Windows 10のNTUSER.DATファイルとは?場所・仕組み・削除の可否を徹底解説
Windowsを長年使っている方なら、NTUSER.DATという名前のファイルを目にしたことがあるかもしれません。これはユーザーごとに作成されるファイルで、ユーザーの設定情報を保存しており、パソコンへのログイン時に読み込まれます。Windowsがユーザー設定を取り出し、快適なログイン環境を整えるための「設定の保管庫」と考えると分かりやすいでしょう。
Windows 10におけるNTUSER.DATファイルとは
ファイル名に「NT」が含まれている理由は、このDATファイルの起源がWindows NTまでさかのぼるからです。Windows NTは、複数のユーザープロファイルをサポートした最初のオペレーティングシステムでした。Windows 95/98には複数ユーザー向けのプロファイル機能が存在せず、現在のWindowsでは、システム上に新しいユーザープロファイルが作成されるたびに、このファイルが自動的に生成されます。
本記事では、以下のトピックについて順番に解説していきます。
- NTUSER.DATファイルの場所
- なぜWindows 10はデータファイルで情報を保存するのか
- NTUSER.DATファイルの仕組み
- NTUSER.DATファイルは削除できるのか
1. NTUSER.DATファイルの場所
- エクスプローラーの設定で「隠しファイルを表示する」を有効にする
- 「ファイル名を指定して実行」ダイアログ(Windowsキー + R)を開く
- 「%userprofile%」と入力してEnterキーを押す
- ユーザープロファイルフォルダが開きます
- このフォルダ内にNTUSER.DATファイルがあります
2. なぜWindows 10はデータファイルで情報を保存するのか
意外に思われるかもしれませんが、実はこのファイルにはユーザーに関連するすべてのレジストリエントリが格納されています。Windowsはあらゆる設定情報をWindowsレジストリに保存しており、そこにはユーザーごとの設定や個人用設定のデータも含まれています。レジストリエディター(regedit)を開いたことがある方なら、以下のようなキーを見たことがあるでしょう。
- HKEY_USERS
- HKEY_CURRENT_USER
前者は標準的な構成情報を保存し、後者は現在ログインしているユーザー固有の情報を保持しています。
Windowsはユーザーごとに個別のNTUSER.DATファイルを作成します。以下は、主要なレジストリハイブと、それぞれを支える対応ファイルの一覧です。
| レジストリハイブ | 対応するサポートファイル |
|---|---|
| HKEY_CURRENT_CONFIG | System、System.alt、System.log、System.sav |
| HKEY_CURRENT_USER | NTUSER.DAT、NTUSER.dat.log |
| HKEY_LOCAL_MACHINE\SAM | Sam、Sam.log、Sam.sav |
| HKEY_LOCAL_MACHINE\Security | Security、Security.log、Security.sav |
| HKEY_LOCAL_MACHINE\Software | Software、Software.log、Software.sav |
| HKEY_LOCAL_MACHINE\System | System、System.alt、System.log、System.sav |
| HKEY_USERS\.DEFAULT | Default、Default.log、Default.sav |
3. NTUSER.DATファイルの仕組み
ユーザー設定を変更すると、その内容はまずレジストリに反映・保存されます。そしてログアウト処理の際に、変更された設定がNTUSER.DATファイルへ書き込まれます。次回パソコンにログインするときには、同じNTUSER.DATファイルからすべての情報が読み込まれ、前回終了時の状態で作業を再開できるようになっています。
4. NTUSER.DATファイルは削除できるのか
結論として、NTUSER.DATファイルは絶対に削除しないでください。このファイルを削除すると、壁紙、デスクトップの配置、アプリの設定といった個人の設定や構成情報がすべて失われてしまいます。最悪の場合、ユーザーアカウント自体が破損し、正常にログインできなくなることもあります。
NTUSER.DATファイルに関する情報が、皆さまのお役に立てば幸いです。
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