rundll32.exeによるディスク・CPU使用率が高い問題を解決する10の対処法
rundll32.exeプロセスがディスクとCPUを大量に消費して困っている――この記事を読んでいる方は、きっとそのような状況でしょう。Windowsを長年使っている方ならご存じのとおり、システムには数多くの.dllファイルが存在します。DLLは「Dynamic Link Library(ダイナミックリンクライブラリ)」の略で、複数のアプリケーションから共通して呼び出される機能を格納するためのファイルです。
DLLファイルは直接実行することができず、その機能を読み出すためにrundll32.exeが使用されます。なお、マルウェアがrundll32に似せた名前で感染することもあるため、ウイルススキャンを実行し、不審なファイルがないか確認しておくことをおすすめします。
破損したシステムファイルの修復
まずはこちらからRestoroをダウンロードして実行し、破損・欠落しているファイルがないかスキャンしましょう。破損ファイルが検出された場合は修復を行い、問題が解決するかどうかを確認してください。改善しない場合は、以下の対処法を順番に試してみてください。
対処法1:タスクスケジューラの項目を無効化する
Windows 10をインストールした直後に問題が発生している場合、一部のWindowsプロセスがrundll32.exeに高いCPU・ディスク負荷をかけている可能性があります。多くのユーザーはこの方法で改善しましたが、うまくいかない場合でも、同じ手順ですぐに元に戻せるので安心して試せます。
- Windows + Sキーを押して検索バーを開き、「管理ツール」と入力します。表示された最初のアプリケーションを開きます。

- ショートカット一覧から「タスク スケジューラ」を開きます。

- 左側のナビゲーションペインを使って、以下のパスへ移動します。
タスク スケジューラ ライブラリ > Microsoft > Windows > Customer Experience Improvement

- 右側に3つの項目が表示されます。「Consolidator」をクリックしてプロパティを開き、「トリガー」タブに移動します。定期的にサービスを起動するトリガーがあるので、それを選択して「編集」をクリックします。

- トリガーの設定画面が開いたら、下部にある詳細設定までスクロールし、「有効」のチェックを外します。「OK」をクリックして保存・終了します。

- 項目の一覧に戻り、それぞれを右クリックして「無効」を選択します。対象の項目名は以下のとおりです。
Consolidator
KernelCeip Task
UsbCeip

- タスクスケジューラを閉じてPCを再起動し、使用率が改善されたかどうかを確認します。
対処法2:テレメトリサービスを無効化する
Microsoftのユーザーエクスペリエンス向上プログラムの一環として、システムからデータが収集され、他のPCとの比較に使われています。これにより問題点や変化が特定され、将来のユーザー体験の改善に活用されます。しかし、この機能がディスク・CPU使用率の高騰を引き起こすケースも知られています。ここでは無効化を試みて、問題が解決するか確認します。
- Windows + Rキーを押して「ファイル名を指定して実行」を開き、「services.msc」と入力してEnterキーを押します。
- サービス画面が表示されたら「Connected User Experiences and Telemetry」を探してダブルクリックし、設定を開きます。

- 「サービスの状態」の下にある「停止」ボタンをクリックします。次に「スタートアップの種類」を「無効」に変更します。変更が完了したら「OK」を押して終了します。

- PCを再起動し、問題が解決したかどうかを確認します。
対処法3:aeinv.dllの名前を変更する
aeinv.dllは、Windowsの「アプリケーション エクスペリエンス インベントリ」に関連するライブラリファイルです。システムプロセスではなく、PCにインストールされたソフトウェア由来のものです。このサービスを停止したり、ファイル名を変更したりすることで問題が解決したという報告が多く寄せられています。同じ方法を試してみましょう。なお、この操作は自己責任で行ってください。万一に備えて、事前にWindowsの復元ポイントを作成しておくことをおすすめします。
- エクスプローラーを開き、以下のパスへ移動します。
C:\Windows\System32
上記のアドレスをコピーし、Windows + Rキーで「ファイル名を指定して実行」を開いて貼り付け、Enterキーを押せば直接アクセスできます。
- フォルダ内で「aeinv.dll」を探します。画面右上の検索バーを使っても構いません。

- ファイルが見つかったら右クリックして「名前の変更」を選択し、「oldaeinv.dll」に変更します。名前の変更には管理者権限が必要な場合があります。管理者アカウントでログインしていることを確認し、「続行」をクリックしてください。

- それでも名前を変更できない場合は、ファイルの所有権を取得すると編集・変更の権限が得られます。
- 名前を変更したらPCを再起動し、ディスク・CPU使用率を確認します。
対処法4:Google App Engineをアンインストールする
Google App Engineは、Googleが管理するデータセンター上でWebアプリケーションを開発・ホスティングするためのフレームワークです。アプリへのリクエスト数が増加しても自動的にスケーリングされ、Java、Ruby、PythonなどJVM系言語を含む複数の言語に対応しています。
Google App Engineをインストールした後、rundll32.exe経由でディスク・CPU使用率が急激に上昇したという報告があります。アンインストールを試して、問題が残るかどうか確認してみましょう。
- Windows + Rキーを押し、「control panel」と入力してEnterキーを押します。
- コントロールパネルが開いたら、「プログラム」の見出しの下にある「プログラムのアンインストール」を選択します。

- 「Google App Engine」を見つけて右クリックし、「アンインストール」を選択します。

- アンインストール後、PCを再起動して問題が解決したか確認します。改善しない場合は、再度アプリをインストールし直して問題ありません。
対処法5:Process Explorerで原因を調査する
Process ExplorerはMicrosoft製のツールで、どのDLLが読み込まれているか、どの親プロセスが起動したかなど、詳細な情報を確認できます。リソース消費量やCPU使用率などの情報も得られます。rundll32.exeを使用しているプロセスを特定し、原因を突き止めましょう。
- Microsoft公式サイトからProcess Explorerをダウンロードします。
- 圧縮ファイルをアクセス可能なフォルダに展開したら起動します。多数のプロセスとその詳細が表示されます。左上の「File」メニューから「Show Details for All Processes」を選択します。この操作には管理者権限が必要な場合があります。

- 「rundll32.exe」のプロセスを探して右クリックし、「Properties」を選択します。「Image」タブに移動すると、どのプロセスがこの実行ファイルを使用しているか、犯人がわかります。

- さらに調べて該当するアプリケーションやサービスを特定します。サービスであれば「services.msc」から無効化できるほか、先ほどと同様の手順でアプリケーションをアンインストールすることも可能です。
対処法6:Lenovo Dependency Packageをアンインストールする
Lenovo製のPCを使用している方は、Lenovo Dependency Packageのアンインストールで問題が解決するか必ず確認してください。これはMetroアプリ「Lenovo Settings」をサポートするためにLenovoマシンにインストールされるサービス/ドライバーのセットで、単体では何もしません。念のため、この対処法を実行する前にWindowsの復元ポイントを作成しておきましょう。
- Windows + Rキーを押し、「control panel」と入力してEnterキーを押します。
- コントロールパネルが開いたら、「プログラム」の見出しの下にある「プログラムのアンインストール」を選択します。

- 「Lenovo Dependency Package」を見つけて右クリックし、「アンインストール」を選択します。

- アンインストール後、PCを再起動して問題が解決したか確認します。改善しない場合は、再度インストールし直して問題ありません。
対処法7:Inventory Collectorを無効化する
Inventory Collectorは、組織内のコンピューターを調査し、インストール済みアプリケーション、デバイス、システム情報などを収集してカタログ化するためのMicrosoftのツールです。収集したデータはApplication Compatibility Managerで閲覧できます。この機能を使っていないなら、無効化して問題が改善するか試してみましょう。
- Windows + Rキーを押し、「gpedit.msc」と入力してEnterキーを押します。ローカルグループポリシーエディターが起動します。
- エディターが開いたら、以下のパスへ移動します。
コンピューターの構成 > 管理用テンプレート > Windows コンポーネント > アプリケーション互換性
- 画面右側に「インベントリ コレクターをオフにする」という項目が表示されます。ダブルクリックしてプロパティを開きます。

- プロパティ画面で「有効」を選択し、「OK」を押して保存・終了します。PCを再起動し、問題が解決したか確認しましょう。

対処法8:ProgramDataUpdaterの設定を変更する
Microsoftの「Application Experience」カテゴリに属するタスク「ProgramDataUpdater」が、CPU・ディスク使用率の高騰を引き起こしているという報告が多くあります。選択肢は2つあります。タスクを完全に無効化するか、1分以上処理が続いたら自動的に強制終了するよう設定を変更するかです。まず、タスクを完全に無効化する方法を説明します。
- Windows + Sキーを押して検索バーを開き、「task scheduler」(タスク スケジューラ)と入力します。表示された最初の結果を開きます。

- タスクスケジューラが開いたら、以下のパスへ移動します。
Microsoft > Windows > Application Experience

- フォルダを開くと、右側に3つの項目が表示されます。「ProgramDataUpdater」を右クリックして「無効」を選択します。

- PCを再起動し、問題が解決したかどうかを確認します。
次に、上述の時間制限を設定する方法を説明します。タスクを永久に無効化する代わりに、制限を設けることも可能です。
- 「ProgramDataUpdater」を右クリックして「プロパティ」を選択します。

- 「設定」タブに移動し、「次の時間を超えて実行中の場合は、タスクを停止する」のチェックボックスにチェックが入っていることを確認します。値を「1分」に変更し、「OK」を押して保存・終了します。

- 変更を適用するためにPCを再起動し、ディスク・CPU使用率が改善したか確認します。改善しない場合は、設定を元に戻して問題ありません。
対処法9:セーフモードで起動して確認する
セーフモードを利用すれば、問題が外部アプリケーションによるものか、それともOS自体にあるのかを切り分けられます。セーフモードではすべてのサードパーティ製アプリやサービスが無効になるため、セーフモードで正常に動作しディスク・CPU使用率が標準的であれば、原因は外部アプリケーションまたはサービスだと判断できます。
- 別記事「PCをセーフモードで起動する方法」の手順に従って、セーフモードで起動します。
- セーフモードで起動したら、タスクマネージャーを開きます(Windows + Rキーを押し「taskmgr」と入力)。ディスク使用率とCPU使用率が正常かどうかを確認します。
セーフモードで問題が検出されなかった場合は、クリーンブートを実行して、どのアプリケーションやサービスが原因かを特定しましょう。セーフモードでも問題が発生する場合は、OS自体に問題がある可能性があります。クリーンブートでは、最小限のドライバーとプログラムのみでPCを起動します。必須のものだけが有効になり、その他のサービスはすべて無効化されます。
- Windows + Rキーを押して「ファイル名を指定して実行」を開き、「msconfig」と入力してEnterキーを押します。

- 画面上部の「サービス」タブに移動し、「すべての Microsoft サービスを隠す」にチェックを入れます。これによりMicrosoft関連のサービスが除外され、サードパーティ製サービスだけが表示されます。
- ウィンドウ左下付近にある「すべて無効」ボタンをクリックします。すべてのサードパーティ製サービスが無効化されます。
- 「適用」をクリックして変更を保存し、ダイアログを閉じます。

- 次に「スタートアップ」タブに移動し、「タスク マネージャーを開く」をクリックします。タスクマネージャーが開き、PCの起動時に実行されるすべてのアプリケーションやサービスが一覧表示されます。

- 各サービスを1つずつ選択し、ウィンドウ右下の「無効化」をクリックします。

- PCを再起動し、CPU・ディスク使用率の高騰が続いているか確認します。続いている場合は、外部プログラムが原因だったことになります。インストール済みプログラムを見直し、問題を引き起こしているアプリケーションを特定しましょう。マルウェアなどの脅威がないか確認するために、Microsoft Safety Scannerを実行するのも有効です。
対処法10:復元ポイントからWindowsを復元する(セーフモードで解決しない場合のみ)
セーフモード(対処法9)でも問題が解決しない場合は、以前作成した復元ポイントまでWindowsを戻すことを検討しましょう。作業データは必ず保存し、重要なデータのバックアップを取ってください。なお、最後の復元ポイント以降に行ったシステム設定への変更はすべて失われる点に注意が必要です。
- Windows + Sキーを押してスタートメニューの検索バーを開き、「復元」と入力します。結果に表示された最初のプログラム(回復)を選択します。

- 回復の設定画面が開いたら、「システム保護」タブの上部にある「システムの復元」をクリックします。

- ウィザードが開き、システムの復元手順が案内されます。「次へ」を押して、以降の指示に従って進めます。

- 利用可能な選択肢の一覧から復元ポイントを選択します。復元ポイントが複数ある場合は、すべてここに表示されます。

- 最後に、システムの復元を開始する前にWindowsが操作の確認を行います。念のためすべての作業を保存し、重要なファイルをバックアップしてから、処理を進めてください。

システムの復元についてさらに詳しく知りたい方は、その仕組みや処理内容に関する解説記事も参考にしてみてください。
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