WubiでWindowsにUbuntuを簡単インストールする方法【パーティション分割不要】
Linuxに興味はあっても、「Windowsを消してまでインストールするのは不安」「パーティション操作が難しそう」と感じている方は多いでしょう。そんな初心者にとって心強い存在だったのが、公式サポートのインストーラー「Wubi」です。本記事では、Wubiの仕組みと使い方を詳しく解説します。
Wubiとは?
Wubiは、Windowsユーザー向けに公式サポートされているUbuntuインストーラーです。公式サイトでは以下のように紹介されています。
Wubiは、ワンクリックでLinuxの世界へお連れする、公式サポートのUbuntuインストーラーです。他のWindowsアプリケーションと同じように、シンプルかつ安全にUbuntuのインストールとアンインストールができます。
この説明の通り、WubiでインストールしたUbuntuは、通常のWindowsアプリケーションと同様に扱えます。コントロールパネルの「プログラムの追加と削除」から、いつでも簡単に取り外せるのです。
Wubi最大の特徴:パーティション分割が不要
Wubi(Windows based Ubuntu Installer)の最大の魅力は、パーティション操作が一切不要な点です。従来のLinuxインストールでは、ハードディスクのパーティションを切り分ける必要がありましたが、Wubiの場合はWindows上に大きなファイルを作成し、それを両OSが独立したパーティションのように扱います。ファイルのサイズはインストール時に自由に指定できます。
インストール手順
1. Wubiインストーラーをダウンロード
まず、Windows側でWubiインストーラーをダウンロードします。起動すると、メイン画面で初期設定を行えます。
2. インストール先ドライブと容量を選択
Ubuntuのインストール先ドライブを選ぶ際は、可能な限りCドライブを推奨します。Windowsが動作しているドライブ以外でWubiを実行すると、不具合に遭遇するケースが多いためです。
また、Ubuntuに割り当てる容量についてですが、実際に作業をするつもりなら20GB以上を確保しておくことをおすすめします。あまり小さい容量だと、後々不便になる可能性があります。
3. デスクトップ環境を選択
設定画面の左下には「Desktop Environment(デスクトップ環境)」という選択項目があります。Wubiでは、以下の4種類のUbuntuフレーバーから選べます。
- Ubuntu – GNOME搭載の標準エディション
- Kubuntu – KDE搭載。よりWindowsらしい操作性のデスクトップ
- Xubuntu – XFCE搭載。GNOMEやKDEよりも軽量
- Mythbuntu – MythTVとXFCEを使用したPVR(録画サーバー)システム
このように複数のデスクトップ環境を簡単に選べる点は、Wubiの大きなメリットです。普段ダウンロードすることのない環境も、気軽に試せます。
4. ISOイメージのダウンロードを待つ
設定が完了したら、いよいよインストール開始です。Ubuntuの完全なISOイメージのダウンロードが行われるため、完了までしばらく待ちましょう。
Wubiの仕組み
ダウンロードを待っている間に、Wubiが内部で何を行っているのかを見てみましょう。
Wubiは、Linux本体とそのファイル群を収めるためのパーティションを作成する代わりに、ファイル内にループデバイス(loop device)を作成します(通常は C:\Ubuntu\disks\root.disk)。Windowsはこのファイルを、あたかも独立したパーティションやハードディスクであるかのように扱います。
コンピュータを起動すると、WindowsのブートローダーがどちらのOSを起動するか尋ねてきます。「Ubuntu」を選択すると、ブートローダーがWubiが作成したファイルを開き、Linux側は自分が通常のLinuxパーティション上で動作しているものと認識して起動するのです。
まとめ:Linux入門に最適な選択肢
筆者がWubi経由でUbuntu 9.04をインストールしてみたところ、その快適さと分かりやすさに大変満足しました。これまで何人かの「Linuxへの乗り換え候補者」にWubiを勧めてきましたが、今後も勧め続けるつもりです。
特に気に入っているのは、さまざまなUbuntuの種類を簡単に選択できる点です。これにより、普段ならダウンロードしようと思わないような環境にも、気軽に挑戦できます。開発陣が今後どんな機能を追加してくれるのか、楽しみですね。
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