macOS(High Sierra以降)で「復旧サーバーに接続できませんでした」エラーが出たときの対処法
MacやHackintoshでmacOSのインストール・アップデート・再インストールを行う際に、「復旧サーバーに接続できませんでした(The recovery server could not be contacted)」というエラーに遭遇することは少なくありません。このエラーは、macOS Sonoma、Ventura、Monterey、Big Sur、Catalina、Mojave、High Sierra、Sierraなど、幅広いバージョンで報告されています。
本記事では、このエラーが発生する原因と、実践的な解決策を詳しく解説します。
「復旧サーバーに接続できませんでした」エラーの原因
macOSのインストール時にこのエラーが表示される場合、通常はMacがAppleサーバー(macOSインストーラやアップデートのダウンロードに必要)への接続を試みたものの、失敗したことを意味します。
主な原因は以下の通りです。
- Macのインターネット接続が切断されている、または不安定である。
- Macの日付と時刻がAppleサーバーと一致していない。
- Appleの復旧サーバーに過剰なアクセスが集中している。
原因がわかったところで、順番に対処法を見ていきましょう。状況によって有効な解決策は異なるため、以下の方法を上から順に試し、エラーが解消されるまで進めるのがおすすめです。
解決策一覧(クイックリファレンス)
- 対処法1:インターネット接続を確認する
- 対処法2:Appleサーバーの状態を確認する
- 対処法3:インストーラを削除してApp Storeから再入手する
- 対処法4:インターネット復旧モードでmacOSをインストールする
- 対処法5:ターミナルからmacOSをインストールする
- 対処法6:Macの日付をAppleサーバーと同期させる
- 対処法7:Macを消去してクリーンインストールする
- 対処法8:起動可能なUSBインストーラからインストールする
対処法1:インターネット接続を確認する
復旧サーバーに接続するにはインターネット接続が必須です。まず、Macが安定したWi-Fiネットワークに接続されていることを確認しましょう。画面右上のメニューバーにあるWi-Fiメニューをクリックし、Wi-Fiネットワークを選択します。すでに接続済みの場合は、一度切断してから再接続してみてください。
その後、インストールを再試行します。それでもエラーが続く場合は、別のWi-Fiに切り替えるか、イーサネットケーブルによる有線接続を検討してください。また、ルーターやモデムの電源を入れ直し、数分待ってからWi-Fiに再接続するのも効果的です。
対処法2:Appleサーバーの状態を確認する
まれではありますが、問題がサーバー側にあるケースもあります。特に、多数のユーザーが同時にインストーラを要求しているときに発生しやすくなります。Appleのシステム状況ページで「macOSソフトウェア・アップデート」などの関連サービスが正常に稼働しているか確認しましょう。もし障害が発生していれば、できるのは時間をおいて再試行することだけです。
対処法3:インストーラを削除してApp Storeから再入手する
macOSのアップデートやアップグレード中にエラーが発生した場合は、アプリケーションフォルダからダウンロード済みのインストーラを削除し、App Storeまたは公式ガイドのリンクからフルインストーラを再ダウンロードすると、エラーを解消できる可能性があります。

なお、システム環境設定の「ソフトウェア・アップデート」からmacOS Venturaへアップデートする際にこのエラーが出た場合は、インストーラが保存されていないため、削除作業は不要です。
最初の試みがうまくいかなくても、何度かインストーラを実行してみてください。3回目や4回目で成功したという報告もあります。
対処法4:インターネット復旧モードでmacOSをインストールする
Intel搭載Macをお持ちの場合は、インターネット復旧(Internet Recovery)モードからのインストールも選択肢の一つです。このモードで起動すると、お使いのMacと互換性のある最新のmacOSバージョンをインストールできます。Macを消去しない限り、データが失われることはありません。
- Intel Macを再起動する際に、Option + Command + R を押し続けます。
- 回転する地球儀が表示されたらキーを放します。
- 「macOSを再インストール」をクリックします。
それでもHigh Sierra以降で「復旧サーバーに接続できませんでした」と表示される場合は、同じ手順をキー操作を Shift + Option + Command + R に変更して試してください。これにより、Macに出荷時に搭載されていたバージョン、または最も近い利用可能なバージョンをインストールできます。その後、「ソフトウェア・アップデート」から互換性のある最新バージョンへアップグレードできます。
対処法5:ターミナルからmacOSをインストールする
内蔵のターミナルアプリで2つのコマンドを実行するだけでも、Macをアップデートできます。手順は以下の通りです。
- 「アプリケーション > ユーティリティ」フォルダからターミナルを起動します。
- 以下のコマンドを入力してEnterキーを押し、利用可能なアップデートを一覧表示します。
softwareupdate -l
- 次のコマンドを実行して、リストから特定のアップデートをダウンロード・インストールします。
softwareupdate --install 'label'
'label' の部分は、インストールしたいアップデート名に置き換え、シングルクォーテーションで囲む必要があります。例えば、macOS Ventura 13.2-22D49 をインストールしたい場合は、softwareupdate --install 'macOS Ventura 13.2-22D49' となります。
対処法6:Macの日付をAppleサーバーと同期させる
Appleサーバーとの通信には、正確な時計の同期が必要です。Macの日付と時刻がAppleサーバーと正しく同期されていないと、macOS High Sierraが復旧サーバーに接続できないといった問題が発生します。このエラーを修正するには、日付と時刻の設定をリセットしましょう。
macOS Ventura/Sonomaの場合:
- Appleメニュー > システム設定 を開きます。
- 「一般 > 日付と時刻」をクリックします。
- 「日付と時刻を自動的に設定」をオンにします。

- 「現在の位置情報に基づいてタイムゾーンを自動的に設定」もオンにします。
macOS Monterey、Big Sur、Catalina、Mojave、High Sierraの場合:
- Appleメニュー > システム環境設定 を開きます。
- 「日付と時刻」をクリックします。
- 黄色の鍵アイコンをクリックし、パスワードを入力します。
- 「日付と時刻」タブで「日付と時刻を自動的に設定」を有効にします。

- 「タイムゾーン」タブで「現在の位置情報に基づいてタイムゾーンを自動的に設定」を有効にします。
復旧モードにいる場合は、エラー画面でOKをクリックしてmacOSユーティリティ画面に戻り、上部メニューバーの「ユーティリティ > ターミナル」から実際の時刻に合わせて調整できます。
サーバーと同期するために、以下のコマンドの実行を推奨する情報もあります。ただし、筆者のVentura環境ではどちらも「command not found: ntpdate」エラーで失敗しました。High SierraやSierraのインストール中にこのエラーが出ている方は、試してみる価値があります。
ntpdate -u time.apple.com
sudo ntpdate -u time.apple.com
また、次のコマンドも試しましたが、「sntp: Clock select failed.」と返されました。それでも、Mojave、Catalina、Big Sur、Montereyのインストール中にエラーが出ている方には有効な場合があります。
sudo sntp -sS time.apple.com
上記のコマンドでうまくいかない場合は、以下の手順で日付と時刻を手動で修正できます。
- ターミナルで date コマンドを入力してEnterキーを押し、Macの現在の日付と時刻を確認します。
- 日付と時刻が誤っている場合は、次のコマンド形式で修正します。
sudo date mmddhhmmyy
例えば、2023年2月7日午後5時19分なら「date 0207171923」と入力します。現地時刻でうまくいかない場合は、現在のUTC時刻を試してみてください。 - 管理者パスワードを入力してEnterキーを押します(ターミナルに入力したパスワードは画面に表示されません)。
- ターミナルを閉じて、macOSの再インストールを再度試みます。
ヒント:macOS High Sierraのようなかなり古いOSをインストールしたい場合は、そのOSがリリースされた頃の日付に設定してみるとよいでしょう。
対処法7:Macを消去してクリーンインストールする
macOSの再インストール時にこのエラーが表示される場合、すでにMacを消去済みかもしれません。その場合は、ディスクが正しいフォーマットと方式でフォーマットされていることを確認できれば、この対処法はスキップして構いません。
まだ消去していない場合は、起動ディスクを消去してオペレーティングシステムをクリーンインストールすることで、エラーを解消できる可能性があります。ただし、この操作を行うとMac上のすべてのデータが削除されるため、実行前にTime MachineなどでMacのバックアップを必ず取ってください。
- Mac復旧モードで起動します。
- ディスクユーティリティを開き、「続ける」をクリックします。
- 「表示 > すべてのデバイスを表示」をクリックします。
- 最上位の物理ディスク(通常は「Apple SSD」のような名前)を選択し、「消去」ボタンをクリックします。

- 「Macintosh HD」などの名前を付けます。
- macOS 10.12.4 Sierra以降を再インストールする場合はフォーマットにAPFSを選択し、それより前のバージョンの場合は「Mac OS拡張(ジャーナリング)」を選択します。
- 方式には「GUIDパーティションマップ」を設定します。
- もう一度「消去」をクリックします。
- ディスクユーティリティを終了し、「macOSを再インストール」をクリックしてインストールを開始します。
万が一、Macを消去した後も「復旧サーバーに接続できませんでした」エラーが再発する場合は、次の対処法に進んでください。
対処法8:起動可能なUSBインストーラを作成する
上記の方法で問題が解決しない場合は、起動可能なインストーラからmacOSをインストールしましょう。作成には、14GB以上の容量があり、Mac OS拡張フォーマットでフォーマットされたUSBフラッシュドライブなどの外部ストレージが必要です。
ドライブの再フォーマットによりデータが消去されるため、必要なファイルは事前に取り出しておいてください。その後、以下の手順に従います。
- macOSの起動可能なUSBインストーラを作成します。
- インストーラを、macOSをインストールしたいMacに挿入します。
- Macがインターネットに接続されていることを確認します。
- Macをシャットダウンします。
- USBインストーラから起動します。
Intel Macの場合:電源を入れ、すぐにOptionキーを押し続け、起動可能なボリュームが表示されるまで待ちます。
Apple Silicon Macの場合:起動可能なボリュームが表示されるまで、電源ボタンを押し続けます。 - インストーラを含むボリュームを選択し、上向き矢印または「続ける」をクリックします。

- 必要に応じて「macOSをインストール」を選択して「続ける」をクリックし、画面の指示に従います。
問題は解決しましたか?この記事をシェアして、macOS High Sierra以降の再インストール時に「復旧サーバーに接続できませんでした」エラーに悩む他のMacユーザーを助けましょう。
macOSのアップデートやインストール後に失われたデータを復元する方法
「復旧サーバーに接続できませんでした」エラーを解消し、MacのアップデートやmacOSの再インストールに成功した後、重要なデータが失われたり見当たらなくなったりしたことに気づいた場合は、iBoysoft Data Recovery for Macを使ってデータを取り戻せます。
このデータ復旧ソフトウェアは、IntelおよびApple Silicon(M1・M2)搭載Macから、macOSのアップデート、再インストール、工場出荷状態へのリセット、クリーンインストールなどによって失われたデータの復元に優れた、市場でもトップクラスのツールです。
写真、動画、書類、メール、音声ファイルなど、あらゆる種類のファイルに対応しており、復旧前に無料でファイルをプレビューすることもできます。
Macで失われたデータを復元する簡単な手順は以下の通りです。
ステップ1:iBoysoft Data Recovery for Macを無料でダウンロードしてインストールします。
ステップ2:ソフトウェアを起動し、内蔵ハードドライブを選択して「失われたデータを検索」をクリックします。

ステップ3:見つかったファイルを無料でプレビューします。

ステップ4:復元したいファイルのチェックボックスにチェックを入れ、「復元」ボタンをクリックして、別のストレージデバイスに保存します。

この記事が役に立ったら、ぜひシェアしてください。
よくある質問
Q:MacBookで「復旧サーバーに接続できませんでした」を解消するには?
A:以下の対処法を順に試してください。
対処法1:インターネット接続を確認する
対処法2:Appleサーバーの状態を確認する
対処法3:インストーラを削除してApp Storeから再入手する
対処法4:インターネット復旧モードでインストールする
対処法5:ターミナルからインストールする
対処法6:Macの日付をAppleサーバーと同期させる
対処法7:Macを消去する
対処法8:起動可能なUSBインストーラからインストールする
Q:macOSの再インストール中にこのエラーが出たらどうすればいい?
A:Wi-Fiネットワークを一度切断して再接続するか、インターネット復旧モードで起動してみてください。
Q:MacBookがサーバーに接続できないと言われるのはなぜ?
A:Mac側にインターネット接続の問題があるか、サーバーが混雑している、停止している、その他の問題を抱えていることを示しています。
-
DMGをISOに無料変換する方法まとめ|Mac・Windows・Linux対応(VirtualBox・Parallels・VMware向けガイド)
DMG(ディスクイメージ)はmacOS標準のディスクイメージ形式ですが、WindowsやLinuxではサポートされていません。一方、ISO(光学ディスクイメージ)はより汎用性の高い形式で、クロスプラットフォームで利用できるだけでなく、VirtualBox、Parallels Desktop、VMware Fusionなど、多くの仮想化ソフトウェアが推奨する形式でもあります。そのため、クロスプラットフォームでの互換性確保や仮想マシン用イメージの作成には、DMGからISOへの変換が必要になることがよくあります。このガイドでは、Mac・Windows・Linuxで、標準搭載ツールやオープンソースツー
-
Windows 10 Pro ISO ダウンロード|無料・フルバージョンを公式ソースから入手
Windows 10 Pro(プロ)は、パワーユーザーや中小企業、エンタープライズ環境向けに設計された、ビジネス特化型の Windows 10 エディションです。Home エディションのすべての機能に加え、セキュリティ・生産性・デバイス管理に関する高度なツールを備えています。Windows 10 Pro を入手する最も一般的な方法は、Microsoft の公式ダウンロードページを利用することです。その他の無料の Windows 10 Professional ダウンロードリソースをお探しの場合は、当サイトの Windows 10 Pro ISO ダウンロードデータベースをご活用ください。22H