VMware Workstation ProがWindowsで起動できないときの対処法|エラーの原因と6つの解決策
VMware Workstation Proを使用している際に、「VMware Workstation Pro can't run on Windows(VMware Workstation ProはWindowsで実行できません)」というエラーメッセージに遭遇することがあります。このメッセージは、システム上で動作しているバージョンがWindowsと互換性がないことを示唆していますが、以前は問題なく動いていたのに突然表示されるため、不思議に感じる方も多いでしょう。エラー画面には「Windowsで動作する更新版を探すように」と案内されることもあります。

エラーが発生する原因とは?
この問題の原因は実はシンプルで、Windows Updateにあります。Windowsアップデートは通常システムにとって有益なものですが、更新時にエラーコード0x8024000bなどのトラブルが発生することもあります。また、アップデート自体が正常に完了した場合でも、まれにシステム上の何らかの機能に影響を及ぼすことがあります。
今回のケースでは、2019年9月に配信された累積更新プログラムが発端です。この更新により、Microsoftがブロック対象として管理しているアプリケーションのデータベースが更新され、VMwareがブロックリストに追加されてしまいました。
その結果、Windowsの「プログラム互換性アシスタント」(実行するプログラムの互換性問題を検出する機能)が、VMware Workstation Pro 14およびそれ以前のバージョンの起動を妨げるようになりました。場合によってはWorkstation Pro 15でも同様の現象が報告されています。ただし、この問題は長期間知られているものであるため、解決策も複数存在します。以下、順番に紹介していきます。
解決策1:実行ファイルの名前を変更する
まず試したいのが、VMware Workstation Proの実行ファイル(.exeファイル)の名前を変更する方法です。名前を変えることで、適用されているブロックを回避でき、アプリケーションを問題なく起動できるようになります。実際に同じ問題を経験した複数のユーザーから効果が報告されている手法です。手順は以下の通りです。
- エクスプローラーを開きます。
- VMware Workstation Proがインストールされているフォルダに移動します。デフォルトでは、Windowsがインストールされているドライブ内の「Program Files (x86)」フォルダの中にある「VMware」フォルダに格納されています。

- 「vmware.exe」を右クリックし、ドロップダウンメニューから「名前の変更」を選択します。ショートカットキーのF2を使っても構いません。

- ファイル名を「vmarea.exe」など別の名前に変更します。
- 変更後、アプリケーションを起動してみてください。うまくいかない場合はPCを再起動します。
- 再起動後に再度起動し、エラーメッセージが表示されなくなったか確認します。
解決策2:特定のWindows更新プログラムをアンインストールする
前述の通り、この問題はMicrosoftの禁止アプリケーションデータベースを更新したWindowsアップデートが原因であり、互換性アシスタントがアプリの起動を妨げています。そこで、該当する更新プログラムを削除するのが簡単な解決策となります。対象となるのは、KB4517389、KB4524147、KB4517211の3つです。これらをアンインストールすれば、エラーは解消されるはずです。
- Windowsキー + Iを押して「設定」アプリを開きます。
- 「Update and Security(Windows Update)」に移動します。

- Windows Updateタブで「更新履歴の表示」をクリックします。

- 更新履歴の画面で「更新プログラムのアンインストール」をクリックします。

- コントロールパネルのウィンドウが開き、インストール済みの更新プログラム一覧が表示されます。
- 「KB4517389」「KB4524147」「KB4517211」を見つけて選択します。3つすべてが見つからず1つしか存在しない場合は、その1つだけで問題ありません。
- 表示された「アンインストール」ボタンをクリックします。

- これで更新プログラムがシステムから削除されます。今後同様の問題を防ぎたい場合は、Windows Updateの画面で「7日間更新を一時停止する」を選択しておくのも有効です。

- アンインストール後、システムを再起動して完了です。
- 再起動後にVMware Workstation Proを開き、問題が解消されたか確認します。
解決策3:プログラム互換性アシスタントを無効化する
もうひとつの方法は、システム上のプログラム互換性アシスタント(PCA)を無効化することです。これは、Windows OS上で実行するアプリケーションの互換性問題をチェックするWindowsの機能ですが、今回のようにアプリの起動を妨げる場合は無効化してしまいましょう。手順は以下の通りです。
- Windowsキー + Rを押して「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。
- 「gpedit.msc」と入力してEnterキーを押します。

- 「ローカルグループポリシーエディター」が開きます。
- 「コンピューターの構成 > 管理用テンプレート > Windows コンポーネント > アプリケーション互換性」フォルダに移動します。
- 右側の一覧にある「アプリケーション互換性エンジンをオフにする」をダブルクリックしてプロパティを開きます。

- ポリシー画面で「有効」を選択します(※このポリシーは「有効」にすることで互換性エンジンがオフになります)。

- 「適用」をクリックし、「OK」を押します。
- ポリシー設定後は、PCの再起動が必要です。
- 再起動後にアプリケーションを開き、問題が継続していないか確認します。
解決策4:Regファイルを使ってブロックを解除する
先述の通り、この問題はデータベースの更新によってMicrosoft側がアプリケーションをブロックしていることが原因です。そのため、ブロックを解除するレジストリファイル(regファイル)を利用すれば解決できます。regファイルを実行すると、Windowsレジストリに新しいキーが作成され、アプリケーションのブロックが解除されます。手順は以下の通りです。
- まず、必要なregファイルをダウンロードします。
- ダウンロード後、ファイルを実行し、確認ダイアログが表示されたら「はい」をクリックします。

- これでVMware Workstation Proが再び正常に動作するはずです。
解決策5:ADK(Compatibility Administrator)でブロックを解除する
Windows Assessment and Deployment Kit(ADK)には、Windowsシステムをカスタマイズするためのさまざまなツールが含まれています。ここでは、付属の「Compatibility Administrator」ツールを使って、VMwareのブロックを解除します。このツールを使用すると、Windowsアップデートによって更新されたシステムデータベースを編集できます。VMwareのエントリを削除すれば、問題なく起動できるようになるはずです。
- まず、Windows ADKの公式ページにアクセスします。
- 「Download the Windows ADK」をクリックしてインストーラーをダウンロードします。
- ダウンロードが完了したら、インストーラーを実行します。
- セットアップウィザードが開いたら、「Install the Windows Assessment and Deployment Kit to this computer」が選択されていることを確認して「次へ」をクリックします。

- ライセンス条項に同意して「次へ」をクリックします。
- 「Select the features you want to install」の画面では、上部の「Application Compatibility Tools」に必ずチェックを入れます。それ以外は必要に応じてチェックを外しても構いません。

- 最後に「Install」をクリックしてインストールを開始します。
- インストール完了後、スタートメニューを開き「Compatibility Administrator」を検索して起動します。
- 「System Database」の下にある「Applications」リストを展開します。
- アプリケーションの一覧から「VMware Workstation Pro」を見つけて選択します。

- 右側で「AppHelp」の横に「HARDBLOCK」と表示されているエントリの「.exeファイル」を右クリックし、ドロップダウンメニューから「Disable Entry」を選択します。

- 以上でVMwareのブロックが解除され、問題なく使用できるようになるはずです。
解決策6:VMware Workstation Proを最新版へアップグレードする
最後の解決策は、VMware Workstation Proを最新バージョンにアップグレードすることです。このエラーはWorkstation Pro 14や15などの特定のバージョンで発生することで知られています。そのため、既存のVMware Workstation Proをアンインストールし、最新版をダウンロードしてインストールし直せば、問題は解消します。
コントロールパネルからアンインストールできない場合は、インストール先のフォルダを開き、同梱されているアンインストーラーを探してみてください。多くのプログラムには専用のアンインストーラーが付属しています。もし見つからない場合は、公式サイトから最新のインストーラーをダウンロードして実行しましょう。実行中に「既存のアプリケーションを削除しますか?」と尋ねられるので、「Remove(削除)」を選択すればVMwareをアンインストールできます。その後、最新版をインストールすれば完了です。
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