Windows 11/10でPCがスリープから勝手に復帰する原因と対処法
多くのユーザーが「理由もなくパソコンがスリープ状態から勝手に復帰する」という不思議な現象に悩まされています。この問題はバッテリー消費を増やすだけでなく、画面ロックがかかっていない場合やパスワードを設定していない場合には、第三者にPCへアクセスされるセキュリティ上のリスクにもつながります。
Windows 11/10でPCがスリープから自動的に起動する原因と対策
この問題は主にサードパーティ製ソフトウェアが原因となることが多いですが、システム設定、Wake on LAN(ネットワーク経由での起動)、ネットワークデバイス、ウェイクタイマーなども、PCをスリープから自動的に起こすきっかけになり得ます。
主な解決策は以下の通りです。
- ウェイクタイマーを無効化する
- スケジュールされたタスクがPCを起こしていないか確認する
- デバイスによるシステムの復帰を防ぐ
- ネットワークアダプターのWake on Magic Packetを無効化する
- レジストリレベルでの修正
- 電源のトラブルシューティングツールを実行する
- 自動復帰の原因となるサードパーティ製プログラムをアンインストールする
- Spotifyを再インストールする
Windows 10/11でPCがスリープから勝手に復帰する場合は、以下の解決策を順番に試してみてください。
1. スケジュールされたタスクがPCを起こしていないか確認する
どのプログラムが最後にPCを起こしたのかを調べるには、コマンドプロンプト(CMD)を開いて powercfg /lastwake と入力し、Enterキーを押します。これにより、直近でPCを復帰させた要因が表示されます。
次に、タスクスケジューラを開きます。スタートメニューの検索ボックスに「タスクスケジューラ」と入力してEnterキーを押し、「タスクスケジューラライブラリ」を展開します。
ここで、PCの復帰を伴うタスクを実行するようにスケジュールされているプログラムがないか確認します。
例えば、旧バージョンのWindowsにおけるWindows Media Centerの自動更新機能が原因となることがありました。
確認するには、「Microsoft」→「Windows」→「Media Center」→「mcupdate_scheduled」の順に展開します。
「mcupdate_scheduled」をダブルクリックしてプロパティ画面を開きます。
トリガーを編集し、ドロップダウンメニューからタスクの開始タイミングを選択します。
「Windows起動時のみチェックする」ように設定することも可能です。
「OK」「適用」をクリックして保存し、画面を閉じます。
参考: Windows PCが勝手に起動するのはなぜ?
2. ウェイクタイマーを無効化する
ウェイクタイマーは、Windows Updateやシステムの自動メンテナンス機能が、スリープ中のPCを一時的に起こして更新作業やタスクを実行するために使用する組み込み機能です。
デフォルトでは、多くのPCがアイドル状態になっている深夜2時頃などにタスクを実行するよう設定されています。しかし、これは多くのユーザーがPCをスリープさせる時間帯でもあります。ウェイクタイマーを無効化する手順は以下の通りです。
Windowsの検索バーで「コントロールパネル」を検索して開きます。
「電源オプション」を選択します。
使用中の電源プランの横にある「プラン設定の変更」をクリックします。
プラン設定ウィンドウで「詳細な電源設定の変更」を選択します。
詳細設定メニューで「スリープ」(横の+記号をクリック)を展開し、さらに「ウェイク タイマーの許可」を展開します。
「バッテリー駆動」と「電源に接続」の両方に対して「無効」を選択します。
「適用」をクリックし、続けて「OK」をクリックして設定を保存します。
3. デバイスによるシステムの復帰を防ぐ
一部のデバイスはシステムをスリープから復帰させることができます。どのデバイスがPCの自動復帰を許可されているかは、コマンドプロンプトで以下の手順により確認できます。
Win + Rキーを押して「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを開き、「cmd」と入力してEnterキーを押します。コマンドプロンプトが開きます。
コマンドプロンプトに以下のコマンドを入力してEnterキーを押します:
powercfg -devicequery wake_armed
このコマンドにより、PCをスリープから復帰させることが許可されているデバイスの一覧が表示されます。
これらのデバイスによる自動復帰を防ぐには、以下の手順を実行します。
Win + Rキーを押して「ファイル名を指定して実行」を開き、「devmgmt.msc」と入力してEnterキーを押します。デバイスマネージャーが開きます。
復帰を防ぎたいデバイスを右クリックします。
「プロパティ」を選択します。
「電源の管理」タブで、「このデバイスで、コンピューターのスタンバイ状態を解除できるようにする」のチェックを外します。
「OK」をクリックして設定を保存します。
4. ネットワークアダプターのWake on Magic Packetを無効化する
PCがスリープ状態であっても、インターネットには接続されたままの場合があります。誰かがシステムにPingを送ると、PCがスリープから復帰することがあります。これを防ぐには、デバイスマネージャーでネットワークアダプターの「Wake on Magic Packet」を無効化します。手順は以下の通りです。
Win + Rキーを押して「ファイル名を指定して実行」を開き、「devmgmt.msc」と入力してEnterキーを押します。デバイスマネージャーが開きます。
「ネットワーク アダプター」までスクロールし、一覧を展開します。
使用中のネットワークアダプター(Broadcomアダプターなど)を右クリックし、「プロパティ」を選択します。
「詳細設定」タブに移動し、プロパティ一覧から「Wake on Magic Packet」までスクロールします。
値の一覧で「無効」を選択します。
「OK」をクリックして設定を保存します。
なお、ネットワークアダプターがPCの復帰を許可されているデバイスの一覧に含まれている場合は、解決策3で説明した方法で無効化することも忘れないでください。
5. レジストリレベルでの修正
レジストリエディター内のある設定値が0に設定されていると、システムが完全にスリープモードに入れなくなることがあります。以下の手順で変更できます。
Win + Rキーを押して「ファイル名を指定して実行」を開き、「regedit」と入力してEnterキーを押します。レジストリエディターが開きます。
レジストリエディターで以下のパスに移動します:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\WinLogon
右側のペインで「PowerdownAfterShutdown」というエントリを見つけ、ダブルクリックしてプロパティを開きます。
「PowerdownAfterShutdown」エントリが見つからない場合は、右ペインの空いているスペースを右クリックし、同じ名前で新しいDWORD(32ビット)値を作成します。
「値のデータ」を1に変更し、「OK」をクリックして設定を保存します。
システムを再起動します。
注意: レジストリの編集は誤操作するとシステムに深刻な影響を与える可能性があります。作業前に必ずレジストリのバックアップを作成してください。
6. 電源のトラブルシューティングツールを実行する
電源のトラブルシューティングツールは、システムの電源設定に関する問題を検出し、可能であれば自動的に修復します。実行手順は以下の通りです。
- Windows 11の場合: 「設定」→「システム」→「トラブルシューティング」を開き、電源のトラブルシューティングツールを選択して実行します。
- Windows 10の場合: 「設定」→「更新とセキュリティ」→「トラブルシューティング」を開き、電源のトラブルシューティングツールを選択して実行します。
トラブルシューティングツールの実行が完了したら、システムを再起動します。
7. 自動復帰の原因となるサードパーティ製プログラムをアンインストールする
多くのサードパーティ製プログラム、特にタスクをスケジュールするタイプのソフトウェアは、システムをスリープから復帰させることがあります。クリーンブート状態でこうしたプログラムを特定し、「プログラムと機能」メニューからアンインストールしてください。
「プログラムと機能」を開くには、Win + Rキーを押して「ファイル名を指定して実行」を開き、「appwiz.cpl」と入力してEnterキーを押します。
8. Spotifyを再インストールする
Spotifyの特定のバージョンには、システムをスリープから自動的に復帰させるバグがありました。この問題は開発元によってすでに修正されています。単にアップデートするよりも、アプリケーションを再インストールすることをおすすめします。
解決策7で説明した方法で「プログラムと機能」からSpotifyをアンインストールし、その後Spotify公式サイトから最新版を再インストールしてください。
この記事で紹介した以外の原因や解決策をご存知の方は、ぜひコメント欄でお知らせください。
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