GoogleとFacebookにまたも巨額罰金の危機――オーストラリア政府がプライバシー規制の強化へ
テック大手のGoogleとFacebookが、ユーザーデータの保護を怠ったとして、オーストラリア連邦政府から数百万ドル規模の罰金を科される見通しとなりました。両社をはじめとするテック企業がユーザーのプライバシーやSNS上の投稿への配慮を怠り続ければ、罰金額はさらに増大する可能性もあります。
今回何が起きたのか?
FacebookやTwitterなどのソーシャルメディアプラットフォームが、ニュージーランド・クライストチャーチ銃乱射事件の映像を配信したことを受け、スコット・モリソン首相は、プライバシー法に違反したオンライン大手に対する罰則を導入する方針を示すと言われています。これにより、個人情報の保護が一段と強化されることが期待されています。
新しい法律はいつ施行されるのか?
与党連合が選挙に勝利すれば、プライバシー法(Privacy Act)の改正を通じて新法が施行されます。これにより、オーストラリア規制当局が科せる最大罰金額は、1000万豪ドル、または国内年間売上高の10%のいずれかに引き上げられます。さらに、ソーシャルメディアやオンライン企業は、本人からの要求があれば個人データの利用・提供を即座に中止することが義務付けられるほか、児童や社会的に脆弱な立場にある人々の情報保護に関する規制も強化される予定です。
罰金額はどれくらい?
2017年の企業収益に基づいて試算すると、Googleには最高約1億200万ドル、Facebookには約4700万ドルの罰金が課される計算になります。両社がヘイトスピーチ、フェイクニュース、その他の有害コンテンツの拡散を食い止められなければ、罰金額はさらに膨らむ可能性があります。
新法はオーストラリア国民にどんなメリットをもたらすのか?
この新しい取り組みにより、オーストラリアは昨年施行されたEU(欧州連合)のプライバシー法制との足並みを揃えることになります。
実際、今年1月には、Googleがウェブ利用者に対してデータ利用に関する透明性のある分かりやすい情報を提供しなかったとして、フランスの規制当局から過去最高となる8000万ドルの罰金を科されたばかりです。
そもそもなぜこのような法律が必要なのか?
FacebookやGoogleなどのテック大手は、ここ1年間、絶え間ない論争に巻き込まれてきましたが、それでも同じ手法を使い続けています。その背景には、これらの企業が正確な情報と偽情報を適切に区別できていないという事実があります。加えて、扱うコンテンツの量は膨大すぎる一方、AIの学習に使える有害コンテンツのサンプルは十分とは言えません。また、ユーザーによる違反行為のリアルタイム通報に頼るやり方も、さほど効果を上げていません。今回のクライストチャーチ事件を受けて、Facebook自身がこうした限界を認め、Facebook Liveは同社の担当者でさえ完全には制御できないことを明かしました。
結局、誰を責めるべきなのか?
Facebook、Twitter、Instagramといったソーシャルメディアプラットフォームだけを全面的に責めることはできません。私たちが彼らに膨大なデータを提供し、そのデータを基に莫大な利益を得ることを許しているのは、他ならぬ私たち自身です。もし企業側が公正に振る舞わないならば、状況を変える力を持つのはユーザー一人ひとりです。アプリをアンインストールし、自らの情報を共有することを拒否することが、唯一実効性のある対策と言えるかもしれません。賛同できる方は、ぜひお知らせください。
とはいえ、「これらの罰金によって、GoogleやFacebookなどのテック大手は本当に変わるのだろうか?」「私たちは今後も、自分のデータの安全をテック大手に委ね続けるべきなのか?」という問いには、まだ明確な答えが出ていません。
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