macOSでAPFSボリュームの暗号化エラー(-69596)を解決する方法
機密データをディスクに保存する場合、ディスク暗号化は欠かせないセキュリティ対策です。Macには、Appleが標準でFileVault暗号化機能を搭載しており、信頼できないユーザーからのパーティション・ボリューム・ディスクへのアクセスを遮断できます。
しかし一部のユーザーからは、Macでディスクを暗号化する際に「Error starting encryption of APFS Volume: APFS Volume encryption failed to begin (-69596)」というエラーが表示され、暗号化に失敗したという報告があります。
同じトラブルに遭遇しても心配はいりません。この記事では、実践的な解決策と、FileVault暗号化を成功させるためのオールインワンディスク管理ツールをご紹介します。
エラーの実例
まず、実際の事例を見てみましょう。
最近新しいSSDを購入し、APFSファイルシステムでフォーマットしました。その後、ターミナルで「diskutil apfs list」コマンドを使って複数のボリュームを作成しました。FileVault暗号化を有効にしようとしたところ、次のエラーが発生しました。
> diskutil apfs encrypt disk5s2 -user disk
Passphrase for the new "Disk" user ():
Repeat passphrase:
Starting background encryption with the new "Disk" crypto user on disk5s2
The new "Disk" user will be the only one who has initial access to disk5s2
The new APFS crypto user UUID will be
Error starting encryption of APFS Volume: APFS Volume encryption failed to begin (-69596)diskutilのmanページにもこのエラーに関する情報は見つかりませんでした。さらに、FinderのUIからボリュームを暗号化しようとすると、「内部エラーが発生しました」というメッセージが表示されます。
この「Error starting encryption of APFS Volume: APFS Volume encryption failed to begin (-69596)」という応答は、Thunderbolt接続のHDDやSamsung T7 Shield 2TB SSDなどに対して、MacでFileVault暗号化を実行しようとして失敗した際にターミナルから返されるものです。
検証済みの調査によると、この問題の原因は主に2つ考えられます。1つ目は、ディスクがGUIDパーティションマップではなく、マスターブートレコード(MBR)やAppleパーティションマップ(APM)といった別の方式でフォーマットされていること。2つ目は、暗号化したいボリュームのサイズが大きすぎて、ターミナルの処理能力を超えていることです。
ディスクユーティリティでドライブの情報を開けば、これらの条件を満たしているかどうかを確認できます。
APFSボリュームの暗号化に失敗する(-69596):解決策
原因がわかったところで、具体的な解決策を見ていきましょう。ここでは有効な対処法をすべて手順付きでまとめています。お好みの方法から試し、うまくいかない場合は次の解決策に進んでください。
解決策1:ボリュームをGUIDパーティションマップでフォーマットする
ターミナルに「Error starting encryption of APFS Volume: APFS Volume encryption failed to begin (-69596)」と表示された場合は、ボリュームを再フォーマットしてみましょう。
ただし、フォーマットするとボリューム上のデータはすべて消去されるため、必ず事前にバックアップを取ってください。バックアップが完了したら、以下の手順に従います。
- Macにドライブを接続し、「ディスクユーティリティ」を開きます。
- メニューバーの「表示」から「すべてのデバイスを表示」を選択します。
- サイドバーで対象の物理ディスク(最上位のデバイス)を選択します。
- 上部の「消去」をクリックし、名前を付けて、「フォーマット」にAPFS、「スキーム」に「GUIDパーティションマップ」を選択します。
- 「消去」をクリックし、処理が完了するまで待ちます。
解決策2:ボリュームサイズを縮小する
ボリュームサイズを縮小することで改善したという報告が、実際のMacユーザーの経験から寄せられています。ただし、「大きすぎる」とされるサイズに明確な基準はないため、まずはボリュームを小さめに分割して、暗号化が成功するか試してみることをおすすめします。
- ハードドライブをMacに接続し、「ディスクユーティリティ」を開きます。
- 左側のサイドバーでボリュームを選択し、「ボリューム」メニューの「+」ボタンをクリックします。
- 名前を付け、「フォーマット」を選択して「追加」をクリックすると、ボリュームがより小さいサイズに分割されます。

ボリュームを縮小したら、ターミナルで対象ボリュームの暗号化が成功するか確認してください。
解決策3:ディスクユーティリティでFirst Aid(応急処置)を実行する
操作中のボリュームが破損していたり問題を抱えていたりすると、それ以上の変更作業を進めることはできません。そんなときは、ディスクユーティリティのFirst Aidでボリュームを修復するのがおすすめです。手順は以下の通りです。
- ディスクをMacに接続し、「ディスクユーティリティ」を開きます。
- 左側のデバイスリストからドライブを選択し、ディスクユーティリティ上部のメニューバーにある「First Aid」をクリックします。
- ドライブを修復するかどうか尋ねられたら、「実行」をクリックします。
- 処理が終わるまで待ちます。完了すると通知が届きます。ドライブに問題がある場合、ディスクユーティリティが自動的に修復を行います。

ドライブに問題がないことを確認できたら、ターミナルに戻って再度ボリュームの暗号化を試みてください。
解決策4:iBoysoft DiskGeekerでボリュームを暗号化する
コマンドラインの実行は、ボリュームを暗号化する唯一の方法ではありません。iBoysoft DiskGeekerなら、この作業を簡単かつ確実に行えます。
なお、iBoysoft DiskGeekerでFileVault暗号化できるのは、GUIDパーティションマップのパーティション/ディスクのみです。また、FileVault暗号化方式はHFS、HFS+、APFSファイルシステムにのみ適用されます。
ステップ1:iBoysoft DiskGeekerをダウンロードして起動し、左側のパネルから暗号化したいパーティションを選択します。
ステップ2:ツールバーの「Encrypt(暗号化)」ボタンをクリックします。

ステップ3:「Continue(続ける)」をクリックして先へ進みます。

ステップ4:パスワードを入力し、確認のため同じパスワードを再入力します。パスワードは48桁未満である必要があります。

ステップ5:「Next(次へ)」をクリックします。
ステップ6:「Start encrypting(暗号化を開始)」をクリックします。暗号化処理はユーザーが途中で中止することはできません。

この多機能ディスク管理ツールキットを使えば、「APFS Volume encryption failed to begin (-69596)」エラーに遭遇することなく、ボリュームの暗号化を成功させられます。
Some APFS state information was unexpectedly unavailable: (-69461)
システム初期化のためにmacOSをインストールしたり、アップグレード用にmacOSをダウンロードしたりする際、プログレスバーは順調に進んでいるのに、「Some APFS state information was unexpectedly unavailable. : (-69461)」というメッセージが突然表示されて困っている人は少なくありません。
このメッセージが繰り返し表示される場合は、macOSセーフモードで起動して、問題がMac本体にあるのかどうかを切り分けられます。なお、セーフモードで起動する手順はMacのモデルによって異なるため、ご自身の機種に合った正しい手順を実行してください。

セーフモードでも解決しない場合は、テスト用のユーザーアカウントを作成して、エラー「Some APFS state information was unexpectedly unavailable. : (-69461)」が再発するか確認しましょう。再発する場合は、macOSを再インストールしてください。

You may not install to this volume because it has a disk password(ディスクパスワードがあるためインストールできません)
Big Surをクリーンインストールしようとしたユーザーの例を挙げます。通常は、対象のボリュームをAPFS(暗号化)として消去・フォーマットしてからOSをインストールします。しかしBig Surでは、インストーラで暗号化済みの対象ボリュームを選択しようとすると、ボリュームのロック解除を求められた後でも「You may not install to this volume because it has a disk password.」というメッセージが表示されました。
一部のMacユーザーは、フォーマットがAPFS(暗号化)になっているボリュームにmacOSをインストールしようとした際に、このポップアップに遭遇しています。実は、AppleはmacOS 11 Big Surのリリース以降、APFS(暗号化)ボリュームへのmacOSインストールを許可しなくなったため、このようなメッセージが表示されるのです。
ボリュームに追加のセキュリティ層をかけたい場合は、FileVaultで直接暗号化すればOKです。
まとめ
この記事では、Macで「APFS Volume encryption failed to begin (-69596)」エラーを修正するための、実行可能なすべての解決策を紹介しました。さらに、「Some APFS state information was unexpectedly unavailable. : (-69461)」や「You may not install to this volume because it has a disk password」に関する詳細情報と解決策も併せて解説しています。
これらのエラーに遭遇したら、ぜひ本記事で紹介した対処法をお試しください。役に立ったと思ったら、周りの人とのシェアもよろしくお願いします。
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