Windowsのエクスプローラー(explorer.exe)が管理者として実行できないのはなぜ?原因を解説
Windows 11、Windows 10、Windows 8、Windows 7、Windows Vistaでは、ユーザーアカウント制御(UAC)が既定で有効になっており、「管理者承認モード」で動作するように設定されています。そのため、Windowsエクスプローラー(explorer.exe)も標準ユーザーの権限で実行されるようになっています。
explorer.exeを右クリックして「管理者として実行」を選択しても、実際には標準ユーザーの権限で起動してしまいます。これはいったいなぜなのでしょうか?
エクスプローラーが昇格モードで実行されない理由
この問題の原因は、UAC(ユーザーアカウント制御)の仕組みそのものにあります。UACがアプリケーションをより高い権限のトークンへ昇格できるのは、新しいプロセスを起動するタイミングだけです。すでに実行中の既存プロセスを後から昇格させることはできません。
ユーザーがログオンすると、Windowsエクスプローラーはすでに標準ユーザーの権限で起動しています。デスクトップを表示するために常にバックグラウンドで動作しており、すでに存在するプロセスであるため、昇格することができないのです。
さらに言えば、Windowsエクスプローラーは「標準ユーザーコンテキスト」と「管理者コンテキスト」の両方での実行を想定したUACガイドラインに従うようには設計されていません。一方で、CMD.exe(コマンドプロンプト)は、このようなUACガイドラインに従って設計されたアプリケーションの代表的な例です。
昇格時の確認ダイアログを表示させない方法
毎回表示される確認プロンプトを避けたい場合は、マイクロソフトのサポート技術情報KB2273047で推奨されているように、セキュリティポリシーの設定項目「管理者承認モードにおける管理者の昇格時の確認動作」を「確認なしで昇格する」に変更する方法があります。
また、ユーザーアカウント制御(UAC)自体を無効化するという選択肢もあります。ただし、UACを無効にするとシステム全体のセキュリティレベルが低下するため、変更を行う際はリスクを十分に理解したうえで慎重に判断してください。
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