします。

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