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Raspbianだけじゃない!Raspberry Piで使えるLinuxディストリビューション10選

お使いのRaspberry Piには、最新版のRaspbianがインストールされていることでしょう。しかし、それは本当にこのデバイスに最適なLinuxディストリビューションなのでしょうか?もしかしたら、あなたの用途により合った別のOSが存在するかもしれません。

実際のところ、Raspberry Piで利用できるOSは数え切れないほどあります。RISC OSのようなLinux以外の互換OSもあれば、Linuxディストリビューションだけでも10種類以上から選べます。

さらに、OSMCやOpenElecといったメディアセンター向けOS、PiMAMEのようなゲーム向けOSまで考えると、選択肢は無限に広がります。Raspbian Jessieは手元に残しておきましょう(PCのHDDにディスクイメージをクローンしておくと、いつでも戻れて便利です)。その上で、以下のディストリビューションを検討してみてください。

1. Fedora

Fedoraファンにも初心者にも、Raspberry Piでは2つの選択肢があります。1つ目は標準的なFedoraで、開発チームがARMイメージを提供しており、32ビット/64ビット版と並んで活発にメンテナンスされています。こちらはRaspberry Pi 2向けに設計されており、詳細は公式プロジェクトWikiで確認できます。

また、すべてのRaspberry Piモデルに対応したFedora Remix「Pidora」も存在しました。ただし、公式Fedora版が登場した現在、PidoraはModel BやB+などの旧型デバイス向けといえます。

2. Gentoo

ソースコードを自分でコンパイルして構築するスタイルで知られるGentoo(デスクトップ向けにはインストーラー付き版も登場しています)は、Raspberry Pi Foundationが提供するカーネルイメージを使用するため、比較的簡単に導入できます。ただし、使用を開始する前にいくつかの設定作業が必要です。

Raspberry Pi上でのコンパイルやビルドには時間がかかります(マルチコアのRaspberry Pi 3でも例外ではありません)。そこでGentoo for Piはcrossdevとdistccをサポートしています。これらは分散コンパイルユーティリティで、ローカルネットワーク経由で、より高速なデスクトップPCにコンパイル処理を委任できるのが魅力です。

3. ROKOS

このディストリビューションは少し変わった存在です。ROKOSでは通常のRaspberry Piコンピューティングも可能ですが、BananaPi PROやPINE64+などのPi互換機でも動作するこのOSは、LinuxベースのBitcoin特化型オペレーティングシステムです。

何より魅力的なのは、Raspberry Pi(初代、2、3、さらにはZero)を暗号通貨クライアントやノードに変身させられる点です。Bitcoinをはじめとする主要な暗号通貨がサポートされており、トランザクションの検証と中継を担うノードは、暗号通貨の長期的な存続にとって非常に重要な役割を果たします。

さらにROKOSは暗号通貨マイニングにも対応しています。互換性のあるASICハードウェアをお持ちなら、Piに接続してどれだけ稼げるか試してみるのも面白いでしょう。

4. SolydX RPI【配布終了】

DebianベースのこのディストリビューションはXfceデスクトップを採用し、Raspberry Pi 2および3ボードに対応しています。SDカードには少なくとも4GBの容量が必要で、初回起動時にrootfsが自動的に拡張され、フラッシュストレージの全容量を利用できるようになります。

SolydXKディストリビューションをベースとしたSolydX RPIは、機能を犠牲にしない軽量さを目指したOSです。RemotePiボードのサポートが組み込まれており、これは任意のリモコンでRaspberry Piメディアセンターの電源オン/オフを切り替えられる便利なデバイスです。

EpiphanyウェブブラウザやClawsメールクライアントに加え、LibreOfficeやVLCプレーヤーも同梱されています。

5. Arch Linux

Raspberry Pi 2向けに早期から提供されていたArch Linuxは、NOOBSインストーラーに収録されているため、多くのPiオーナーにとって身近な選択肢となっています。まだ試したことがない方は、ぜひ一度触ってみる価値があります。

Raspberry Piディストリビューションに期待される機能は一通り揃っていますが、開発ツールについては、使用するビルドによっては手動でのインストールが必要な場合があります。Raspberry Pi向けArch Linuxの代替としては、プロジェクトフォークのManjaro-ARMがありました(現在は配布終了)。

6. Ubuntu MATE

Ubuntu 16.04も、MATEデスクトップ環境とともにRaspberry Piで利用可能です。導入方法は2つあります。NOOBSインストーラーから選択するか、Raspberry Pi 2または3用のイメージをダウンロードして書き込む方法です。

主流ディストリビューションらしい仕様で、Ubuntu MATE 16.04には8GB以上のmicroSDカードが必要です。また、Raspberry Pi 3向けにWi-FiとBluetoothドライバーが統合されています。

ファイルシステムの完全な拡張を必要とするアプリを使う予定がある場合は、ウェルカム画面のRaspberry Pi Information > Resizeというショートカットから簡単に実行できます。Ubuntu MATE 16.04には期待されるプリインストールアプリが多数含まれ、ハードウェアアクセラレーションによる動画再生もサポートされています。

7. Moebius

Raspberry Piから最大限のパフォーマンスを引き出したいなら、軽量化されたLinuxが有力な選択肢になります。そんなときに注目したいのが、Raspberry Pi向けミニマルLinuxディストリビューションのMoebiusです。

Raspberry A/+およびB/+モデルに対応し、なんと128MBのSDカードでも動作します。ただし、空き容量を活用することを考えると、もう少し大きめのカードを選ぶのがおすすめです。

ひとつの欠点は、リポジトリの規模が約5000〜6000個のアプリ・ユーティリティに限られる点です。とはいえ大半の用途はカバーでき、必要なツールが見つからない場合は手動でインストールやコンパイルを行うことも可能です。

8. Kali Linux

自宅や企業のローカルネットワークへのペネトレーションテスト(侵入テスト)を目的として設計されたKali Linuxは、ホワイトハットのセキュリティ専門家が倫理的ハッキングを行う際の、事実上の標準ツールといえます。通常はノートPCやデスクトップで使われますが、ARM版はRaspberry Piに対応しています。

これにより、Piの活用範囲が大きく広がります。バッテリー駆動のペネトレーションテストデバイスとして持ち運んだり、オープンWi-Fiネットワークのセキュリティ診断に活用したりと、可能性は多彩です。

もちろん特殊用途のディストリビューションではありますが、いつでもすぐに起動できるよう準備しておく価値のある一枚です。

9. FreeBSD

BSDは厳密にはLinuxではありませんが、同じくUNIXライクなオペレーティングシステムです。そのため本リストに含めるにふさわしい存在で、FreeBSDはインストール可能であり、Raspberry Pi 2との完全な互換性が確認されています(Raspberry Pi 1 Model Bとは部分的に互換)。さらにRaspberry Pi Zeroともある程度の互換性があります。

FreeBSDを導入したPiは、GPIO経由でLEDを制御するといった電子工作にも活用できます。

また、代替ディストリビューションのRaspBSDもあり、PiとPi 2で動作します(BananaPiやBeagleBone Black/Greenボード向けイメージも提供されています)。

10. Kano OS

Raspberry Pi向けOSの中で最も見落とされがちなのが、無料のDebianベースディストリビューション「Kano OS」です。通常はKanoキットとして販売されるRaspberry Piにプリインストールされています。キット自体はやや高価ですが(とはいえ、Raspberry Piを始めるために必要なものはすべて揃っています)、多くのユーザーが見落としているのは、Kano OS自体が無料で入手できるという点です。

Kanoキットは子供向けに設計されているため、OSには親しみやすいユーザーインターフェースが採用されています。しかし、大人のユーザーが敬遠する必要はありません。視覚的プログラミング言語のKano Blocksやマルチメディアツールが搭載されているほか、PongやMinecraft Pi(Pythonプログラミングと電子工作を学べます)がプリインストールされています。

Kano OSはRaspberry Pi 1 Model B、2、3、さらにはRaspberry Pi Zeroにも対応しています。

まとめ

これらのRaspberry Piディストリビューションを試したことはありますか?それともRaspbianで十分満足していますか?ペネトレーションテスト用など、他にも特殊用途のディストリビューションは存在します。あなたのお気に入りのRaspberry Pi用OSがあれば、ぜひコメント欄で教えてください!

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