Surface Laptop 3 / Surface Pro X のSSDを自分で交換・アップグレードする方法
(画像提供:iFixit)
スリムベゼルの美しいディスプレイが特徴のSurface Pro X、15インチモデルに採用された縦長の3:2アスペクト比が魅力のSurface Laptop 3。Microsoftの最新Surfaceデバイスには魅力的なポイントがたくさんあります。しかし、ひとつ大きな弱点があります。それは、どちらのデバイスにもストレージ拡張手段がないことです。microSDカードやSDカードを挿して容量を補うことができません。
とはいえ、PCの分解や修理にある程度慣れている方なら、内蔵SSDを交換することでストレージ容量を増強できます。これは今年のSurfaceデバイスにおける最大の変更点のひとつであり、本記事ではその具体的な手順を詳しく解説します。
作業前に知っておくべき注意点
まずお伝えしたいのは、MicrosoftはSSDの交換について「正規販売店でのみ行うこと」を推奨しているという点です。自分でSSDを交換することは技術的には可能ですが、保証が無効になったり、デバイスを破損させたりするリスクがあることを十分に理解しておきましょう。
また、新しいSSDを装着した後は、Windows 10を再インストールするための回復メディア(インストールメディア)を事前に準備しておく必要があります。SSDを取り外すとOSも一緒に失われるためです。回復メディアの作成方法やSurfaceの復元手順については、Microsoft公式ガイドを参照してください。繰り返しになりますが、作業はすべて自己責任で行ってください。
対応するSSDの種類と購入費用
もうひとつ重要なポイントとして、Surface Laptop 3とSurface Pro Xには一般的なSSDが搭載されていません。両機種のSSDは、近年のノートPCで広く使われている小型のM.2タイプではありますが、より新しい「M.2 2230」という規格を採用しています。
つまり、Amazonなどで安価に入手できる通常のM.2 SSDは使用できません。「M.2 2230」規格のSSDを購入する必要があります。Redditなどのユーザー報告によると、市販のM.2 2230ドライブの中には、純正のMicrosoft製SSDよりも読み書き速度がやや速い製品もあるようです。おすすめ製品は後述の表にまとめました。
さらに、以下の工具も用意しましょう。
- T3ドライバー(Amazonで約6ドル)
- 開封ツール(プライヤー)(Amazonで約7ドル)
- T2ドライバー(Amazonで約6ドル)
- T5ドライバー(Amazonで約6ドル)
今後もiPhoneやノートPCなどの修理を続ける予定があるなら、iFixitの約60ドルの修理キットがおすすめです。必須ではありませんが、将来の修理に必要なドライバーや工具が一式そろっています。
M.2 2230規格SSDの主な購入先は以下のとおりです。
| 販売店 | 価格 | 製品名 |
|---|---|---|
| CDW | $93.99 | WD PC SN520 NVMe SSD – 512GB |
| NewEgg | 在庫切れ | SanDisk PC SN520 512GB M.2 2230 |
| eBay | 在庫切れ | SanDisk PC SN520 512GB M.2 2230 内蔵SSD(SDAPTUW) |
| AvaDirect | $95.62 | 512GB PC SN520 2230(読み1700MB/s/書き1400MB/s、3D NAND、PCIe 3.0 x2 NVMe) |
| Insight | $100 | WD PC SN520 NVMe SSD – 512GB(PCI Express 3.0 x2) |
ご覧のとおり、いずれも100ドル前後に収まります。決して安くはありませんが、Microsoftにストレージ変更を依頼する場合に比べれば大幅に安上がりです。ただし注意点として、高価格帯のSurfaceモデルは、Surface Pro Xを除けば、大容量ストレージに加えて高性能なプロセッサーや大容量RAMを搭載しているのが一般的です。
Surface Pro Xの場合、エントリーモデルは128GB SSD搭載でMicrosoft Store価格999ドルです。これを512GBにアップグレードすると、なんと800ドルもの追加料金が必要になります。
一方、Surface Laptop 3は128GB SSD搭載モデルが1,000ドルからですが、512GBにすると高速なIntel Core i7プロセッサーを搭載した構成となり、実に1,000ドルの追加料金が必要です。つまり、多少度胸さえあれば自分でSSDを交換し、不要なプロセッサーやメモリのアップグレードにお金をかけないことで、大きくコストを節約できるのです。
Surface Pro XのSSDを交換する手順
Surface Pro XのSSD交換に挑戦するなら朗報です。Surface Laptop 3に比べて格段に簡単で、失敗しにくい作業です。以下の手順に沿って進めればOKです。iFixitによるクイックガイド動画も参考にしてください。
- デバイス付属のSIMピン(取り出しツール)を用意します。
- Surfaceを画面を下にしてテーブルに置き、背面のキックスタンドを起こします。
- キックスタンド右側付近の穴にツールを差し込みます。
- 黒いカバーをこじ開けて外します。
- T3ドライバーを使い、SSDを固定しているネジを緩めて外します。
以上、わずか5ステップで古いSSDの取り外しは完了です。あとは新しいSSDを取り付け、ネジを締め、手順を逆にたどってカバーを閉じるだけです。インストールメディアからWindows 10を再インストールすれば、ファイルや写真、動画を容量を気にせず自由に保存できます。
Surface Laptop 3のSSDを交換する手順
続いてSurface Laptop 3です。残念ながら、こちらのSSD交換はかなり手間のかかる作業になります。まず、底面のゴム足を慎重に剥がして取り外す必要があります。ゴム足は接着されているため、先ほど紹介したiFixitの開封ツールが役立ちます。ゴム足を外したら、以下の手順に進みましょう。
- トルクス(Torx)ドライバーを使い、ゴム足の下に隠れていたネジをすべて外します。
- Surface Laptop 3を普段使う向き(天板が上)に戻します。
- 開封ツールを、キーボード側面の角とボトムケースの継ぎ目に差し込み、ゆっくりと滑らせます。
- キーボードは磁石で固定されているため、少しずつ浮き上がってきます。キーボードデッキ全体を持ち上げます。
- キーボードデッキを脇に置きます。このときリボンケーブルを傷つけたり折り曲げたりしないよう細心の注意を払ってください。
- 本体左上にSSDが見えるはずです。
- T3ドライバーでネジを外し、新しいSSDを取り付けます。
あとは手順を逆にたどってSurface Laptop 3を組み立て直します。ゴム足を傷つけていなければ、接着剤で元通りに貼り付けることも可能です。最後に、USBメモリ(インストールメディア)を挿してWindows 10を再インストールするのを忘れずに行いましょう。
大容量化したストレージで何をする?
Surface Laptop 3やSurface Pro Xのストレージをアップグレードできたら、楽しめることはたくさんあります。まず、選んだSSDによっては読み書き速度が向上する可能性があり、ゲーム用途では大きなメリットになるでしょう。大切なドキュメントを保存できる容量もぐっと増えます。あなたはSSDをアップグレードしてみたいと思いますか?ぜひコメント欄で教えてください。
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