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純粋なオープンソースディストリビューション「Fedora」を使うべき5つの理由

Fedoraは世界最大級のLinuxコミュニティを持つディストリビューションですが、Ubuntuほど高い知名度があるわけではありません。しかも、Fedoraを知る人の間では「使いにくい」という印象を持たれがちです。果たしてそれは本当なのでしょうか。もしそうだとしたら、なぜ多くの人々が年々Fedoraを使い続けているのでしょうか。

筆者はUbuntuやその派生ディストリビューションについて数多くの記事を書いてきましたが、実はそれらはすべてFedoraを搭載したノートPCで執筆したものです。本記事では、数あるディストリビューションの中で筆者がFedoraを選び続ける理由を紹介します。

まずは背景から

Fedoraの最初のバージョンは2003年、Red Hat Linux最終リリースの後に登場しました。以降、Red HatはRed Hat Enterprise Linux(RHEL)に注力することになります。Fedoraはコミュニティ主導の選択肢として誕生し、将来のRHELリリースの基盤としても活用されています。

Red HatはFedoraのスポンサーであり、同社の従業員の一部が開発に貢献していますが、CanonicalがUbuntuを制作するような形でRed HatがFedoraを作っているわけではありません。Fedoraは、世界中のボランティアが中心となった巨大なコミュニティ「Fedora Project」から生まれたものです。プロジェクトは「Fedora Council」と呼ばれる理事会によって運営されていますが、スポンサーであるRed Hatが一部の役職を担っています。

最初の6つのリリースは「Fedora Core」という名称で呼ばれていましたが、それ以降は「Fedora」だけで十分とされるようになりました。新バージョンはおよそ6か月ごとにリリースされ、サポート期間は1年強です。

Red Hatは米国企業ですが、Fedora Projectはグローバルなコミュニティです。とはいえ、スポンサーが米国企業であることがいくつかの決定に影響しており、この記事で最初に挙げる理由もそのひとつです。

1. フリーソフトウェアのみを配布

Linuxはフリーでオープンソースなデスクトップとして広く認識されていますが、実際には100%そうではありません。Linuxマシン上で動作するソフトウェアの大部分はフリーソフトウェアですが、一部には商用OSに見られるようなプロプライエタリ(独占的)なコードも含まれています。また、マルチメディアコーデックのように、オープンソースでありながらライセンス上の問題を抱えるものもあります。

どのディストリビューションを使うかによって、プロプライエタリソフトウェアに遭遇する容易さは変わります。各ディストリビューションは、非フリーのアプリケーションをどう扱うかについて異なるスタンスを取っているのです。

Ubuntuがユーザーフレンドリーという評判を得ている一因は、プロプライエタリまたは制限付きソフトウェアを簡単に入手できる点にあります。マルチメディアコーデック、クローズドなグラフィックドライバー、Adobe Flashなどのプラグインが分かりやすく提供され、音楽を聴いたり、ゲームをしたり、ウェブを閲覧したりするのに役立ちます。しかし、これらはフリーソフトウェアではありません。

Fedoraはここで原則に基づいた立場を取り、それが結果的にRed Hatを訴訟リスクから守ることにもつながっています。非フリーソフトウェアは公式リポジトリに含まれません。ユーザーがそうしたアプリケーションをインストールするのを妨げることはありませんが、手助けもしない方針です。ユーザーはRPM Fusionのような人気のサードパーティリポジトリに頼る必要があります。これこそが、Fedoraが「使いにくい」と見なされる理由のひとつです。

しかし、フリーソフトウェアだけを使いたいのであれば、Fedoraは大きな安心感を与えてくれます。GoogleのサイトからChromeをダウンロードして手動でRPMをインストールするなど、わざわざ手間をかけない限り、自分のコンピュータがフリーソフトウェアだけを実行していると確信できます。

ただし、完全に純粋というわけではありません。Linuxカーネル自体にもクローズドなバイナリ部分が存在します。もし純粋なシステムを求めるなら、別のディストリビューションに乗り換える必要はありません。Fedora内でLinux-libreカーネルを使ってみてください。

2. GNOMEの最高の実装を提供

GNOMEデスクトップ環境は、あらゆるOSの中でも筆者のお気に入りです。特にGNOME Shellが導入された3.0でファンになりました。Linuxについに、唯一無二でありながらモダンな印象を与えるインターフェースが登場したと感じたのです。

GNOMEは世界中の開発者やコントリビューターを引き付けています。デスクトップ環境にとどまらず、コミュニティは数十個ものアプリケーションを作り上げてきました。今日ではGNOMEのソフトウェアだけで、デスクトップのほとんどの機能をカバーできます。

多くのディストリビューションがGNOME環境を提供していますが、その多くは独自の変更を加えています。Fedoraは純粋なGNOME体験を提供します。次期バージョンのGNOMEに新しい機能が登場すれば、動画で見た通りの姿で次期Fedoraリリースに搭載されると期待できるのです。

3. 実はとても使いやすい

GNOMEの開発者たちは、シンプルで直感的なデスクトップを設計しています。Fedoraはその環境を一切変更せずに搭載しているため、こうしたデザイン上の決定の恩恵を直接受けています。

GNOME 3.xのソフトウェアの多くは、GNOME 2.xの時代よりもシンプルになっています。それは特に、Nautilusとも呼ばれるデフォルトのファイルマネージャー「Files」に顕著です。アプリを起動すると、サイドバー、フォルダ、そしていくつかのボタンが表示されるだけです。Windowsエクスプローラーと比べると、いかにも素朴に見えるでしょう。

GNOMEのテキストエディター(gedit)、写真ビューアー(Photos)、ウェブブラウザー(Web)も同じシンプルさを共有しています。仮想マシンの管理といった高度な作業でさえ、「Boxes」アプリを使えば簡単に行えます。

新しいパッケージマネージャー「GNOME Software」を使えば、新しいアプリの入手はスマートフォンと同じくらい簡単です。さらにFedora 24以降では、GNOME Softwareから次期Fedoraリリースへ直接アップグレードできます。

4. 開発がLinuxコミュニティ全体に恩恵をもたらす

Fedoraコミュニティは、オープンソースエコシステム全体に利益をもたらすソフトウェアの開発を重視しています。そのために、下流ではなく上流への変更反映(アップストリーム)を優先しているのです。

言い換えれば、Fedoraはソフトウェアのオリジナルの作者たちと協力して、すべての人に影響を与える変更を行うのであって、Fedoraユーザーだけのための独自パッチを当てるのではありません。

だからこそ、Fedoraに含まれるほとんどのデスクトップ環境は、時折デフォルトの壁紙が変わることを除けば、他のディストリビューションと意味のある違いがありません。

Fedoraは新しい技術の開発や採用にも早期に取り組んできました。PulseAudioサウンドサーバー、systemd initシステム、Waylandディスプレイサーバーなどがその代表例です。これらは当初こそ必ずしも人気を得られませんでしたが、やがて他のLinuxディストリビューションにも広く普及していきました。

5. 新技術をいち早く採用

この特性により、Fedoraは他のディストリビューションに導入される前に新しいソフトウェアを試す絶好の場となります。例えば、GNOME 3はUbuntuやopenSUSEより先にFedoraに登場しました。当時のFedoraは、次期リリースでWaylandをデフォルトにすることを目指していました。

Fedora 24はGNOME 3.20とともに登場しましたが、Ubuntu GNOME 16.04は3.18でした。両者とも最新版が3月に登場した後のリリースです。一方、openSUSE Leap 42.1にはさらに古い3.16が搭載されていました。

同じ傾向はLinuxカーネル、ライブラリ、アプリケーションにも見られます。Fedoraが常に最新バージョンを提供するわけではありませんが、大きく遅れを取っている可能性は低いといえます。

変更のペースはローリングリリース型のディストリビューションほど速くはありませんが、6か月ごとのリリースサイクルは、更新性と安定性のバランスを求める人にとって絶妙な落とし所となっています。

あなたはFedoraについてどう思いますか?

Fedoraは万人向けのディストリビューションを目指していません。フリーソフトウェアへのこだわりは、初めてLinuxに移行するユーザーを戸惑わせるかもしれません。また、短いサポート期間を考えると、サーバーやエンタープライズ用途には最適とは言えないでしょう。

その一方で、Fedoraは入手可能な中で最も使い勝手の良い、フリーソフトウェア重視のディストリビューションのひとつです。筆者は何年もの間、安定した信頼できる体験とともにFedoraを使い続けており、次のリリースが何をもたらすのか楽しみにしています。

あなたのコンピュータにはどんなディストリビューションが入っていますか?Fedoraを使ったことはありますか?その体験をぜひコメント欄で共有してください。Fedoraを試してみようか迷っている人の参考になるはずです。

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