【解決】MacでVirtualBoxのインストールに失敗するエラーの対処法
仮想マシンの人気は日々高まっており、その理由も明白です。既存のOS上でまったく異なるシステムを動かせるというのは、数年前には一般ユーザーの想像も及ばないことでした。VirtualBoxは最も有名なハイパーバイザーのひとつで、WindowsやmacOS、Linuxなど幅広いプラットフォームに対応しています。しかしながら、環境によってはインストールが正常に完了しないケースがあります。実際、MacにVirtualBoxをインストールしようとした際に「インストールに失敗しました(The installation failed)」というエラーメッセージが表示されるユーザーが少なくありません。

エラーが発生する原因
このエラーが表示される原因は、インストーラーが使用している証明書がmacOS側で許可されていないことにあります。VirtualBoxのインストーラーはOracle Americaの証明書で署名されており、インストールを続行するにはその証明書を許可する必要があります。ところが、この証明書がブロックされているため、インストーラーは前述のエラーメッセージを表示して処理を中断してしまうのです。
この問題には複数の対処法があります。もっとも簡単なのは「セキュリティとプライバシー」の設定から証明書を許可する方法ですが、リモート接続している場合にはうまくいかないことがあります。そこで本記事では、考えられるすべてのケースについて対処法を順番に解説していきます。
方法1:証明書を許可する
まず最初に試すべきは、システム環境設定から証明書を許可する方法です。デフォルトではこの証明書は許可されておらず、「システム環境設定」の「セキュリティとプライバシー」で承認待ちの状態になっています。ただし、リモートでMacに接続している場合はこの方法が機能しないことがあるため、その場合は後述の方法をお試しください。以下の手順に従って進めてください。
- まず、マウントされているVirtualBoxのディスクイメージを取り出します。Finderを開くと、サイドバーのデバイス欄にVirtualBoxが表示されているはずです。

- デバイス横の取り出しボタンをクリックして、イメージをイジェクトします。
- 続いて、システム環境設定を開きます。
- 「セキュリティとプライバシー」をクリックします。
- 一般タブに、「"Oracle America"のシステムソフトウェアの読み込みがブロックされました」というメッセージが表示されています。

- メッセージ右側の許可ボタンをクリックします。
- その後、VirtualBoxのインストールを再度実行します。ディスクイメージは自動的にマウントされるため、改めて取り出す必要はありません。
方法2:未確認の開発元のアプリを許可する
もうひとつの方法は、未確認の開発元によるアプリの起動を許可することです。これにより、識別できない開発元のアプリケーションを開けるようになります。通常は推奨されない設定ですが、今回のようなケースでは例外的に利用できます。なお、VirtualBoxのインストールが完了したら、必ずこの設定を元に戻すことを忘れないでください。手順は以下のとおりです。
- システム環境設定が開いている場合は、先に閉じます。
- Finderのメニューバーから移動をクリックし、ドロップダウンメニューからユーティリティを選択します。
- そこからターミナルを起動します。

- ターミナルウィンドウにsudo spctl --master-disableと入力して実行します。
- 管理者パスワードの入力を求められるので、パスワードを入力します。コマンドの実行が完了したらターミナルを閉じてください。
- 次に、システム環境設定を開きます。
- 「セキュリティとプライバシー」をクリックします。
- ウィンドウ下部の鍵(ロック)アイコンをクリックします。

- 管理者パスワードの入力を求められたら入力します。
- 「ダウンロードしたアプリケーションの実行許可」の項目で「すべてのソース(Anywhere)」を選択します。
- 最後に、再度鍵アイコンをクリックして変更を保存します。
- VirtualBoxのインストーラーを実行し、問題が解決したかどうかを確認します。
VirtualBoxのインストールが成功したら、セキュリティを確保するために必ずこの設定を無効化しましょう。手順は以下のとおりです。
- システム環境設定を閉じて、ターミナルを開きます。
- sudo spctl --master-enableと入力してEnterキーを押します。

- 管理者パスワードを入力し、コマンドの実行が完了するまで待ちます。
- 最後にターミナルウィンドウを閉じます。
- これで設定が通常の状態に復元されます。
方法3:スクリプトを実行して許可ボタンを押す
前述のとおり、方法1の「許可」ボタンをクリックしても機能しない人がいます。これは特に、Macの前に物理的に座っておらず、リモート接続や画面共有を利用している場合に起こりやすい現象です。そんなときは、Macに対して自動的に「許可」ボタンをクリックさせるスクリプトを実行するという手があります。この方法を使う際は、セキュリティとプライバシーのウィンドウを絶対に移動させないように注意してください。ボタンの位置が変わると座標がずれてしまうため、これは非常に重要なポイントです。以下の手順でスクリプトを作成・実行しましょう。
- まず、VirtualBoxのインストーラーをインストール先の選択画面まで進めます。
- 続いてシステム環境設定を開き、「セキュリティとプライバシー」に移動します。
- ここでスクリーンショットツールを使い、「許可」ボタンの座標を特定します。CMD + SHIFT + 4キーを押してから、カーソルを「許可」ボタンの上にかざすと座標が表示されるので、その数値を控えてください。

- 最後に、スクリプトエディタ(Script Editor)を開き、以下のコードを貼り付けます:
tell application "System Events" to click at {x,y} - xとyはそれぞれ座標を表すので、先ほど控えた値に置き換えてください。
- スクリプトを実行すると、「許可」ボタンが自動的にクリックされ、VirtualBoxをインストールできるようになります。
以上、MacでVirtualBoxのインストールに失敗したときの対処法を3つ紹介しました。多くの場合は方法1の証明書許可だけで解決しますが、リモート環境で作業している場合は方法2や方法3が有効です。ご自身の環境に合った方法を試してみてください。
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