Ubuntu Coreとは?IoTデバイス向けトランザクション型OSの特徴と仕組み
Ubuntu Coreは、IoT(モノのインターネット)デバイスや大規模なコンテナ環境向けに特化して設計された、トランザクション型のUbuntu Linux OSです。数多くのデジタルサイネージ、ロボティクス機器、ゲートウェイを支えるこのOSは、標準的なUbuntuと同じカーネル、ライブラリ、システムソフトウェアを採用しながら、はるかに軽量な構成で動作する点が大きな特長です。
Ubuntu Coreは仮想マシン(VM)として実行できるほか、以下のような多様なプラットフォームでも稼働します。
- Raspberry Pi 2 および 3
- Compute Module 3
- Qualcomm DragonBoard 410c
- Intel NUC
- Intel Joule
- Samsung Artik
- KVM
- Amazon Web Services(AWS)
- Microsoft Azure
- Google Cloud Platform
snapパッケージによる動作
トランザクション型OSでは、処理が完全かつ分割不可能な操作単位に分割されます。Ubuntu Coreはsnapパッケージによって動作します。Snapとは、コンテナ化されたアプリケーションとその依存関係に加え、安全に実行し他のソフトウェアと連携するための手順を含むzipファイルのことです。SnapはLinuxのデスクトップ、サーバー、クラウドデバイスのいずれでも実行可能で、基盤となるOSから分離されているため、アプリケーションを安全にインストールできます。
Snapは読み取り専用かつ不変(イミュータブル)であるため、システムにインストール後の改ざんや変更を防ぐことができます。アプリケーション本体と依存関係に加え、各Snapには2つの独立した書き込み可能なストレージ領域が用意されています。一方はバージョン管理されており、データ更新時のコピーを保持し、もう一方には重複保存の必要がない大容量の静的データを格納します。
Ubuntu CoreがSnapを採用していることで、コンテナ内アプリケーションのセキュリティレベルは大幅に強化されています。OSやカーネル自体もSnapとして提供されるため、個々のSnapは他のインストール済みSnapへ影響を与えることなく、また依存することなく独立して更新できます。さらに、DockerがRaspberry Piに対応したアップデートにより、コンテナ化用途でのUbuntu Coreの活用はより現実的になっています。
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