【解決】dasHost.exeのCPU・メモリ使用率が高いときの対処法
Device Association Framework Provider Host(dasHost.exe)は、Windowsにおける有線・無線デバイスのペアリングを担当するMicrosoftのコアプロセスです。このプロセスはローカルサービス(Local Service)アカウントのもとで動作する公式Windowsコンポーネント群の一部であり、Windows 8で導入された比較的新しいフレームワークですが、最新のWindows 10でも引き続き利用されています。
タスクマネージャーにdasHost.exeが複数表示される理由
dasHost.exeは、有線・無線両方のデバイスをWindows OSとペアリングする役割を担っています。このフレームワークにより、ネットワーク接続されたデバイスが、あたかもバス接続されているかのように検出・インストールされ、PCクライアントと関連付けられる仕組みです。
タスクマネージャーに複数のDevice Association Framework Provider Hostが表示されるのは、プロセスがネットワーク接続デバイスごとに自身を複製するためです。このフレームワーク経由でPCとペアリングされたデバイスの数だけ、個別のプロセスがタスクマネージャー上に現れます。
CPU使用率が高くなるケース
一部のユーザーからは、複数のDevice Association Framework Provider Hostがシステムリソースをほぼ使い尽くし、dasHost.exeがCPU能力の70%以上を占有するという報告もあります。
通常、このプロセスは非常に軽量(メモリ使用量10MB未満)で、CPU使用率も1〜2%程度に収まるはずです(マシンスペックにもよります)。もしサービスが必要以上にリソースを消費している場合、原因は次の3つのシナリオのいずれかであることがほとんどです。
- 問題はプロセス自体ではなく、接続されたデバイス側にある。
- dasHost.exeプロセスに不具合が発生しており、再起動が必要になっている。
- マルウェアが正規のプロセスを悪意ある実行ファイルに置き換えている(まれなケース)。
DasHost.exeはCPUスパイクを引き起こすことで知られていますが、その多くはドライバーが古いデバイスを接続した際に発生します。特にWindows 10では、旧OS向けのまま更新されていないドライバーを持つ古いデバイスが多いため、この問題が起こりやすくなっています。
残念ながら、Windowsにはどのデバイスがリソース使用量の増加を引き起こしているかを特定する組み込みツールが存在しません。
DasHost.exeを無効化すべきか?
結論から言えば、無効化はおすすめできません。このプロセスを無効にすると、PCと外部デバイスとの接続の大部分が機能しなくなり、システムに深刻な支障をきたします。
ただし、CPUスパイクが耐え難い場合は、タスクマネージャー(Ctrl + Shift + Esc)で該当するDevice Association Framework Providerタスクを一時的に終了させることは可能です。OSがしばらくすると自動的にDasHost.exeを再起動するため、長期的な悪影響はありません。自動的に再起動しない場合は、システムを再起動してください。フレームワークを強制的に再起動させることで、スパイクの原因となっている一時的な不具合を解消できることがあります。
しかし、問題がより根深いものであれば、タスクの終了は一時的な効果しか得られず、すぐに再発します。そのような場合は、サービスウィンドウからDevice Association Serviceを再起動するのがより根本的な解決策です。手順は以下の通りです。
- Windowsキー + Rで「ファイル名を指定して実行」を開き、「services.msc」と入力してEnterキーを押します。
- サービス一覧からDevice Association Serviceを探します。
- 右クリックして「再起動」を選択します。
その他の対処法
どのデバイスが原因かを正確に特定する手段がないため、再起動してもリソース使用量が下がらない場合は、自分でトラブルシューティングを行う必要があります。以下に、一般的な原因を網羅的に解決できる方法を順に紹介します。リソース使用量が正常に戻るまで、各方法を順番に試してください。
方法1:Windows Updateを最新の状態にする
ドライバーはDasHost.exeのパフォーマンススパイクの最大の原因であるため、まずドライバーを最新の状態に保ちましょう。作業を始める前に、普段使用している外部デバイスをすべてPCに接続しておいてください。
まずはWindows Updateを確認します。Windowsキー + Rで「ファイル名を指定して実行」を開き、「control update」と入力してEnterキーを押せば、どのWindowsバージョンでもWindows Updateを直接開けます。
Windows Update画面が表示されたら、「更新プログラムのチェック」ボタンをクリックし、保留中のアップデートがないか確認します。アップデートがある場合は、インストールと適用が完了するまで待ちます。再起動を求められたら再起動し、再度Windows Update画面に戻って、システムが完全に最新であることを確認してください。
方法2:Windows Updateで管理されていないドライバーへの対処
Windows Updateでの作業が済んだら、WUの管理外にあるドライバーも確認しましょう。こうしたドライバーは、Device Association Framework Providerプロセスのスパイクを引き起こすことが多い原因です。
基本的な考え方として、お使いのWindowsバージョンでサポートされていないデバイスは、互換性の問題を抱えたまま放置するよりも無効化する方が賢明です。特定のOSを想定して作られていないドライバーで同等の機能を発揮できるデバイスはごくわずかで、たとえ動いたとしても、原因の特定が極めて難しいシステム不具合を招きがちです。
問題のあるドライバーを特定する最も簡単な方法はデバイスマネージャーの利用です。Windowsキー + Rを押し、「devmgmt.msc」と入力してEnterキーを押すと開けます。
デバイスマネージャーで、黄色の警告マークが付いたデバイスを探します。これは、デバイスが他のハードウェアと競合している、サポートされていない、またはWindowsが適切なドライバーを見つけられなかったことを示しています。オンラインでドライバーを検索する際は、お使いのWindowsバージョンに検索対象を限定しないようにしましょう。
お使いのWindowsに対応したドライバーが見つからない場合は、ひとつ前の世代のWindows向けドライバーを試すのも有効です。例えばWindows 10をお使いなら、Windows 8.1用のドライバーを試してみてください。ドライバーをインストールして警告アイコンが消えれば、デバイスが正常に動作しているサインです。
どうしてもドライバーが見つからない場合は、デバイスを無効化するしかありません。デバイスを右クリックして「デバイスを無効にする」を選択してください。無効にしたデバイスが有線接続されている場合は、物理的に取り外しておくとさらに確実です。
サポート外のデバイスへの対処が完了したら、PCを再起動し、タスクマネージャーでDevice Association Framework Provider Hostの使用率が低下したかを確認します。それでも問題が続く場合は、次の方法に進みましょう。
方法3:DasHost.exeのマルウェアスキャンを実行する
DasHost.exeは公式のWindowsコンポーネントです。しかし、正規のSystem32プロセスに擬態するウイルスの話を耳にしたことがある方もいるでしょう。
理論上は、マルウェアがDevice Association Framework Provider Hostを悪意ある実行ファイルに置き換えることも可能です。しかし実際には、近年のWindowsはウイルスによるシステムファイルへの侵入や擬態を防ぐ能力が大きく向上しており、システムが最新であればその可能性はさらに低くなります。DasHostに擬態するマルウェアの事例を調査しましたが、それを裏付ける確かな証拠はほとんど見つかりませんでした。
それでも完全に安心したい場合は、プロセスの実体ファイルの場所を確認するのが迅速かつ効果的な方法です。タスクマネージャー(Ctrl + Shift + Esc)を開き、Device Association Framework Provider Hostを右クリックして「ファイルの場所を開く」を選択してください。
実行ファイルがC:\Windows\System32フォルダー内にあれば、擬態されたマルウェアの可能性は低く、まず安心してよいでしょう。それでも不安が残る場合は、DasHost.exeを右クリックして「Windows Defenderでスキャンする」を選択すれば、その場でウイルススキャンを実行できます。
注意:Windows Defenderの検出能力に不安がある場合は、Malwarebytesなどの外部セキュリティソフトでスキャンしてみてください。
スキャンでマルウェアが検出された場合は、アンチウイルスが不正な実行ファイルを駆除し、OSが新しいdasHostインスタンスを自動的に生成します。
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