故障したMacからデータを復元する5つの方法【起動しないMacでも復旧可能】
Macが突然動かなくなってしまい、保存していたデータを取り出したい——そんな状況に直面している方のために、この記事では役立つ情報をまとめました。動かなくなったMacからのデータ復元は、非常にストレスがかかる作業です。しかし、どんなに深刻な状態でも、ファイルを取り戻せる可能性は十分にあります。
この記事では、応答しないMacや起動しないMacからデータを復元するための、最も効果的な方法を詳しく解説します。
Macが故障する主な原因
Macが動かなくなる原因として、以下のようなものが挙げられます。
- 💾 ハードウェアの不具合:ロジックボードやメモリなどの問題を放置すると、症状が悪化し、最終的に電源が入らなくなることがあります。
- 🦠 マルウェア感染:Windows PCよりウイルスに感染しにくいとはいえ、Macでもリスクはゼロではありません。アドウェア、スパイウェア、ワームなどのマルウェアは、取り返しのつかない損害をもたらす可能性があります。
- 🔨 物理的な損傷:落下などの事故は頻繁に起こります。Macを落とすと内部に深刻なダメージが生じ、起動できなくなることもあります。
- 🔥 環境要因による影響:高温多湿な環境、水濡れ、ホコリの蓄積などは、ドライブの可動部に影響を与え、修復不可能な損傷を引き起こすことがあります。
- 💿 OSの破損:macOSのアップデート中にWi-Fiが切断されるなどして更新が正常に完了しなかった場合、システムが破損してクラッシュすることがあります。
- 💻 問題のあるアプリケーション:怪しいサイトからアプリをダウンロードするのは避けましょう。バグを含むアプリが原因でシステムがクラッシュすることがあります。
- ❌ 経年劣化:一般的にMacの寿命は5〜7年程度と言われています。使用年数が長くなりパーツが劣化するほど、故障の確率は高まります。
故障したMacからデータを復元する方法
ここからは、故障したMacのハードドライブからデータを復元するための、最も効果的な方法を紹介します。
方法1: データ復元ソフトを使って復元する
起動しなくなったMacBookからファイルを取り出すにはどうすればよいのでしょうか?
Macが起動しない場合、保存されたデータを最も簡単かつ迅速に復元できるのが、専用のデータ復元ツールを使う方法です。
Disk Drillはその代表的なツールの一つです。直感的で使いやすいインターフェースを備え、大量のデータにも対応しており、Macのリカバリーモードからインストール・起動できます。専門的な知識がなくても、誰でも簡単に操作できる点も魅力です。
Disk Drillを使って故障したMacからデータを復元する手順は以下の通りです。
- 外付けドライブを故障したMacに接続します。
- リカバリーモードで起動します(Intel搭載Macの場合は、電源ボタンを押しながらCommand+Rキーを長押し。M1 Macの場合は、起動オプション画面が表示されるまで電源ボタンを長押しします)。
- ターミナルを起動します(画面上部のメニューから「ユーティリティ > ターミナル」を選択)。
- ターミナルウィンドウに以下のコマンドを入力し、Returnキーを押します。
sh <(curl https://www.cleverfiles.com/bootmode/boot.xml) - アプリケーションが起動するまで待ちます。
- 左側のサイドバーから「ストレージデバイス」を選択し、一覧からMacのドライブを選びます。
- 「失われたデータを検索」ボタンをクリックしてスキャンを開始します。
- スキャンが完了したら、「見つかった項目を確認」をクリックします。
- 復元したいファイルを選択し、「復元」ボタンをクリックします。
- 復元先のフォルダを選択し、「OK」をクリックして確定します。
方法2: 外付けハードドライブを使って復元する
前述の方法がうまくいかない場合は、外付けハードドライブを使ってファイルを取り出す方法を試してみましょう。Macをリカバリーモードで起動し、ディスクユーティリティを使ってディスクイメージのバックアップを作成します。
💡 注意:この方法では、故障したMacと正常に動作する別のMac、インターネット接続、外付けドライブ、そしてデータ復元ソフトが必要です。故障したMacの全データを保存できる容量の十分なドライブを選んでください。
MacBook ProやMacBook Airからデータを復元する手順は以下の通りです。
- 外付けドライブを故障したMacに接続します。
- リカバリーモードで起動します(Intel搭載Macの場合は、電源ボタンを押しながらCommand+Rキーを長押し。M1 Macの場合は、起動オプション画面が表示されるまで電源ボタンを長押しします)。
- 「ディスクユーティリティ」を開きます。
- 左側のデバイス一覧から接続した外付けドライブを選択し、「消去」ボタンをクリックします。ドライブに名前を付け、「Mac OS拡張(ジャーナリング)」形式と「GUIDパーティションマップ」方式を選択して、「消去」をクリックしてフォーマットします。
- 左側のサイドバーで「Macintosh HD」を選択し、上部のメニューバーから「ファイル > 新規イメージ > Macintosh HDからのイメージ」を選択します。
- 「名前」欄にバックアップ名を入力します。「場所」の矢印をクリックして保存先(外付けドライブ)を選び、イメージ形式は「読み出し/書き込み」を選択します。「保存」をクリックしてバックアップを作成します。
- バックアップが完了したら、ドライブを取り出し、正常に動作するMacに接続します。
- バックアップイメージをダブルクリックして開きます。
- 動作するMacにDisk Drillをダウンロードしてインストールします。
- Disk Drillを開き、利用可能なストレージデバイスの中からイメージバックアップファイルを選択します。スキャンを実行し、方法1の手順7〜10と同様に復元作業を完了させます。
方法3: macOS起動用USBメモリを作成して復元する
この方法では、USBフラッシュドライブ、macOSインストーラーファイル、インターネット接続、故障したMac、そして動作する別のMacが必要です。本格的な作業に入る前に、まずUSBメモリをフォーマットしておきましょう。
- USBメモリを動作するMacに接続し、「ディスクユーティリティ」を起動します。
- サイドバーのデバイス一覧からUSBドライブを選択します。
- 「消去」ボタンをクリックします。
- ドライブに名前を付け、「Mac OS拡張(ジャーナリング)」形式と「GUIDパーティションマップ」方式を選択します。
- 「消去」をクリックしてフォーマットします。
次に、macOSインストーラーファイルをダウンロードします。App Storeを開き、必要なmacOSのバージョンを検索欄に入力してください。あくまでファイルのダウンロードのみが必要なので、インストール画面が表示されたらすぐに閉じて構いません。
故障したMacBook ProのSSDやHDDからデータを復元する手順は以下の通りです。
- 動作するMacにDisk Drillをダウンロードしてインストールします。
- アプリを開き、サイドバーの「macOS Installer」をクリックします。
- 一覧から必要なmacOSインストーラーファイルを選択します(表示されない場合は、ファイルをアプリのウィンドウにドラッグ&ドロップするか、下部の「Add macOS installer」をクリックしてMac上のファイルを指定します)。接続済みのUSBフラッシュドライブを作成先として選択し、「Create macOS installer」をクリックします。
- 「Yes」をクリックして処理が完了するのを待ちます。完了後、「Done」をクリックしてドライブを取り出します。
- USBフラッシュドライブを故障したMacに接続し、リカバリーモードで起動します(Intel搭載Macの場合は、電源ボタンを押しながらCommand+Rキーを長押し。M1 Macの場合は、起動オプション画面が表示されるまで電源ボタンを長押しします)。
- USBフラッシュドライブから起動します。
- Disk Drillをダウンロードしてコンピュータにインストールします。
- アプリを開き、デバイス一覧からMacのメインドライブを選択し、「失われたデータを検索」をクリックしてスキャンを開始します。
- 「見つかった項目を確認」をクリックし、復元したいファイルを選択します。
- 「復元」ボタンをクリックし、復元先のフォルダを選択して「OK」をクリックします。
方法4: ターゲットディスクモード/ディスク共有を使ってデータを転送する
Macには標準搭載されている機能を使って、故障したMacから正常なMacへデータを転送することもできます。この方法では、故障したMac、動作するMac、そして両者を接続するThunderboltケーブルが必要です。
Intel搭載Macの場合(ターゲットディスクモード)
ターゲットディスクモードを使って故障したMacからデータを復元する手順は以下の通りです。
- 故障したMacと動作するMacをケーブルで接続します。
- 故障したMacでTキーと電源ボタンを同時に長押しし、ターゲットディスクモードで起動します。
- 動作するMac側で「Finder > 場所 > ネットワーク」を開きます。故障したMacのドライブをダブルクリックし、「接続 > ゲスト」を選択して「接続」をクリックします。
- 復元したいファイルを、故障したMacからもう一方のMacへドラッグ&ドロップします。
Apple Silicon搭載Macの場合(ディスク共有)
ディスク共有機能を使って故障したMacからデータを復元する手順は以下の通りです。
- 故障したMacと動作するMacをケーブルで接続します。
- 故障したMacで、起動オプション画面が表示されるまで電源ボタンを長押しします。
- 「オプション > 続ける」をクリックします。
- メニューバーから「ユーティリティ > ディスク共有」を選択します。
- Macのメインドライブを選択し、「共有を開始」をクリックします。
- 動作するMac側で「Finder > ネットワーク」を開き、故障したMacのドライブをダブルクリックしてデータにアクセスします。
- 復元したいファイルを、故障したMacからもう一方のMacへドラッグ&ドロップします。
方法5: 専門のデータ復元サービスに依頼する
上記の方法でうまくいかない場合は、プロのデータ復元業者に依頼するという選択肢もあります。評判の良いデータ復元センターなら、どんなに深刻なケースでも、専門の設備とツールを駆使して応答しないMacからファイルを効果的に取り戻せる可能性があります。
Cleverfiles Data Recovery Centerはその一例です。起動しないMacからのデータ復元に優れた実績があり、可能であればコンピュータ自体の修理にも対応しています。さらに、データの復元に成功しなかった場合は料金が発生しないため、成果が出るまで費用を支払う必要がないのも安心ポイントです。
故障したMacを修理・復旧する方法
データの復元が完了したら、今度はMac本体の復旧に挑戦してみましょう。動作しなくなったMacを修復するために試せる方法は以下の通りです。
- 強制再起動を行う
- セーフモードでMacを起動する
- リカバリーモードからディスクユーティリティのFirst Aid機能を使う
- SMC(システム管理コントローラ)ファームウェアをリセットする
- macOSを再インストールする
- シングルユーザーモードで起動しFSCKコマンドを使用する
- NVRAMをリセットする
ただし、物理的な損傷(水没したMacBook Proなど)が原因で故障した場合、これらの方法は効果がありません。そのような場合は、独立系の修理業者に依頼するか、Apple StoreのGenius Barの予約を取って、専門家による修理サポートを受けることをおすすめします。
Macの突然の故障を防ぐ方法
日頃から適切にケアすれば、Macは10年近く使い続けられることもあります。突然の不具合を防ぎ、寿命を延ばすために実践したい対策は以下の通りです。
- 📈 MacのドライブのS.M.A.R.T.情報を定期的にチェックする
- 🚫 怪しいサイトからアプリをインストールしない
- 🛡️ アンチウイルスソフトを活用する
- 🔥 Macが過熱しないように注意する
- 🎵 Macから異音がしないか気にかける
- 🔄 macOSを常に最新の状態に保つ
- 📂 ストレージ容量が不足しないよう管理する
まとめ
Macにハードウェアやソフトウェアのトラブルが絶対に起こらないとは言い切れません。こうした事態は誰にでも起こり得るものです。だからこそ、最悪のシナリオに備えておくことが大切です。日頃からMacのバックアップを定期的に取っておけば、万が一Macが故障しても、データ復元に苦労せずに済みます。
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