Windows 10 / 11 に Ubuntu をインストールする3つの方法【WSL・USB起動・仮想マシン】
Windows 10 や Windows 11 のパソコンで Ubuntu Linux を使ってみたいと思ったことはありませんか?この記事では、その手順を初心者の方にもわかりやすく解説します。
実は、Windows 上で Ubuntu をインストールして動かす方法はひとつだけではありません。本記事では、代表的な3つのアプローチをご紹介します。① Windows Subsystem for Linux(WSL)を使って Linux コマンドを実行する方法、② USB メモリから直接起動する方法、そして③ 仮想マシン(VM)上で動かす方法です。
それぞれの特徴と手順を順番に見ていきましょう。
方法1:WSL(Windows Subsystem for Linux)で Ubuntu をインストールする
WSL(Windows Subsystem for Linux)とは、Windows OS の上に構築された環境で、Windows 10 / 11 上で Linux 環境を実行できるようにする仕組みです。コマンドラインツールや各種ユーティリティなどが含まれています。ただし、後述の他の方法と異なり、Ubuntu 標準の GNOME デスクトップ(GUI)は利用できない点に注意してください。
つまり、この方法ではターミナル経由でのみ Ubuntu を操作することになります。また、WSL を実行するには、以下の最小システム要件を満たしている必要があります。
- 64ビット版の Windows であること
- Windows 10 ビルド 14393 以降であること
これらの要件を満たしていれば、特別な問題なく Ubuntu を実行できます。手順は以下の通りです。
まず、Windows のスタートメニューの検索バーに「windows features」と入力し、最適な結果を選択します。「Windows の機能」が起動したら、「Windows の機能の有効化または無効化」をクリックします。一覧を下にスクロールして「Windows Subsystem for Linux」を見つけ、チェックボックスにチェックを入れて「OK」をクリックしましょう。

すると Windows が必要なファイルのインストールを開始します。数分ほど待ちましょう。インストールが完了したら、PC を再起動します(再起動を促された場合はそのまま指示に従ってください)。
再起動後、コマンドプロンプトを起動します。スタートメニューの検索バーに「cmd」と入力して、最適な結果を選択してください。コマンドプロンプトが開いたら「bash」と入力して Enter キーを押します。
次に、Windows 上に Ubuntu 環境をインストールします。https://aka.ms/wslstore にアクセスすると、Microsoft Store が自動的に起動します。そこには、Windows 上で並行して実行できるさまざまな Linux ディストリビューションが並んでいます。「Ubuntu」をクリックしましょう。
続いて「入手」をクリックし、さらに「インストール」をクリックします。Ubuntu 環境のインストールが始まります。完了したら「起動」をクリックしてください。



新しいウィンドウが開き、WSL 内で Ubuntu のセットアップが始まります。完了までにはインターネット回線の速度にもよりますが、数分かかることがあります。時間がかかっても焦らずお待ちください。

Ubuntu のインストールが完了すると、ユーザー名の設定を求められます。任意の名前を入力して Enter を押し、続いてパスワードも設定します。必要な情報をすべて入力し終えると、Ubuntu のセットアップは完了です。


セットアップが完了したら、まずは Ubuntu を最新の状態にアップデートしておくのがおすすめです。以下のコマンドを実行して Enter を押してください。
# sudo apt update
アップデートが完了すれば、Windows 10 上で Ubuntu が正常に動作しています。以降はいつでも、Windows から直接 Ubuntu のコマンドラインにアクセスできるようになります。
方法2:USB メモリから Ubuntu を起動・実行する
先ほどの WSL の方法でも Ubuntu は使えますが、GNOME デスクトップを備えた「本格的な Ubuntu OS の操作感」は味わえません。
2つ目の方法は、まさにこの課題を解決するものです。USB メモリから Ubuntu を起動すれば、PC にインストールすることなく完全な Ubuntu 環境を体験できます。必要なのは、Ubuntu の ISO イメージ、USB メモリ、そして ISO ファイルを書き込んで起動可能な USB を作成するソフトウェアだけです。
起動可能な USB を作成できるアプリは多数ありますが、ここでは定番の「Rufus」を使用します。お好みのツールを使っても問題ありません。
まず Ubuntu の ISO ファイルをダウンロードしましょう。Ubuntu の公式ダウンロードページにアクセスしてファイルを取得します。執筆時点での最新 LTS 版は Ubuntu 20.04.3 なので、今回はこちらをダウンロードします。

ISO ファイルをダウンロードしたら、次に Rufus の公式サイトからアプリをダウンロードします。ダウンロードが完了したら Rufus を起動し、USB メモリを挿入して起動ディスクを作成しましょう。


Rufus のメイン画面で「SELECT」をクリックし、先ほどダウンロードした ISO ファイルを選択します。「パーティション構成」を MBR、「ターゲットシステム」を BIOS または UEFI に設定します。「フォーマットオプション」の項目はデフォルトのままにしておきましょう。設定できたら「START」をクリックします。

追加ファイルのダウンロードを求めるダイアログが表示される場合があります。「はい」をクリックするとファイルがダウンロードされ、続いて ISO のコピー処理が始まります。次のダイアログでは「ISOイメージモードで書き込む(推奨)」を選択して「OK」をクリックしてください。
コピーは数秒〜数分で完了します。すべて終わったら「閉じる」をクリックしましょう。
これで準備完了です。Ubuntu を試したいときは、PC の電源を入れる前に USB メモリを挿して起動するだけで、PC が USB ドライブから起動します。Ubuntu のメニューが表示されたら、「Try Ubuntu(Ubuntu を試す)」を選択してください。
これで、好きなときに Windows 10 / 11 の PC で Ubuntu を実行できるようになりました。
方法3:仮想マシン(VM)で Ubuntu をインストールする
仮想マシン(Virtual Machine、略して VM)とは、「コンピュータの中にもう一台のコンピュータ」を作り出す仮想環境のことです。特定の VM アプリの中で別の OS を動かすイメージです。
以前、仮想マシンへの Windows 11 のインストール方法をご紹介しましたが、3つ目の方法では同じ要領で、Oracle が開発するオープンソースの仮想マシンソフト「VirtualBox」を使って Ubuntu をインストールします。
まずは VirtualBox の公式サイトにアクセスしてアプリをダウンロードし、インストールを済ませてください。

次に、ここでも Ubuntu の ISO ファイルが必要になります。前述の手順と同様に、公式ダウンロードページから取得しましょう。ダウンロードが完了したら VirtualBox を起動し、上部のツールバーから「新規」をクリックします。
表示されたダイアログで、新しい仮想マシンの名前を入力します(ここでは「Ubuntu」とします)。「タイプ」は Linux、「バージョン」は Ubuntu を選択して「次へ」をクリックします。続いて、仮想マシンに割り当てるメモリ(RAM)容量を決めて「次へ」を押しましょう。
最後に「仮想ハードディスクを作成する」を選択して「作成」をクリックします。

次のダイアログでは VDI(VirtualBox Disk Image) を選択して「次へ」をクリックします。続く画面では「可変サイズ(Dynamically allocated)」を選んで「次へ」を押します。最後に仮想ハードディスクのサイズを指定して「作成」をクリックすれば完了です。
VirtualBox マネージャーの左側に、作成した仮想マシンの名前が表示されているはずです。「起動」をクリックすると仮想マシンが立ち上がります。

初回起動時にディスクイメージの選択を求められるので、「追加」をクリックして事前にダウンロードしておいた Ubuntu の ISO ファイルを選択し、「開く」を押します。あとは「選択」→「起動」の順にクリックしましょう。

仮想マシン上で Ubuntu が起動します。言語を選択すると、「Ubuntu を試す」か「Ubuntu をインストールする」かの2つの選択肢が表示されます。どちらかを選び、画面の指示に従って進めれば、以降は VM 上でいつでも Ubuntu を実行できるようになります。
まとめ:Windows 10 / 11 で Ubuntu を楽しもう
以上、Windows PC に Ubuntu をインストールして実行するための、最も簡単な3つの方法をご紹介しました。ご自身の用途や目的に合った方法を見つけて、快適な Ubuntu ライフをお楽しみください。
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