Windows 10でWSLディストリビューションをインポート・エクスポートする方法
Windows 10では、Microsoftが提供するWSL(Windows Subsystem for Linux)を利用することで、複数のLinuxディストリビューションを同時に実行できます。しかし、Windows 10の再インストールや初期化を行うと、WSLディストリビューション内に保存されていた設定や環境がすべて失われてしまうのが難点です。また、これらの構成をバックアップして復元するのも、方法を知らなければ簡単にはいきません。
そこで役立つのが、WSLディストリビューションのインポート/エクスポート機能です。この機能を使えば、ディストリビューションの環境全体を1つのtarファイルとして保存し、必要なときにいつでも復元できます。本記事では、--exportおよび--importオプションを使った具体的な手順をわかりやすく解説します。
Windows 10でWSLディストリビューションをインポート・エクスポートする
ここでは、WSLディストリビューションのインポートとエクスポートに関わる、次の3つの操作を紹介します。
- WSLディストリビューションをインポートする
- WSLディストリビューションをエクスポートする
- インポートしたWSLディストリビューションをアンインストールする
作業を始める前に、インストール済みのディストリビューションがすべて最新の状態になっていることを確認しておきましょう。アップデートはMicrosoft Storeから行えます。
1] WSLディストリビューションをインポートする
まず、管理者権限でコマンドプロンプトを開きます。続いて、以下のコマンドを実行してください。
wsl --list --all
このコマンドにより、PCにインストールされているすべてのWSLディストリビューションの一覧を確認できます。
次に、以下のコマンドでバックアップファイルからWSLディストリビューションをインポートします。
wsl --import <ディストリビューション名> <インストール先フォルダーのパス> <バックアップ.tarファイルのフルパス>
記入例:
wsl --import Ubuntu-18.04 C:\WSL\Ubuntu1804 C:\Users\Ayush\Desktop\Ubuntu1804Backup.tar
このコマンドを実行すると、指定したtarファイルの内容が、指定したフォルダーに新しいWSLディストリビューションとして復元されます。
2] WSLディストリビューションをエクスポートする
管理者権限でコマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを実行してインストール済みのディストリビューションを確認します。
wsl --list --all
続いて、以下のコマンドでWSLディストリビューションをtarファイルとしてエクスポートします。
wsl --export <ディストリビューション名> <バックアップ.tarファイルの保存先フルパス>
記入例:
wsl --export Ubuntu-18.04 C:\Users\Ayush\Desktop\Ubuntu1804Backup.tar
処理が完了すると、コマンドで指定した場所にバックアップファイルが作成されます。このファイルを保管しておけば、Windowsの再インストール後はもちろん、別のPCへ同じ環境を移行することも可能です。
3] インポートしたWSLディストリビューションをアンインストールする
不要になったディストリビューションは、登録解除(アンインストール)することで削除できます。まず、管理者権限でコマンドプロンプトを開き、以下のコマンドで現在のディストリビューション一覧を表示します。
wsl --list --all
次に、以下のコマンドで対象のWSLディストリビューションを登録解除します。
wsl --unregister <ディストリビューション名>
処理が完了したら、コマンドプロンプトを閉じて終了です。
まとめ
wsl --exportでバックアップを作成し、wsl --importで復元するという流れを覚えておけば、Windows 10の再インストールや初期化の際にもWSLの環境を簡単に守れます。トラブルに備えて、定期的なバックアップを習慣にしておくとさらに安心です。本ガイドが皆さんのお役に立てば幸いです。
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