Apple Silicon M1搭載Macから失われたデータを復元する方法
ケース1:起動しないM1 Macからデータを復元する
起動しなくなったM1 Macからファイルを取り出すには、主に2つの方法があります。
1つ目は、iBoysoft Data Recovery for Macをリカバリーモードで実行してデータを復元する方法です。この方法は操作が簡単で、ブータブルUSBインストーラーを作成する必要がありません。現在のところ、リカバリーモードでの実行に対応しているのはiBoysoft Data Recovery for Macのみです。
方法1:リカバリーモードでiBoysoft Data Recovery for Macを実行する
起動しないM1 Macからデータを取り出すための手順は以下の通りです。
- M1 Macをリカバリーモードで起動する
M1 Macの電源を切り、少し待ちます。Touch ID(電源ボタン)を、起動オプションと「オプション」の歯車アイコンが表示されるまで長押しします。その後、「オプション」>「続ける」をクリックしてmacOSリカバリーモードに入ります。 - Macがネットワークに正しく接続されていることを確認します。
- メニューバーから「ユーティリティ」>「ターミナル」を選択します。
- 以下のコマンドをコピー&ペーストし、iBoysoft Data Recovery for Macがリカバリーモードで起動するまで待ちます。
sh <(curl https://boot.iboysoft.com/boot.sh) - iBoysoft Data Recovery for Macのウィンドウで起動ディスクを選択します。
- 「失われたデータを検索」をクリックして、ディスク上の失われたファイルをスキャンします。
- 見つかったデータをプレビューして確認します。
- 必要なデータを選択し、「復元」をクリックして、接続した外付けドライブに保存します。
方法2:ブータブルインストーラーでM1 Macを起動し、iBoysoft Data Recovery for Macを実行する
もう1つは、より一般的ですがやや複雑な方法です。まずブータブルUSBインストーラーを作成し、そのUSBからMacを起動します。その後、iBoysoft Data Recoveryソフトウェアを使って失われたデータを復元します。
具体的な手順を順番に見ていきましょう。
事前に準備するもの:
- Thunderbolt 3 NVMe M.2 SSD(HFS+形式で消去・フォーマット済み、空き容量64GB以上のもの)
- 別の起動可能なMacのApp StoreからダウンロードしたmacOS Big Surのインストールファイル(※この時点ではインストール作業を開始しないでください)
ステップ1:ブータブルインストーラーを作成する
1. Thunderbolt 3 NVMe M.2 SSDを正常なMacに接続します。
2. 「Finder」>「アプリケーション」>「ユーティリティ」>「ターミナル」を開きます。
3. 以下のコマンドのいずれかを入力してReturnキーを押します。コマンド内の「MyVolume」はmacOSインストールファイルの保存先を意味するため、実際にはご自身のThunderbolt 3ドライブの名称に置き換えてください。sudo /Applications/Install\ macOS\ Monterey.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/MyVolumesudo /Applications/Install\ macOS\ Big\ Sur.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/MyVolume
4. 要求されたら管理者パスワードを入力してReturnキーを押します。外付けドライブが消去される旨の警告が表示されたら「Y」と入力してReturnキーを押します。
「Copy complete and Done」という通知が表示されれば、macOS Big Surブータブルインストーラーの作成は完了です。
ステップ2:ブータブルインストーラーを使ってM1 Macを起動する
1. インターネットに接続されたM1 MacにThunderbolt 3 NVMe M.2 SSDを接続します。
2. Macの電源を入れ、起動オプションのウィンドウが表示されるまで電源ボタンを押し続けます。
3. 先ほど作成したブータブルインストーラーを含むボリュームを選択し、「続ける」をクリックします。
4. 画面の指示に従って、外付けドライブにmacOSをインストールします。
5. インストール完了後、Macを再起動し、起動オプションのウィンドウが表示されるまで電源ボタンを押し続けます。
6. 外付けドライブを選択してM1 Macを起動します。
ステップ3:iBoysoft Data Recovery for Macをダウンロード・インストールする
M1 Macが起動したら、iBoysoft Data Recovery for Macをダウンロードしてインストールし、データの復元を行います。
ケース2:マウントされない/破損した/読み取れないボリュームからデータを復元する
- M1 MacにiBoysoft Macデータ復元ソフトウェアをダウンロードしてインストールします。
- iBoysoft Data Recovery for Macを開き、対象のボリュームを選択します。
- 「失われたデータを検索」をクリックし、検索結果をプレビューします。
- 必要なデータを選択して「復元」をクリックします。
ケース3:M1 Macから削除されたファイルを復元する
ファイルをゴミ箱に移動しただけであれば、ゴミ箱から元に戻すことができます。しかし、ゴミ箱を空にしてファイルを完全に削除してしまった場合、M1 Macから失われたファイルを復元するのは非常に困難です。
その理由は、Macの内蔵ドライブがSSD TRIM技術を採用しており、完全に削除されたファイルを自動的に消去する仕組みになっているためです。さらに、M1チップには強化されたデータセキュリティ技術が適用されているため、M1チップ搭載モデルの内蔵SSDから完全削除されたファイルを復元することは不可能となっています。これはどのMac向けデータ復元ソフトウェアにも言えることで、iBoysoft Data Recovery for Macも例外ではありません。
ディスク共有ユーティリティを使ってM1 Macのファイルを復元する
M1 Macのディスク共有ユーティリティは、M1 Macと別のMacとの間でファイルを転送するための機能です。これを使うと、M1 Macの内蔵ドライブを、あたかも別のMacに接続された外付けドライブのように扱えます。つまり、別のMacからM1 Macの内容にアクセスできるようになります。
M1 Macが起動しない場合でも、ディスク共有を試せば、別のMacからM1 Macのドライブ上のアクセス可能なボリュームにあるファイルを取り出せるかもしれません。
ただし注意が必要です。M1 Macの電源が入らない状態ということは、起動ディスクに深刻な問題が発生している可能性が高いということです。そのため、ディスク共有で外付けドライブ化しても、M1 Macのドライブ内のファイルにアクセスできないことが少なくありません。
それでも試してみたい場合は、以下の手順で進めてください。
M1 Mac側での操作:
- ThunderboltケーブルでM1 Macを別のMacに接続します。
- 起動しないM1 Macの電源を切ります。
- 起動オプションと「オプション」の歯車アイコンが表示されるまで電源ボタンを押し続けます。
- 「オプション」>「続ける」を選択してmacOSリカバリーモードに入ります。
- 要求された場合は管理者パスワードを入力します。
- 画面上部のメニューバーから「ユーティリティ」>「ディスク共有」を選択します。
- M1 Macの起動ディスクを選択し、「共有を開始」をクリックします。
接続先の別のMacでの操作:
- Finderを開き、「場所」タブの下にある「ネットワーク」をクリックします。
- ネットワーク欄で検出されたM1 Macをダブルクリックし、「接続」>「ゲスト」>「接続」を選択します。
その後、運が良ければM1 Macのドライブ上の一部のボリュームが表示されてアクセスできるようになり、利用可能なファイルをこの正常なMacにコピーして救出できます。
しかし多くの場合、起動しないM1 Macの内蔵ドライブにはアクセスできず、接続先のMacに外付けドライブとして表示されません。そのような場合こそ、信頼性の高いプロ仕様のM1 Macデータ復元ソフトウェア「iBoysoft Data Recovery for Mac」の使用が最善の選択となります。
Time Machineバックアップを使ってM1 Macの失われたデータを復元する
普段からTime Machineで定期的にMacをバックアップしている習慣があれば、Time Machineバックアップを使って失われたデータを復元できるチャンスがあります。
ケース1:Macが起動しない場合
まずmacOSリカバリーモードまたはフォールバックリカバリーOSで起動します。
1. M1 Macの電源を入れ、電源ボタンを押し続けます。
2. 起動オプションのウィンドウが表示されたら、電源ボタンを放します。
3. 「オプション」を選択し、「続ける」をクリックします。
画面に4つのオプションが表示されれば、macOSリカバリーモードへの起動は成功です。
macOSリカバリーモードが起動しないときは?
さまざまな状況でmacOSリカバリーモードが機能しない問題を解決するための完全ガイドもぜひ参考にしてください。
1. Time Machineバックアップが保存された外付けハードドライブまたはUSBドライブをM1 Macに接続します。
2. 「Time Machineから復元」を選択し、画面の指示に従ってMacを復元します。
ケース2:Macが起動できる場合
リカバリーモードで起動しなくても、システム環境設定から直接Time Machineバックアップを復元できます。
Time MachineバックアップでMacを復元すれば、失われていたデータやアクセスできなかったデータが元に戻ります。
データ損失はいつ起こるかわかりません。日頃からTime Machineで定期的にMacをバックアップしておくことを強くおすすめします。一方、Time Machineバックアップがない場合には、iBoysoft Data Recovery for Macのようなデータ復元ソフトウェアを使ってM1 Macからデータを復元するのが、唯一かつ最も簡単な方法です。
データ復元後にディスクの問題を修復する
M1 Macが起動しないことが原因でデータ損失が発生した場合は、まず「First Aid(ファーストエイド)」を使ってMacのハードディスクをチェックしましょう。First Aidは、チェック中に発見した一部のエラーを自動的に修復してくれます。
1. macOSリカバリーモードで起動し、「ディスクユーティリティ」を選択します。
2. ディスクユーティリティの左サイドバーで内蔵ドライブを選択し、「First Aid」をクリックします。
3. 「実行」をクリックし、ディスクエラーのチェックと修復が完了するまで待ちます。
また、Mac自体は起動できるものの、特定の非システムボリュームにアクセスできない場合は、「Finder」>「アプリケーション」>「ユーティリティ」>「ディスクユーティリティ」を開き、First Aidを実行して該当ボリュームの問題を修復します。
注意:First Aidで修復できるディスクエラーには限りがあります。First Aidで問題を解決できない場合は、早めにデータ復元ソフトウェアを使ってデータを救出してください。
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