Windows 10でファイルやフォルダをパスワード(暗号化)で保護する方法
はじめに:Windows 10標準機能でファイルを守る
他人に見られたくないファイルがあるなら、パスワードでロックするのが最も手軽な安心策です。Windowsには基本的なパスワード保護機能が標準搭載されており、特別なソフトを追加しなくても、ファイルをのぞき見から守ることができます。
作業を始める前に、ひとつ注意点があります。この方法はシンプルで効果的ですが、大規模な運用やミッションクリティカルな用途を想定したものではありません。本当に機密性の高い情報をデバイスに保存する場合は、専用の暗号化ソフトウェアの導入を検討しましょう。

ファイルやフォルダを暗号化する手順
ステップ1:プロパティを開く
まず、エクスプローラーで保護したいファイルまたはフォルダを見つけます。右クリックして、コンテキストメニューの一番下にある「プロパティ」をクリックしてください。次に、ウィンドウの「属性」セクションにある「詳細設定」ボタンを押します。

ステップ2:暗号化オプションを有効にする
詳細属性パネルの下部にある「内容を暗号化してデータをセキュリティで保護する」というチェックボックスにチェックを入れます。「OK」をクリックしてプロパティのメインウィンドウに戻り、「適用」を押すと、Windowsによるファイルの暗号化が始まります。

ステップ3:暗号化キーをバックアップする
処理が完了すると、この機能を初めて使う場合には、暗号化キーのバックアップを求められます。画面右下の通知をクリックし、指示に従って暗号化キーを控えておきましょう。万が一、暗号化されたファイルにアクセスできなくなったときにこの情報が必要になるため、今のうちにバックアップしておくことが非常に重要です。

暗号化の仕組みと効果
バックアップが完了すれば、ファイルは保護された状態になります。ファイルは、あなたのWindowsユーザーアカウントに紐付けられたキーで暗号化されます。そのため、他のユーザーがアクセスしようとしても――別のユーザーアカウントからでも、物理的にハードディスクを取り外しても――中身は意味のない文字化けしたテキストにしか見えません。

暗号化を解除する方法
暗号化はいつでも元に戻せます。プロパティウィンドウを開いて「詳細設定」パネルを表示し、「内容を暗号化してデータをセキュリティで保護する」のチェックを外して「OK」をクリックするだけです。また、暗号化後はチェックボックスの横にある「詳細」ボタンを押すことで、暗号化証明書や利用可能な回復手順に関する情報を確認できます。
利用時の注意点
以上で設定は完了です。繰り返しになりますが、この方法は高度なセキュリティ用途向けではありません。ただし、共有PCを使っていて、同じデバイス上の他のユーザーアカウントから特定のファイルへのアクセスを防ぎたい場合には理想的です。
なお、画面から離れるときは必ずアカウントをロック(Win+L)することを忘れないでください。ログインした瞬間にファイルは復号され、閲覧可能な状態になってしまうからです。
より強力な保護が必要な場合:BitLockerとの違い
さらに強固な保護が必要なら、この目的のために設計されたサードパーティ製ソフトウェアの導入を検討するとよいでしょう。すべてのファイルをまとめて暗号化したい場合は、WindowsのBitLocker機能(ProおよびEnterpriseエディションのみ)を有効にするのも有効な選択肢です。BitLockerは、TPM(証明書の保存に特化したハードウェアモジュール)にキーが紐付けられたフルディスク暗号化を提供します。
BitLockerはファイルベースの暗号化とは異なるレベルで動作し、解決する課題も異なります。BitLockerは個別のファイルではなくドライブ全体を暗号化するため、Windowsが起動するとドライブ上のすべてのデータが復号され、誰でもアクセスできる状態になります。一方、今回紹介したファイルベースの暗号化は、ログイン後に初めて解除され、個々のファイルやフォルダ単位で保護を行います。目的に応じて使い分けることが大切です。
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