【解決方法】PowerShellで「このシステムではスクリプトの実行が無効になっています」エラーが出たときの対処法
PowerShellのスクリプト実行エラーとは
PowerShellは、Microsoftが開発・提供しているタスク自動化およびシステム管理フレームワークです。コマンドラインシェルと専用のスクリプト言語で構成されており、ユーザーは数多くのコマンドレット(cmdlet)を実行できます。しかし最近、「このシステムではスクリプトの実行が無効になっています(Running Scripts is Disabled on this System)」というエラーが表示され、スクリプトが実行できないという報告が多数寄せられています。
本記事では、このエラーが発生する原因と、恒久的に解決するための有効な対処法を詳しく解説します。手順を正確に守って進めることで、問題を確実に解決できますので、ぜひ最後までご覧ください。
エラーが発生する原因
多くのユーザーからの報告をもとに調査を行った結果、このエラーは主に以下の原因によって発生することが判明しました。
- スクリプトの実行が無効になっている: PowerShellでスクリプトを実行するには、信頼できるソースによる一定レベルの検証が必要です。しかし場合によっては、スクリプトに署名や検証が含まれていても、アクセス制限により実行が阻止されることがあります。Windowsには「実行ポリシー(Execution Policy)」というセキュリティ機構があり、スクリプトはこのポリシーを通過しなければ実行できません。実行ポリシーが「Restricted(制限付き)」に設定されている場合、そのコンピューター上では一切のスクリプトを実行できません。
問題の仕組みについて理解できたところで、具体的な解決策を見ていきましょう。
解決策1:コマンドにBypassオプションを追加する
実行ポリシー自体を変更せずに、特定のスクリプトだけを実行したい場合は、コマンドにオプションを追加することでポリシーを一時的に回避できます。手順は以下の通りです。
- 「Windows」キー + 「R」キーを同時に押して、「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。
- 「Powershell」と入力し、「Shift」+「Ctrl」+「Enter」を同時に押して、管理者権限でPowerShellを起動します。

- 以下のように、実行したいスクリプトを指定したコマンドを入力します。
c:\> powershell -ExecutionPolicy ByPass -File script.ps1
- 「Enter」キーを押して実行し、問題が解決したかどうかを確認します。
この方法なら、システム全体のセキュリティ設定を変えることなく、必要なスクリプトのみを安全に実行できます。
解決策2:実行ポリシーを変更する
実行ポリシーは、PowerShellがスクリプトを実行する際のアクセス権を管理する仕組みです。「Restricted」に設定されていると、すべてのスクリプトの実行がブロックされます。設定できるモードは以下の4種類です。
- Restricted(制限付き): コンピューター上でいかなるスクリプトも実行できません。
- AllSigned(すべて署名必須): 信頼された発行者によって署名されたスクリプトのみ実行できます。
- RemoteSigned(リモート署名必須): インターネットからダウンロードしたスクリプトには、信頼された発行者による署名が必要です。ローカルで作成したスクリプトは署名なしで実行可能です。
- Unrestricted(無制限): スクリプトに対する制限は一切ありません。
各レベルの特徴を踏まえ、ご自身の利用環境やセキュリティ要件に合ったモードを選択してください。実行ポリシーを変更する手順は以下の通りです。
- 「Windows」キー + 「R」キーを同時に押して、「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。
- 「Powershell」と入力し、「Shift」+「Ctrl」+「Enter」を同時に押して、管理者権限で起動します。

- 以下のコマンドを入力し、「Enter」キーを押して実行します。
Set-ExecutionPolicy Remotesigned
注意: 「RemoteSigned」の部分は、上記で説明した中から希望するセキュリティレベルに置き換えてください。
- 確認メッセージが表示されたら「Y」(Yes)を入力してEnterを押すと、実行ポリシーが指定したレベルに変更されます。

- スクリプトが正常に実行できるかどうかを確認します。
以上の手順で、「このシステムではスクリプトの実行が無効になっています」というエラーを解消できます。セキュリティリスクを考慮し、不要のない限り「Unrestricted」への変更は避け、「RemoteSigned」などバランスの取れた設定を選ぶことをおすすめします。
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