「リモートコンピューターにはネットワークレベル認証(NLA)が必要です」エラーの修正方法
ドメインに参加しているコンピューターへリモートアクセスを試みた際、「ネットワークレベル認証(NLA)が必要です」というエラーが表示されるケースが報告されています。この問題は、リモート側のコンピューターでNLAが有効になっている場合でも発生することがあります。
幸い、この問題には比較的簡単な解決策がいくつか存在します。システムのプロパティからNLAを無効化する方法や、レジストリを編集してからシステムを再起動する方法などがあります。本記事では、代表的な4つの解決策を順番にご紹介します。
エラーメッセージの内容
この問題が発生した際、以下のようなエラーメッセージが表示されます。
接続しようとしているリモートコンピューターにはネットワークレベル認証(NLA)が必要ですが、Windowsドメインコントローラーに接続できないためNLAを実行できません。リモートコンピューターの管理者である場合は、システムプロパティダイアログボックスの「リモート」タブにあるオプションを使用してNLAを無効化できます。
また、以下のようなメッセージが表示されることもあります。
リモートコンピューターにはネットワークレベル認証が必要ですが、お使いのコンピューターはこれをサポートしていません。ヘルプが必要な場合は、システム管理者またはテクニカルサポートに問い合わせてください。
作業前の注意点
解決策を試す前に、必ず重要なデータのバックアップを作成し、レジストリを編集する場合は事前にそのコピーを保存しておきましょう。また、作業中に他のタスクが実行されていないことを確認してください。特に本番環境のサーバーを操作する場合は、ダウンタイムが発生する可能性があるため、計画的に作業を行うことが重要です。
解決策1:システムプロパティからNLAを無効化する
NLA自体は非常に有用な機能です。追加のセキュリティを提供し、ネットワーク管理者はチェックボックスを1つオンにするだけで、どのユーザーがどのシステムにログオンできるかを制御できます。この方法を選択する場合は、RDPクライアントが最新版に更新されていること、ターゲットマシンがドメイン認証済みであること、そしてドメインコントローラーにアクセスできることを確認してください。
まずは最もシンプルな方法として、リモートデスクトップの設定から作業を進めます。うまくいかない場合は、後述する他の解決策も試してみてください。
- Windowsキー + R を押し、「sysdm.cpl」と入力してEnterキーを押します。システムのプロパティ画面が開きます。
- 「リモート」タブをクリックし、「ネットワークレベル認証(NLA)が有効なリモートデスクトップを実行しているコンピューターからのみ接続を許可する(推奨)」のチェックを外します。
- 「適用」をクリックして変更を保存し、画面を閉じます。その後、再度リモートコンピューターへのログインを試みて、問題が解決したかどうかを確認します。
解決策2:レジストリからNLAを無効化する
何らかの理由で解決策1を実行できない場合に有効なのが、このレジストリ編集による方法です。ただし、この方法ではコンピューターの完全な再起動が必要になるため、本番サーバーを運用している場合はダウンタイムが発生する可能性があります。作業前にすべてのデータを保存し、ステージング環境に未コミットの変更がないか確認しておきましょう。
- Windowsキー + R を押し、ダイアログボックスに「regedit」と入力してEnterキーを押し、レジストリエディターを起動します。
- レジストリエディターが起動したら、「ファイル > ネットワーク レジストリへの接続」をクリックします。リモートコンピューターの情報を入力して接続を試みます。
- 接続できたら、以下のパスに移動します:
HKEY_LOCAL_MACHINE > SYSTEM > CurrentControlSet > Control > Terminal Server > WinStations > RDP-Tcp
- 次の2つの値を「0」に変更します:
SecurityLayer UserAuthentication
- PowerShellを開き、以下のコマンドを実行してコンピューターを再起動します:
restart-computer
解決策3:PowerShellを使ってNLAを無効化する
細かい設定画面を操作せずにNLAを無効化できる便利な方法として、PowerShellのコマンドをリモートで実行するやり方があります。PowerShellを使えばリモートコンピューターに直接アクセスでき、対象マシンを指定した上でNLAを無効化するコマンドを実行できます。
- Windowsキー + S を押し、検索ボックスに「powershell」と入力します。検索結果を右クリックし、「管理者として実行」を選択してPowerShellを起動します。
- PowerShellが起動したら、以下のコマンドを実行します:
$TargetMachine = "Target-Machine-Name" (Get-WmiObject -class "Win32_TSGeneralSetting" -Namespace root\cimv2\terminalservices -ComputerName $TargetMachine -Filter "TerminalName='RDP-tcp'").SetUserAuthenticationRequired(0)
ここで「Target-Machine-Name」は、操作対象となるコンピューターの名前に置き換えてください。例えば、サーバー名が「member-server」の場合は、その名前を指定します。
解決策4:グループポリシーエディターを使用する
NLAを無効化するもう一つの方法が、グループポリシーエディターの利用です。複数のマシンに対して一括で設定を適用したい場合に特に便利です。ただし、グループポリシーエディターは強力なツールであり、内容を理解しないまま値を変更するとコンピューターが正常に動作しなくなる恐れがあります。作業前に必ず現在の設定をバックアップしてください。
- Windowsキー + R を押し、ダイアログボックスに「gpedit.msc」と入力してEnterキーを押します。
- グループポリシーエディターが開いたら、以下のパスに移動します:
コンピューターの構成 > 管理用テンプレート > Windows コンポーネント > リモート デスクトップ サービス > リモート デスクトップ セッション ホスト > セキュリティ
- 「ネットワークレベル認証を使ったリモート接続についてユーザー認証を要求する」というポリシーを探し、無効に設定します。
- 設定変更後、エラーが解消されたかどうかを確認します。
それでも接続できない場合
上記のすべての手順を試しても接続できない場合は、該当のマシンをドメインから一度削除し、その後に再参加させる方法を検討してください。これによりすべての構成が再初期化され、問題が解決する可能性があります。
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